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新規事業開発

新規事業コンサルとは?費用相場、選び方、成功事例などを解説

更新日: 2025年4月17日

新規事業の立ち上げにおいては、専門的な知識や経験が求められることが多く、成功するためには適切なコンサルティング会社を選ぶことが重要です。この記事では、新規事業コンサルの概要や基本的な役割、費用相場や選び方について解説します。実際の成功事例を紹介するので、新規事業コンサルを検討する際の参考にしてください。

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新規事業コンサルとは?

新規事業コンサルの概要と基本的な役割について解説します。

新規事業コンサルの概要と基本的な役割

新規事業コンサルとは、新規事業開発に特化したコンサルティングです。マーケティングや営業戦略、人材戦略、実績把握、予算管理など多方面でサポートし、業界参入を成功へ導きます。的確なアドバイスと実行力を備えている点が、新規事業コンサルの特徴です。自社にノウハウがない企業にとって、スムーズな事業立ち上げを実現する有効な手段となるでしょう。

コンサルティング会社によっては実務も担い、従業員と協力してテストマーケティングや事業計画を進めることがあります。

新規事業コンサルが必要な理由

新規事業コンサルが必要な理由は主に3つあります。それぞれについて詳しく解説します。

専門的な知識やノウハウがある

自社だけでは得られない知見を活用できる点は、新規事業コンサルを利用する大きなメリットです。コンサルティング会社は、専門的な知識とノウハウを生かし、事業成功をサポートします。特に、リスク回避の知見は大きな強みです。

また、失敗しやすいポイントや課題、撤退のタイミングを的確に見極め、実践的なアドバイスを提供します。その結果、事業の成功確率を高められます。

第三者視点で新規事業を捉えられる

第三者の視点で新規事業を捉えられる点も、新規事業コンサルを活用するメリットの1つです。依頼先によっては、同業他社や株主、消費者など、さまざまな立場からアドバイスを受けられます。

また、新規事業は機密情報が多く、外部の相談者を見つけることが困難な場合があります。しかし、コンサルティング会社との間では秘密保持契約を締結することが一般的なため、機密情報を守りながら相談できます。

自社のリソースを効率的に活用できる

新規事業コンサルを利用すると、自社のリソースを効率的に活用できます。新規事業を進める際、社内リソースが限られている点が課題となることがあります。特に中小企業では、既存事業との掛け持ちで新規事業に十分な時間をかけられないことが多いでしょう。

しかし、コンサルティング会社に依頼すれば、豊富な経験とノウハウを持つ専門家が支援してもらえるため、自社のリソースを効率的に活用し、精度の高い新規事業を進められます。

新規事業コンサルの種類と費用相場

新規事業コンサルの費用相場は、内容や期間、人数により大きく異なります。

  • 中小企業向けのコンサルティング:月20万~250万円
  • 大企業向けのコンサルティング:月300万~5,000万円、1時間10万円
  • 初期調査のみのスポットコンサルティング:10万円~

スポットコンサルティングは10万円程度から可能ですが、継続的な依頼は月単位で費用がかかります。大企業向けでは1時間で10万円以上のケースもあり、戦略立案から人材育成まで依頼すると数千万円の費用がかかることもあります。

コストを抑える方法

新規事業コンサルティングのコストを抑えるためには、見積もり内容をよく確認し、自社で対応できる部分は自社で行うように調整しましょう。オンラインコンサルティングや長期契約を検討することも、コスト削減につながります。ただし、長期契約を結ぶ前に、コンサルティング会社との相性を確認することをおすすめします。

新規事業コンサルの選び方と契約時の注意点

コンサルティング会社を選ぶ際には、押さえておくべきポイントと注意点があります。以下で、詳しく解説します。

企業規模や事業フェーズに合っているかを確認する

新規事業コンサルを選ぶ際は、企業規模や事業フェーズに適した会社か確認しましょう。コンサルティング会社の得意分野や実績が自社のニーズに合っているか、自社の規模に対応できるリソースがあるかを確認することが重要です。大手企業であれば、海外展開などのサポートが可能ですが、その分費用も高額になるため、予算とのバランスを考慮しましょう。

