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物流システム開発

物流システムの開発とは?方法や種類、メリット・デメリットなど解説

更新日: 2024年9月6日

物流システムの開発とは、商品の供給から消費者への配送までの一連の流れを管理・最適化する仕組みを作ることを指します。物流においてはシステムの整備が大きな鍵を握っていますが、まだ自社に合ったシステムの検討で迷っている企業も多いでしょう。

この記事では、物流システムの開発、開発方法、成功事例などについて解説します。物流システム導入によって得られるメリットなどについても述べるので、参考にしてください。

物流システムの開発とは

物流システムの開発とは、物流の仕組み作りのことです。物流は商品の供給に始まり、在庫管理、輸送、倉庫管理などを経たうえで、消費者へ配送されるところまでを含みます。

物流システムはこうした一連の流れを管理・最適化する仕組みであり、物流にかかるコストの削減とサービスレベルの向上につながるという点で大きな意味をもつものです。

物流システムの開発方法

物流システムの開発方法には、クラウド型と、そうでないオリジナルの2種類が存在しています。

クラウド型物流システムは、インターネット上の仮想基盤にパッケージ化された機能を利用するため、導入が手軽でコストも抑えられるのが特徴です。

一方オリジナルの物流システムは、専用のハードウェアやソフトウェアを社内に設置し、専門業者に委託して開発するため、柔軟なカスタマイズが可能です。ただし自社で最適なものを開発するため、初期費用が高くなります。

それぞれの方法には利点とコストに大きな違いがあり、企業のニーズに応じた選択が求められるでしょう。

物流システムの種類

物流システムには、大きく分けて3種類があります。それぞれについて解説します。

生産管理システム(MES)

生産管理システムは、生産に伴う「現品、情報、原価」の流れを統合的に管理するシステムです。

生産管理システムでは、品質、原価、納期を一元管理し、IoTやAIを活用して高精度の予測やリアルタイム情報共有を実現します。生産量や仕入量、在庫量や出荷量、原価や予算管理など、製造と販売に関わる管理や計画を総合的に担うシステムです。

在庫管理システム(WMS)

在庫管理システム(WMS)は、在庫を適正な水準に保つためのシステムです。在庫照会、ロット管理などをリアルタイムで行えます。また在庫分析や売上分析を行い、事業運営に生かすこともできるでしょう。

在庫管理システムを使えば、ペーパーレスで正確な在庫管理が可能です。クラウド型なら異なるデバイスからのアクセスも容易にできます。

配送管理システム(TMS)

配送管理システム(TMS)は、物流センターから届け先までの物流を管理するシステムです。配送管理システムの機能には、配車計画、運行管理、GPSによる現在位置の把握などがあります。

また配送管理システムは、在庫管理システムや生産管理システムと統合することも可能です。相互の連携によってより詳細なデータを集め、効率化を促進できるでしょう。

物流システムの開発でおすすめの会社5選

物流システムの開発は専門業者に依頼するのがおすすめです。ここでは、物流システム開発でおすすめの会社を紹介します。

ロジスティードソリューションズ株式会社

ロジスティードソリューションズ株式会社は、600社以上の一般企業にITソリューションを提供している企業です。物流を担う3PL事業に欠かせないロジスティクスITの構築や、SCM・国際物流システムなど高度なノウハウを持つシステムインテグレータとして、多くの顧客をサポートしています。

特に製造業、卸売・小売業、物流業のお客様向けに、WMSやTMSなどの物流システムの開発実績をもつことが特徴です。

株式会社ロジエンス

株式会社ロジエンスは、幅広い提案と手厚いサポート体制に定評がある企業です。物流関連のシステム開発だけでなく、メーカーの物流ソリューション・メンテナンスにも精通しています。

24時間365日体制で安定稼働をサポートする部署を運営し、運用後のトラブルにも迅速に対応しているため安心です。

ホンダロジコム株式会社

ホンダロジコム株式会社は、1990年代から物流システム開発に取り組み、数多くのプロジェクトを成功させてきた実績があります。

バーコードリーダーやスキャナーの活用方法に加え、作業能率の分析など、コンサルティングのノウハウも持ち合わせている企業です。

日軽物流株式会社

日軽物流株式会社は、親会社である「日本軽金属ホールディングス株式会社」の物流業務を担当しながら、委託システムにも注力しています。特にアルミ取り扱いで高い品質管理技術を持っているのが特徴です。

全国に営業所を構えており、定期的な訪問による手厚いサポートや、トラブル時の対応が魅力といえます。

株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asteriskは、クライアントからの指示に従うだけでなく、サービスの成功によるユーザーの感動体験にコミットすることをミッションにしています。

