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AWSのコスト最適化

AWSの活用事例6選|AWSでできることやメリットを解説

更新日: 2025年11月26日

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供しているクラウド型プラットフォームです。サーバー・データベース・AI・IoTなどの幅広い機能を備えており、世界中で数多くの企業が利用しています。

AWSの導入を検討する際、実際の活用事例から「どのサービスを使えば何ができるのか」を理解することは重要です。本記事では、複数の業界でのAWS導入事例を具体的な用途・効果とともに紹介します。AWS(Amazon Web Services)を利用してできることや、AWSの導入事例をわかりやすく解説します。導入のメリットや注意点も紹介するため、これから導入を検討している企業担当者はぜひ参考にしてください。

AWSとは?

AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供する世界最大規模のクラウドコンピューティングサービスで、サーバー・データベース・ストレージ・AIなどの200種類以上の機能をオンデマンドで利用できます。クラウド型のため自社でサーバーを設置する必要がなく、初期投資を抑えて柔軟にシステムを構築できるのが特徴です。実用性と高いセキュリティ性を兼ね備えており、スタートアップから大企業まで幅広い業界で導入されています。

AWSは200以上のサービスを組み合わせて利用できるため、業界や企業規模を問わず柔軟なシステム構築を実現できます。

AWSでできること

AWSは単なるクラウドサーバーにとどまらず、企業のIT基盤を支える多様なサービスを提供しています。

サーバーの構築・運用

AWSでは「EC2」などの仮想サーバーを使って、自由にサーバー環境を構築できます。オンプレミスに比べて導入がスピーディで、必要な分だけリソースを拡張できる柔軟性が魅力です。障害時もデータを消失せずに自動で復旧する仕組みが整っており、安定した稼働を実現できます。

EC2を活用することで、アクセス急増時には自動スケールによりリソースを即時拡張でき、サービスダウンのリスクを大幅に低減できます。

Webサイトの構築・運用

AWSの「EC2」「Amazon Lightsail」「CodeStar」などを利用して、Webサイトの構築や運用ができます。サービスによって機能やスペックを自由に組み合わせたり、必要な機能がパッケージングされていたりと内容が異なるため、自社に必要な要件を洗い出した上でサービスを利用しましょう。

AWSでは負荷に応じてインフラが柔軟に拡張されるため、リリース直後のアクセス集中やキャンペーン時のトラフィック増加にも安定したWebサイト運営が可能になります。

データベースの構築

AWSの「Amazon RDS」を活用することで、高性能なデータベースをクラウド上に構築できます。可用性が高く、自動バックアップやスケーリング機能により、システム停止のリスクを最小限に抑えられます。データベースのエンジンはAmazon Aurora・MySQL・Oracleなどから自由に選択できます。

RDSには自動バックアップ・自動フェイルオーバーなどの高可用性機能が標準で備わっており、障害対応や運用負荷を最小化できます。

データの保存

AWSの「S3(Simple Storage Service)」を活用すれば、安全かつ大容量のデータ保存が可能です。データのバックアップ・アーカイブのほか、加工や配信もAWSから行えます。ほかのAWSサービスとの連携性も高く、コンテンツの制作や配信にも利用できます。

S3は 99.999999999%(11ナイン)の耐久性を持つため、バックアップ・アーカイブに加えてデータ喪失リスクの低減にも貢献します。

機械学習の実施

AWSには、「Amazon Personalize」というAI開発支援サービスがあり、専門知識がなくても機械学習モデルの構築や運用が可能です。Amazonが20年以上にわたって保有してきたレコメンデーションを利用でき、機械学習を効率化できます。パーソナライゼーションの手間をかけず、顧客分析や需要予測などを行いたい際に便利です。

Personalizeを導入すれば、レコメンド機能を自前開発する必要がなく、短期間で高度なパーソナライズ機能をサービスへ組み込めます。

IoTソリューションの構築

AWSの「FreeRTOS」は、組み込みシステムの構築に活用できる、マイクロコントローラー向けリアルタイムOSです。センサーやデバイスをクラウドやローカルに接続してデータをリアルタイムに収集・分析でき、製造業の設備監視や物流の追跡など、さまざまな用途で利用できます。

IoT Coreと組み合わせることで、設備やデバイスの状態をリアルタイムに収集・分析でき、製造ラインの効率化や予防保全につながります。

AWSを導入するメリット

AWSは単なるインフラの置き換えではなく、システム運用の負荷削減や高可用性の実現によって、ビジネスリスクを低減できる点が最大のメリットです。AWSを導入することで、業務の効率化とコスト削減を同時に実現できます。

サーバー設置・メンテナンスの手間がかからない

AWSはクラウド上でサーバーを運用するため、自社に物理サーバーを設置する必要がありません。電源管理・メンテナンス・人員確保などの手間を大幅に削減でき、システム障害時も自動復旧機能を活用可能です。導入コストや負担を抑え、少ないリソースでサービスを開始できます。