担当者との相性を考慮する

コンサルティング会社を選ぶ際は、担当者との相性を考慮することも大切です。新規事業は長期にわたるプロジェクトとなるため、従業員との密なコミュニケーションが求められます。豊富な知識や経験があっても、専門用語や横文字を多く使うコンサルタントでは、スムーズなコミュニケーションが難しくなります。相性が悪いと、成果が上がりにくくなる可能性があるため、契約前の提案時に担当者との相性を確認しましょう。

中小企業の場合、伴走支援があるかを確認する

中小企業が新規事業コンサルを選ぶ際には、伴走支援があるかどうかを確認することが大切です。理想的な提案だけでなく、自社の状況に合わせた実行可能な戦略を描き、施策の実行を支援してもらえるコンサル会社を選びましょう。コンサルタントと企業、現場との温度差が大きすぎると、信頼関係の構築が難しくなります。

複数のコンサルティング会社を比較して選ぶ

新規事業コンサルは、複数のコンサルティング会社を比較して最適な会社を選びましょう。知名度や実績がある会社でも、担当者が新人の場合もあるため、面談を通じて担当者を比較することをおすすめします。

長期契約に迷った場合は、まず短期契約を結ぶと安心です。数か月の短期契約を結び、プロジェクトの進捗を確認してから、長期契約に適したコンサルティング会社かを判断しましょう。

失敗しないための新規コンサル依頼前の準備

新規事業コンサルを失敗しないためには、依頼前の準備が重要です。事前に準備を整えることで、事業の立ち上げがスムーズになり、自社に合ったコンサルティング会社選びにも役立ちます。準備すべき事項は、新規事業の内容によって異なりますが、共通して重要なのは以下の4つです。

  • 事業の課題を明確にする
  • 新規事業に求める成果を整理する
  • 目標を設定する
  • 社内の体制を整備する

上記を準備することで、予期しないコストを削減し、より効果的なコンサルティングを受けられます。

新規事業コンサルの流れと進め方

新規事業コンサルを進める際には、流れや進め方を把握しておく必要があります。以下は、新規事業コンサルを進める際の手順です。

  1. 複数のコンサルティング会社へ問い合わせ、無料相談をする
  2. 複数のコンサルティング会社より、ヒアリングや見積もり提案を受ける
  3. 自社に適したコンサルティング会社を選ぶ
  4. 選定したコンサルティング会社と契約を結ぶ

新規事業コンサルを活用した成功事例

新規事業コンサルを活用した成功事例を2つ紹介します。

コスモス食品株式会社の成功事例

コスモス食品株式会社は、新規事業としてフリーズドライ食品を立ち上げましたが、8年間赤字が続き、利益を上げられない状態でした。そこで、ターゲットを再評価し、コンサルタントとともに市場調査や競合調査を行い、事業計画を見直しました。その結果、ターゲットの見直しや新規顧客の販路開拓を進め、5年間で売上が7倍に成長しています。

イーデザイン損害保険株式会社の成功事例

イーデザイン損害保険株式会社は、2021年11月にIoTセンサーとスマートフォンを連携させた自動車保険「&e(アンディー)」を発売しましたが、新規事業開発には社内だけでは進めにくいという課題がありました。そこで、客観的な視点を持つ優れたコンサルタントに業務を依頼しました。専門知識が必要な開発で、即戦力となる経験豊富な人材にリードしてもらえるようになりました。

日本たばこ産業株式会社(JT)の成功事例

日本たばこ産業株式会社は、心の豊かさをテーマにしたデジタルプラットフォーム「Momentia」の新サービスとして、デジタルデトックス支援アプリ「Offly」を立ち上げました。Sun*は、ユーザー中心設計に基づいてサービスデザインやUI/UXの設計支援を行い、ユーザーリサーチを通じて、現代人のスマートフォン利用の課題とニーズを可視化しました。

その結果、ストレス軽減や自己コントロールを重視するユーザーに最適な体験設計が実現し、日常生活に自然に溶け込むプロダクトとしての立ち上げに成功しています。

まとめ

新規事業コンサルを選ぶ際は、企業規模や事業フェーズ、担当者との相性などを確認することが重要です。複数のコンサルティング会社を比較し、自社に最適なパートナーを見つけることで、リスクを最小限に抑えつつ、新規事業を成功に導けます。

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