物流システム開発を担当するのは、物流業界の業務・オペレーション、システムに精通したメンバーです。クライアントのニーズにあわせて解像度の高い、未来を見据えた提案を行うため、要望を満たすだけに留まらない快適なシステム運用が可能となります。上流のシステム設計から、アジャイル開発による開発実装、UIUXデザインまで、一気通貫で支援するのも特徴です。さらに、AWSやAzureを活用したクラウドインフラの構築や、セキュリティ専門のエンジニアによるペネトレーションテストも提供しており、堅牢なセキュリティ対策を実現します。

エンジニアたちは「Make awesome things that matter!」というスローガンのもと日々の開発に取り組んでいます。それぞれが自分のソースコードにプライドを持ち、細部にこだわることを重視している企業です。

https://sun-asterisk.com/service/development/

物流システムを選ぶ際のポイント

物流システムを選ぶ際は、以下の点に注意するとよいでしょう。

解消したい課題に適した機能で選ぶ

物流システムは、解消したい課題に適した機能を持つものを選ぶことが重要です。ただし、課題が多岐にわたるケースもよくあります。複数の課題がある場合は、優先順位をつけてボトルネックとなっている問題を解消するシステムを導入するのが理想的です。

一部の課題を解決することで他の領域にも好影響が及ぶこともあるため、最初から多機能を求める必要はありません。

物流システムのタイプで選ぶ

手軽に導入したい場合は、開発が不要なSaaS型のサービスが適しています。SaaSは物流システムを提供する企業側のサーバーにシステムがあるため、常に最新の機能を利用でき、コストも低く抑えられるのが特徴です。

ただし規模の大きな企業では自社で開発したシステムを用いた方が現実的なため、必要な機能を組み込んで独自に開発を行うことが多いでしょう。

作業者にとって使いやすいものを選ぶ

物流システムは、現場の作業者にとって使いやすいものを選ぶことが大切です。わかりづらいシステムは現場に混乱を招き、物流品質を損なう可能性があるため、避けるべきといえます。

システムの導入時には、作業者に対して目的・意図を説明し、わかりやすい仕様とマニュアルを整備して運用をサポートしましょう。システム開発会社側で研修などのサポートがあれば理想的です。

物流システムを導入する3つのメリット

物流システムの導入には、次のようなメリットがあります。

作業時間が大幅に短縮される

物流システムを導入することで、人力で行っていた単純作業がシステム化され、作業時間が大幅に短縮されます。

たとえば、ピッキング作業では、システムを使ってパソコンやタブレットから商品を検索し、倉庫の図面を表示して指示を出すことで、迅速に商品を取り出せるようになるでしょう。人が目視で探すのに比べて何倍ものスピードが期待できます。

経費の削減が可能になる

物流システムを導入すると、さまざまな面で経費の削減が可能となります。

まず、前項のとおり人力で行っていた作業がシステム化されることで、人件費の削減が期待できるでしょう。また、在庫管理の最適化により必要な倉庫面積を削減でき、倉庫の保管にかかる経費を抑えられるのもメリットです。

倉庫内の在庫状況を常に把握できる

物流システムでは、商品の状態や在庫数をリアルタイムで管理できるため、倉庫内の在庫状況を常に把握できます。

バーコード管理などを導入することで、減少した商品を補充しつつ残数の多い商品の生産を止めるなど、最適な在庫管理が実現可能です。品切れを防ぎながら効率的に倉庫面積を利用できるでしょう。

物流システムを導入するデメリット

物流システムの導入にはコストがかかるのがデメリットです。コストは開発の3パターンそれぞれで変わります。

「システム開発型」は約200万円から、「パッケージ型(クラウド版)」は約20万円から、「パッケージソフト型(オンプレミス版)」は約1,000万円からが目安です。導入パターンによってコストが大きく異なるため、予算を考慮しての選択が必要です。

物流システム開発における成功事例

物流プラットフォーム企業のGLPは、物流業務の効率化とコスト削減を目指していたものの、当初は具体的なプロダクト実現方法が不明確で、エンジニアもいない状態でした。そこで、事業アイデアを具体化し、事業やプロダクトに落とし込む過程を共に考えてくれるパートナーとして、Sun Asteriskに相談し、新たなシステムの開発に着手しました。

結果としてわずか半年でシステムを稼働に漕ぎつけ、「内製していたらこのスピード感は無理なので、そのフレキシビリティ・スケーラビリティはすごいなと思います。相談がくるかと思ったらいきなり形になっていて、すごく助かりました。」(抜粋)とご満足いただくことができました。

まとめ

物流システムの開発を行う際は、複数あるシステムの種類のなかから自社が必要としているシステムを的確に選択する必要があります。自社にとって適切な形を知り、課題を解決に導くためには、技術力のある開発会社をパートナー企業に選ぶことが非常に効果的です。

Sun Asteriskでは、物流システムをはじめとするさまざまなシステム開発を承ります。DXコンサルとして、設計から本格的な開発まで一気通貫でサポートが可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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