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アプリ開発

Flutterでアプリ開発|特徴や開発の注意点を解説

更新日: 2026年3月19日

スマートフォンアプリの需要が高まり続ける中、「iOSとAndroid両方に対応したアプリを効率よく開発したい」と考える企業は増えています。そのようなニーズに応える技術として注目されているのが、Flutterによるアプリ開発です。

Flutterは、1つのコードで複数のプラットフォームに対応できるクロスプラットフォーム開発フレームワークとして、多くの企業に導入されています。開発コストを抑えながら、高品質なUIを実現できる点が大きな魅力です。

本記事では、Flutterの基礎知識から、アプリ開発の手順、メリット・注意点までをわかりやすく解説します。Flutterでのアプリ開発を検討している企業担当者や、技術選定に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

この記事で分かること/解決できること
  • Flutterの基本的な仕組みとクロスプラットフォーム開発の概要
  • 単一コードで複数OSに対応できることによる開発効率化の特徴
  • 環境構築からリリースに至るまでの具体的なアプリ開発の手順
  • 開発費用削減やデザイン統一など、Flutterを導入するメリット
  • エンジニア不足やライブラリの少なさといった導入時の注意点と実例

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Flutterとは

Flutterとは、Googleが提供しているオープンソースのUIフレームワークです。おもにスマートフォン向けアプリの開発に活用されていますが、近年ではWebアプリやデスクトップアプリの開発にも対応しています。

従来、iOSとAndroidでアプリを開発する際には、それぞれに別々の言語・環境で開発するのが一般的でしたが、Flutterを活用すれば、単一のコードベースで複数のプラットフォームに対応したアプリを構築できます。

これにより、開発効率の向上やコスト削減が期待できる点が大きなメリットです。

スタートアップ企業から大手企業まで幅広く導入が進んでおり、クロスプラットフォーム開発の代表的なフレームワークの1つとして注目されています。

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Flutterによるアプリ開発の特徴

Flutterによるアプリ開発の特徴

Flutterによるアプリ開発の特徴について見ていきましょう。

併せて読みたい:Flutterの開発事例10選|企業の導入メリット・注意点などを解説

1つのコードでiOSとAndroidのアプリが開発できる

Flutter最大の特徴は、単一のコードでiOSとAndroidの両方に対応できる点です。

従来はiOSならSwift、AndroidならKotlinやJavaのように、それぞれ別の言語での開発が必要でした。

しかしFlutterを使えば、共通のコードベースから両OS向けのアプリを開発できます。これにより、開発チームの工数削減だけでなく、保守・アップデートの効率化も実現できます。

バグ修正や機能追加は一度の修正で両OSに反映できるため、迅速に改善できます。特に、予算や人員が限られているプロジェクトにおいては、大きなメリットとなるでしょう。

併せて読みたい:【2025年版】モバイルアプリ開発トレンド|注目の技術・フレームワークを解説

直感的な操作で画面構築できる

Flutterでは、画面を「ウィジェット」の組み合わせによって構築します。

ボタンやテキスト、レイアウトなど、あらゆる要素がウィジェットの組み合わせで作成できるので、直感的な操作でUIを設計できます。

さらに、ホットリロード機能も特徴の1つです。ホットリロード機能とは、コードを変更すると即座にその内容が反映される機能のことです。この機能により、デザインの微調整や動作確認が効率的に行えます。

Google独自のプログラミング言語が必要

Flutterでの開発には、Googleが開発した「Dart」というプログラミング言語を使用します。

Dartは学びやすい言語とされますが、JavaやSwiftと異なるため、既存エンジニアは習得が必要になる場合があります。Dartを学ぶための期間や、学習コストが発生する可能性があるでしょう。Flutter導入を検討する際は、社内エンジニアのスキル状況や育成体制も踏まえて判断することが重要です。

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Flutterでアプリ開発する手順

次に、実際にFlutterを使ってアプリ開発を行う手順について見ていきましょう。

1. Flutterのダウンロード

まずは公式サイトからFlutterのSDK(ソフトウェア開発キット)をダウンロードします。

Windows、macOSではインストール手順が若干異なります。開発環境に合わせたパッケージを取得しましょう。

インストール後は、パス設定や動作確認を行い、正しくセットアップされているかをチェックします。専用コマンドで環境診断を行うことで、不足しているツールの確認も可能です。

2. 開発環境を構築

次に、アプリの開発環境を用意します。Visual Studio CodeやAndroid Studio、Xcodeなどのツールを使用すると、よりスムーズな開発が可能です。

Xcodeのシミュレータや、Android Studioのエミュレータ機能を使用すると、作成したコードの実行結果がパソコン内で確認できます。実機を用意せずに動作確認が可能なので、開発効率が向上します。

環境構築が完了すれば、実際のアプリ開発に進めます。

3. アプリの開発

Flutter内でプロジェクトを作成し、ウィジェットを組み合わせながら画面や機能を実装していきます。

状態管理やAPI連携、データベース接続など、アプリの仕様に応じた開発を行います。ホットリロード機能を活用することで、効率的にUIを調整可能です。テストを繰り返しながら開発を進めていきましょう。

