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「人生に重なる支援」へのこだわり。スタートアップと個人の“想い”を繋ぐ支援の形

更新日: 2025年5月20日

「人生に重なる支援」へのこだわり。スタートアップと個人の“想い”を繋ぐ支援の形

Sun*ではプロダクト開発や事業成長を支援するだけでなく、企業の組織づくりや人材確保といった“人”に関わる課題にも向き合っています。社内にIT・デジタル領域に強みを持つ人材紹介支援の専門チームを有しており、即戦力となる人材の採用から、中長期的な組織構築まで、企業フェーズに応じた柔軟な支援を行っています。今回は、スタートアップでのキャリア支援・企業支援に強みを持つHRコンサルタントの黒岡さんに、これまでの経験と想いについて話を聞きました。

「人への興味」が原点。学生時代からの“観察眼”と“共感力”

大学時代にベンチャー企業でインターンを経験したことが、仕事としての原体験です。最初は営業からスタートしたんですが、資金調達のタイミングで採用を強化することになり、手を挙げて人事の仕事をさせてもらいました。もともと、人事・人材の仕事をやりたかったというよりも、ずっと「人」に興味があったんですよね。

振り返ると、中学校でバスケ部の部長をしていた時に、メンバーの強みとかをノートに書いて、「どうやってその人の強みを活かすか」を考えていました。その頃から、その人をどう伸ばすか、どういうところにアサインするのが良いのか、みたいなことがずっと頭の中にあったと思います。

新卒では人材業界の大手企業へ入社しました。同期の中でも成果はすぐに出た方だったのですが、一方で、入社支援した方が早期退職になってしまう、すごく苦しい経験をしました。「人を幸せにしたい」と思って始めた仕事なのに、逆に不幸にしているんじゃないかと悩んで。この時に、仕事のスタイルを思いっきり変えたんです。元はプレゼンテーションのようなスタイルで支援業務をおこなっていたのですが、とにかく話を聞いて、その人なりの人生経験や価値観を言語化した上で、本当に納得のいく転職を支援していく、という方法に変えました。それが本当の入社後活躍につながるんだと実感するようになって、今もずっと大切にしています。

法人向けの採用支援で言うと、インターンでベンチャー企業にいたこともあり、「成長していく企業」が好きです。成長していく会社は機会が多い分、キャリアも良くしていける、年収も上げていける、と考えていて。担当するクライアントの中には、社員数が10人→30人くらいに拡大する過程で、約半分が自分経由で入社を支援している企業もありました。当時、「こういう仕事をもっとしたい」という想いから、スタートアップ採用支援に特化した企業へ転職しています。

転職先では、売上で上位10%程度に入る成果を出すことができて、マネジメントやオンボーディングプログラムの企画なども経験しました。一方で、「自分は支援者側」という感覚があったので、事業会社の中を経験したいと考えて、プロダクトに共感したHRテック企業のカスタマーサクセスに2度目の転職をしました。

SaaSのカスタマーサクセスを経験して、改めて、自分はプロダクトを起点にするよりも「対人支援」が好きなんだと痛感して、人材の仕事に戻ることを決めました。ちなみに、自分の考える「人」は個人だけにフォーカスしていなくて、「法人」と「個人」、どちらも含めて「対人支援」だと考えています。

 

「強みと掛け算になる場所」を探した先の最適解、ビジョンと自身のキャリア観が重なるSun*へ

私の人生の究極のゴールは「人の人生に前向きなインパクトを与えられる人になる事」です。その上で、自分の強みを活かせること、はたらく環境が「強みと掛け算になる場所」を選択肢に考えていました。そう考えた時に、ITやスタートアップをクライアントにしている企業で、できればそういうメンバーが社内にいる方が、より掛け算になりそうだと考えていました。

Sun*への入社は、自分の経験やWillとSun*の環境が掛け算になると思ったこと、さらに価値観に深く共感できたことが大きかったです。

「誰もが価値創造に夢中になれる世界」というビジョンは、私自身のキャリア観ととてもリンクしています。誰にでも、その人ならではの才能があり、その才能が最大限に活きる環境へ導きたいと考えています。一方で、人生は仕事だけではありません。家族や友人との時間も大切にしながら、限られた仕事の時間には、自分の役割や貢献に夢中になって取り組んでほしいと思っています。

そういった想いとの重なりを強く感じたので入社を決意しました。

また、上場企業でありながら、スタートアップ気質のメンバーが多い会社なので、クライアントから見た時に、一般的な人材エージェントよりは近い存在、同じIT企業として捉えてもらえるのではないかと思ったことも、ポジショニングとして魅力でした。社内にエンジニア、デザイナー、ビジネスデザイナーといったメンバーが多くいる環境も、学びになるだろうと思いました。

