TOPICS

TOP

>

TOPICS

>

アプリ開発

アプリ開発を簡単にするノーコードとは?特徴やおすすめツール、作成例を解説

更新日: 2025年6月17日

アプリ開発を簡単にするノーコードとは?

アプリ開発を行う際は、作成したいアプリの機能や目的に合った開発手法を選択することが大切です。開発ツールによっては、プログラミングの知識がなくても簡単にアプリを作成できます。今回は、これからアプリ開発を始めたい人向けに、アプリ開発の代表的な手法や今話題のノーコード開発ツールについて詳しく解説します。おすすめのノーコード開発ツール10選もご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。

簡単なアプリ開発を始める前に知っておきたい基本知識と開発の流れ

近年、アプリ開発は専門知識を持たない人でも手軽にチャレンジできるようになってきました。特に「ノーコード」や「ローコード」といった開発手法が登場してからは、誰でもアイデアを形にしやすくなっています。

アプリを開発する際は、アプリの要件定義・設計・開発・テスト・公開の流れに沿って行います。開発ツールによっては、テンプレートやAIを活用することで、事前準備をせずに短期間でアプリを作成することもできます。

代表的なアプリの開発方法3種類

アプリは開発目的や利用シーンに応じて、3つの開発方法に分けられます。

Webアプリケーション

Webアプリケーションは、ブラウザ上で作動するアプリです。インストールが不要で、インターネット環境下であれば誰でもどのデバイスでも利用できます。

開発が比較的簡単でコストがかからないのがメリットですが、端末の位置情報やプッシュ通知は活用しにくいため、機能は制限されます。

Webアプリケーションの一例:Google検索エンジン・note

ネイティブアプリケーション(スマホアプリ・Androidアプリなど)

ネイティブアプリケーションは、iOSやAndroidなど、特定のOSに最適化されたアプリです。各端末のカメラやGPSなどの機能にアクセスでき、多様な機能を搭載できます。

各OSごとに開発を行うため開発コストが高く、完成後もOSアップデートへの対応を行う必要があります。

ネイティブアプリケーションの一例:GO・Pokémon Sleep

ハイブリッドアプリケーション

ハイブリッドアプリケーションは、Webサイトを構築する技術を用いて開発したネイティブアプリケーションです。

ネイティブアプリケーションと違って各OSごとの開発を行う必要がないため、効率よく開発できるのが利点です。ただし、アプリの動作が重くなりやすく、画面の表示にも若干の制限があります。

ハイブリッドアプリケーションの一例:Gmail・Instagram

代表的なアプリの開発ツール3種類

アプリを開発する際は、プログラミング言語・ゲームエンジン・アプリ開発ツールなどの開発ツールを利用します。

プログラミング言語

プログラミング言語は、あらゆるアプリの開発に利用できます。言語の習得には時間がかかりますが、機能や開発環境を問わずに利用できるうえ、拡張性や安定性が高いのも魅力です。

開発方法 主なプログラミング言語
Webアプリケーション HTML・CSS・JavaScript
iOSアプリケーション Swift・Objective-C
Androidアプリケーション Kotlin・Java

ゲームエンジン

ゲームエンジンは、ゲームアプリの開発に特化した開発ツールです。ゲーム開発に必要なグラフィック処理・音楽の再生機能・物理演算などが標準搭載されており、スムーズにゲームを作ることができます。

ツール内のテンプレートを活用すれば、プログラミングの知識がない初心者でも直感的に開発できるでしょう。

ゲームエンジンの一例:Unity・Unreal Engine

アプリ開発ツール

アプリ開発ツールは、アプリの開発に特化したツールです。ツール内のテンプレートを活用すれば、プログラミングの知識がなくても簡単にアプリを作成できます。近年はさまざまなツールが登場しているため、アプリの内容や目的に合わせて、適切なツールを選ぶことが重要です。

アプリ開発ツールの一例:Xcode・Android Studio・Monaca

初心者にやさしいノーコード開発とは?