4. アプリのリリース

完成したアプリは、各ストアへ申請します。

ストアごとの審査基準に従い、必要な設定や証明書の登録を行う手順が必要です。

iOSはApp Store、AndroidはGoogle Playへ公開手続きを行います。公開までには時間がかかるケースもあるので、公開日が決定している場合は、早めに準備を進めましょう。審査通過後、正式にユーザーへ提供できるようになります。

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Flutterでアプリ開発するメリット

Flutterでアプリ開発するメリット

Flutterでアプリを開発するメリットを解説します。

併せて読みたい:アプリ開発の種類とは?業務に合った開発方法や進め方・注意点を解説

開発費用が削減できる

Flutterを活用する最大のメリットの1つは、コスト削減です。iOSとAndroidで別々にアプリ開発する必要がないため、人件費や開発期間を抑えられます。

保守・運用の面でも、機能を追加する際や不具合の修正の際にコードが一本化されているため、管理がしやすく、長期的なコスト削減につながります。

OSが異なる場合もデザインが統一できる

Flutterは、OSが異なる場合でもデザインが統一できる点も大きなメリットです。

iOSとAndroidで別々に開発を行う場合、見た目や動きが若干異なるため、OSごとにデザイン差が生じやすいという懸念点があります。

一方Flutterでは共通のUI設計が可能で、一貫性のあるデザインで仕上げられます。ブランドイメージを統一したアプリを提供でき、ユーザーは違和感が少なく使用できるでしょう。

スマートフォン以外のアプリも開発できる

Flutterは、iOSやAndroidなどのスマートフォンアプリ以外の開発も可能です。

同じコードベースを使用して、Webアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発もできます。

1つの技術基盤で複数プラットフォームへ展開できるため、将来的な事業拡大にも柔軟に対応できるでしょう。

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Flutterでアプリ開発する際の注意点

次に、Flutterでアプリ開発する際の注意点を紹介します。

OSのアップデート内容がすぐに実装しにくい

Flutterでは、OSの新機能が利用可能になるまでタイムラグが生じる場合があります。

ネイティブ開発の場合はOSの新機能がリリースされると同時に最新機能を利用できますが、Flutterの場合はフレームワーク側の対応を待たなければいけません。

また、OS独自の機能を使用したい場合には、各プラットフォームごとにネイティブコードを追加して対応する必要がある点にも注意が必要です。

Flutterに対応できるエンジニアが限定的

Flutterに対応できるエンジニアがまだまだ少ない点にも注意しましょう。

Flutterの普及は進んでいるものの、SwiftやJava、Kotlinと比べるとエンジニア人口はまだ限定的です。

自社でFlutterでのアプリ開発を計画する場合には、Flutterを使用できる人員の採用や社内でのエンジニア育成が必要になるケースがあります。

併せて読みたい:エンジニア外注の完全ガイド|メリット・デメリットや費用相場・人月単価と契約の違いまで解説

利用できるライブラリやプラグインが少ない

Flutterは、新しいフレームワークのため、利用できるライブラリやプラグインが少ないデメリットもあります。

Flutter向けのパッケージは増えていますが、ネイティブ開発と比べると選択肢が限られる場合があるでしょう。

必要なライブラリがない場合はネイティブ開発が必要になり、想定より手間や時間がかかる可能性があります。

>> Sun AsteriskのDev*Opsについて

Flutterを使ったアプリ開発例

Flutterを実際に利用したアプリ開発を行った事例について紹介します。

※本記事で紹介している事例は公開情報をもとにした紹介事例です。 当社の支援実績ではありませんが、技術選定や活用の参考として掲載しています。

ドイツの自動車メーカー・BMWは、公式アプリの開発にFlutterを使用しています。

車両の状態確認や遠隔作業などの高度な機能の利用が可能です。

Flutterでアプリを作成したことにより、表示の一貫性が保たれ、画面更新がスムーズになるなど、操作性が向上しています。

もう1社の例が、転職サービスを提供するGreenです。

アプリ開発の背景には、限られた開発リソースでiOSとAndroidの両方を更新したいとの思いがありました。

Flutterでは、OSの新機能が利用可能になるまでタイムラグが生じる場合があります。

Flutterを使用することで、作業工数や費用を抑えてアプリを開発できることや、操作性の向上に成功している企業が多くあります。

Flutterを採用するかどうかのヒントとして、他社の事例を確認するのもよいでしょう。

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まとめ

Flutterは、iOSとAndroidの両方に対応したアプリを効率よく開発できるフレームワークです。1つのコードベースで開発できるため、開発費用の削減や運用負担の軽減につながる点が、利用の大きなメリットです。

また、UIの自由度が高く、ブランドイメージを反映したアプリ設計が可能な点も魅力といえるでしょう。

一方で、Dart言語の習得が必要であることや、利用できるライブラリが少ないなど、導入前に把握しておくべきポイントも存在します。自社の開発体制やアプリの目的に合わせて、Flutterが最適な選択肢かどうかを見極めることが重要です。

当社では、Flutterを活用したアプリ開発のご相談から要件整理、設計・開発・運用まで一貫してサポートしています。下記リンクでアプリ開発の事例をまとめているので、ぜひご活用ください。

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