入社後に活躍してもらうことが、人材紹介の本当の価値

実際に入社してからは、すごく鍛えられましたね。正直、エージェントとしてのアセットは豊富ではないので、顧客開拓も含めて、自分で道を作るしかない環境でした。そういう中でも、1年目にしっかり成果を出して年間MVPにノミネートしていただいたことは自信になりました。自分にプレッシャーをかけていたこともありますが、選択と集中をして、どこに自分のリソースを使って成果を出すか、というプランニングの部分が結果に繋がったと考えています。加えて、「自分自身が価値創造に夢中になる」ことを実践できたんじゃないかなと。自分が一番、夢中になって仕事をしていたと思いますし、夢中で働くことで、結果的に売り上げ・成果にも繋がったと考えています。

根底にあるのは、「入社後に活躍してほしい」。それがこの仕事の本当の価値だと思いますし、意識していることです。

僕はクライアントをスタートアップ中心にしているのですが、スタートアップって、体力的にも精神的にも、全身全霊で臨まないといけない、タフな環境だと思うんです。その前提に立つと、法人と個人、両者の想いが重なるかが、すごく大事だと考えていて。その想いがどこから来るかと言うと、「人生との重なり」だと思っています。そういう意味で、その人の人生を聞くし、その人の人生のターニングポイントだったり、結節点と重なる先、点と点が繋がる先のキャリアを提案するようにしています。

実際、Sun*に来てからご支援した方は1人も早期退職されていないので、そこはとても大切にしています。

「人生との重なり」から生まれた転職支援

とある業務支援SaaSのスタートアップ企業様で、最近3名のご入社を支援しています。

1人は、親御様が食品工場を経営している方なのですが、CEOもご実家が事業として食品工場を運営されている共通点がありました。セールス職の方は、過去にご自身がノンデスクワーカーで働いていたという原体験が、事業内容と重なっていました。また、BizOps職でご支援した方は、経験はセールス中心だったのですが、ご自身が業務改善や現場の最適化に取り組まれてきた想いとポジションの役割期待が重なり、ご縁となりました。3名とも、その方の人生や、キャリアの連続性、点と点が繋がるところを意識した結果、生まれたご支援だったと思います。

前提として、最初の面談の中で自分のスタンスをお伝えして、掘り下げてお話を伺っています。僕自身、立場がどうかは別として、キャリア支援・採用支援を10年、20年とやっていくことを決めています。中長期で相談できる相手として、「あなたの人生が重なる企業を思いつきたいから、人生について教えて下さい」とお伝えして話を伺うようにしています。

企業に対しても同じで、スタートアップは起業家から始まるんですよね。その方がどんな生き方をしてきて、何が理由で起業して、どんなビジョンを描きたいのか、そこからの重ね合わせが採用だと思っています。なので、まずはそういった起業家の方の人生を聞いた上で、重なる支援を心がけています。

Sun*を輪の中心に。意思ある人が集い、繋がり、高めあえる場づくりを

個人的には、何事も「意思が10割」、どれだけ自分の意思を込められるかが全てだと思っているんです。採用も、事業開発も、起業もそうです。そういう「意思」を持った人たちがSun*に集まってくる状態を作れたらいいな、ということを考えています。

集まった結果、例えば、MonthlyMixer(Sun*が毎月開催する社内外の交流会)に来てもらったところから、気づいたらSun*が開発支援をしていました、とか。結果的にその方の転職を支援していました、とか。そういうことが連続的に生まれていくような場にしていけるといいなって思います。

僕一人で与えられる気づきは限られていると思っています。一方で、Sun*に来てもらったら、「こんな面白い人に出会えた」「こういう取り組みがあったんだ」「最近こういうビジネストレンドがあるんだ」って知ることができたり、転職を考える方だったら「こういうキャリアの道があったんだ」とか気づけたり。そういうタッチポイントになれるといいんじゃないかと思うんです。そのために、僕はSun*に頼らせてもらおうと思っています。

自分自身、社内では事業部を超えた交流をしています。飲みにも行きますし、デザイナー職のことを教えてもらったところから、仕事での得意分野にもなりました。少し前に、転職を支援した方とSun*社員を繋いで界隈トークをする機会があったんです。自分にとっても生の話が聞けて、すごく勉強になったんですよね。これは間違いなく、Sun*にいなかったらできなかったことだと思いますし、クライアント理解・求職者理解がすごく深まる環境だと感じています。

今までのキャリアを通じて、人とのつながりに救われてきたし、機会を与えてもらったと思っています。なので、そういう偶発的な出会いには価値を感じますし、特に今のような情報流通社会では、より重要になると考えています。プライベートでも仕事でも、そういう場をもっと作れたら、喜んでもらえる人が増えるんじゃないかな、と思いながら取り組んでいます。

 


黒岡 大起 / HR Catalyst

大学卒業後、新卒でJAC Recruitmentに入社。IT企業を中心に採用支援に従事。全社MVP(月)、事業部MVP(半期)など獲得し活躍。その後、for Startupsで、スタートアップの採用支援に従事。全社支援実績1位(月)や全社MVP等の実績を残す。HRテック企業のCS マネージャーとして従事した後、現在はSun*にて採用支援に従事している。