近年は、コードの記述が不要なノーコード開発ツールが数多く登場しています。ノーコード開発を利用すれば、プログラミングの専門知識がない人でも簡単にアプリを開発できます。

ノーコード開発のメリット

ノーコード開発は、コードを一切書かずにアプリを作る開発手法です。ドラッグ&ドロップの直感的な操作やテンプレートの活用で、誰でもアプリを開発できます。本格的なコーディングを用いた開発に比べて、ハイスピードかつ低コストで仕上げられる点も魅力です。

ローコード開発との違い

ノーコード開発と似た開発手法に、「ローコード開発」というものがあります。ローコード開発は一部でコードの記述が必要ですが、ノーコード開発よりも複雑な機能やデータの処理に対応可能です。

より自由度の高いアプリを作成したい人は、簡単なコーディングを学習したうえで、ローコード開発を利用してみてはいかがでしょうか。

ノーコード開発でのアプリ例

ノーコード開発では、勤怠管理アプリ・在庫管理アプリ・得意先管理マスタなど、さまざまなアプリを作成することが可能です。

また、NFTを用いた寄付サービスのアプリやドリンクのサブスクアプリなど、ユニークなアイデアを形にしたケースもみられます。誰でもすぐに始められるため、社内業務の効率化だけでなく、個人での利用にも向いています。

有名ノーコード開発ツール10選

ここからは、人気のノーコード開発ツールを10個紹介します。開発するアプリの目的・操作性・テンプレートの豊富さ・導入コストなどを比較しながら、最もマッチするツールを選びましょう。

Yappli

Yappliは、導入実績750社を誇る、国産のクラウド型ノーコード開発ツールです。ドラッグ&ドロップを基本とした簡単な操作だけで、さまざまな機能を搭載したアプリを作成できます。ECアプリ・社内ポータル・営業支援ツールなど、多様なアプリに対応しているのが特徴です。

Monaca

Monacaは、クラウド技術を活用した日本発のアプリ開発プラットフォームです。JavaScriptとHTML5をベースとしており、基本的な知識だけで簡単に開発を始められます。自社の開発支援サービスやプログラミング学習プラットフォームも提供しています。

サスケWorks

サスケWorksは、AI機能を活用した業務改善アプリ向けの開発ツールです。無料テンプレートが豊富で、ツールを使用して開発したアプリは、オフィシャルストアで販売・購入ができます。

AppSheet

AppSheetは、Googleが提供するノーコード開発ツールです。GoogleスプレッドシートとGoogle AIを連携し、データを活用したアプリを作成できます。業務改善アプリやデータ管理アプリの開発に適したツールです。

Power Apps

Power Appsは、Microsoftが提供するノーコード開発ツールです。Microsoft製のAI・Copilotがすべてのアプリの設計・編集・コーディングを行ってくれるのが特徴です。業務改善アプリやワークフローの自動化などに活用できます。

APPBOX

APPBOXは、外部システムや各種他社ツールとの連携に特化した開発ツールです。アプリの新規開発だけでなく、既存アプリの拡張にも最適です。GPSを活用したプッシュ通知やクーポンの配信など、店舗運営に便利な機能が標準搭載されています。

Glide

Glideは、AIを活用したアメリカ発のノーコード開発ツールです。数日でアプリを作成でき、SlackやGmailなどの外部アプリとも簡単に連携できます。顧客管理・在庫追跡・KPIの可視化などの業務改善アプリの開発に適したツールです。

Bubble

Bubbleは、Webアプリとモバイルアプリを同時に開発できる、アメリカ発のノーコード開発ツールです。AIがデザインを提案してくれるため、アイデアひとつで簡単にアプリを作成できます。データベースの構築や外部アプリとの連携にも強く、高い拡張性を誇ります。

Zapier

Zapierは、外部アプリ同士の自動連携に特化したノーコード開発ツールです。テンプレートに沿って簡単に開発が進められるほか、300以上のAIツールをアプリに搭載することができます。業務の効率化やデータベースの自動化に適しています。

Buildy

Buildyは、建設現場や不動産業界のアプリ開発に特化した開発ツールです。入退場管理や安全書類作成などの施工管理業務をアプリ化することで、現場内での情報共有やデータ活用の効率化などを実現します。4種類のテンプレートが用意されているため、ノーコードですぐに活用できるのも魅力です。

まとめ

近年は、コード記述が不要なノーコード開発やAIを活用した開発ツールなど、誰でも簡単にアプリ開発を始める環境が整い始めています。開発者の技術力や開発したいアプリの内容に合わせて、適切な開発手法を選択しましょう。

Sun Asteriskでは、企業が抱える多様な課題をアプリ開発でサポートしています。これからアプリ開発を始めたい人や、他社の導入事例を知りたい人は、ぜひ事例集をチェックしてください。

Sun Asteriskがこれまで手がけてきたアプリ開発プロジェクトの中から、選りすぐりの事例を厳選した内容です。ぜひご覧ください。

「UI*UXReview」の進め方を2ステップでわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。