開発コストを抑えられる

AWSは初期投資にかかる費用が少なく、料金体制も利用したリソース分だけ支払う従量課金制が採用されています。このシステムによってサーバー構築や保守にかかる費用を大幅に削減できるほか、予算の少ないスタートアップ企業や中小企業でもスモールスタートが可能です。小規模から利用を開始し、開発フェーズに応じてコストを柔軟に調整することもできます。

ストレージやメモリを柔軟に拡張できる

AWSはスケーラビリティに優れており、アクセス増加や利用データ量の拡大にも即座に対応できます。事業の成長やシステム負荷に合わせてストレージやメモリの容量を自由に拡張・縮小できるため、繁忙期やキャンペーン時にも安定したパフォーマンスを維持できます。

最新のバージョンを常に利用できる

AWSはクラウドサービスとして常に最新の機能を提供しており、ユーザーがアップデート作業を行う手間がかかりません。セキュリティパッチの適用や新機能の追加も自動で随時行われるため、常に最新バージョンを利用できます。結果として、開発スピードの向上やシステムの安定性にもつながります。

セキュリティ性が高い

AWSは世界水準のセキュリティ基準を満たしており、データの暗号化・アクセス制御・多層防御などの仕組みが整備されています。セキュリティ管理認証であるISO27001を取得しており、金融業界や医療業界などの特に高いセキュリティ性が求められる業界でも採用されています。クラウドサービスとしてAWSを利用することで、不正アクセスや情報漏えいのリスクを最小限に抑えられるでしょう。

AWSを利用したシステム開発の成功事例

AWSはあらゆる業界で導入が進んでおり、企業のDX推進やシステム開発の効率化に大きく貢献しています。

金融業界におけるAWSの利用

金融業界では、高いセキュリティと可用性が必要なシステム構築にAWSを活用する企業が増えています。AWSで基幹システムの構築・運用や既存の業務システムからの移行を行うことで、社内データの安全な保管や業務効率化が期待できます。また、顧客の取引データの解析やパーソナライゼーションを行い、顧客に適切なサービスの提案も可能です。

ゲーム業界におけるAWSの利用

ゲーム業界ではAWSの高い拡張性が注目されており、数々の有名企業でゲーム開発する際のサーバーにAWSが利用されています。サーバーをAWSに移行することで開発コストを削減できるほか、リリース直後のアクセス集中にも柔軟に対応でき、安定したプレイ環境を提供できます。

小売業界におけるAWSの利用

小売業界では、AWSの分析基盤を用いた購買データの解析や在庫管理の効率化が進んでいます。たとえば、自社のECサイトを利用した顧客の購買データや閲覧データを分析し、顧客に適切な商品を提案することで、顧客満足度の向上やリピーターの獲得を図ることができます。

製造業界におけるAWSの利用

製造業界では、社内の基幹システムをオンプレミスからAWSに移行してインフラコストを削減するケースや、AWSのデータ分析サービスを用いた生産ラインの効率化が進んでいます。また、IoTサービスも組み合わせることで、生産ラインの稼働状況をリアルタイムで可視化したり、工場設備の予防保守を行ったりする事例もあります。

自動車業界におけるAWSの利用

自動車業界では、社内サーバーをAWSに移行して業務システムや公式サイトの構築・運用を効率化するケースが増えています。また、車内のソフトウェアの開発にAWSを利用したり、AWSを利用して自社の車を購入した消費者向けのスマートフォンアプリを配信したりしている事例もあります。

通信業界におけるAWSの利用

通信業界では、AWSのデータベースやサーバーを活用した安定的な通信インフラの構築が進んでいます。AWSはセキュリティ性が高いため、大量の顧客データを扱う際のリスクが少ないほか、大規模なデータのリアルタイム処理をスピーディに行える点が評価されています。AWSの導入によって、コストの削減やサービス提供スピードの改善に効果があった事例が多く見られています。

Sun AsteriskのAWS活用事例

Sun Asteriskでは、AWSを活用したサービス開発・改善を多数支援しています。
ここでは、実際にAWS基盤を活用して成功した代表的な3つのプロジェクトを紹介します。

JT「beSelf」 ― 心拍測定を備えたセルフケアアプリを短期間で商用化

JTが推進するデジタルプラットフォーム「Momentia」構想の一環として、セルフケアアプリ「beSelf」の開発を支援しました。アプリには心拍測定などのセンシング機能が求められ、正確なデータ処理とセキュリティ確保が重要でした。

Sun Asteriskは、サービスデザイン → UI/UX設計 → 開発 → AWSインフラ構築までを一気通貫で担当。短期間で商用化と高い拡張性を両立しました。

※詳細はこちら

タイミー ― 日本×海外チームでAWS上の高速改善を実現

スキマバイトアプリ「タイミー」では、事業成長に伴うアクセス増や機能拡張に対応するため、AWS基盤を活用した継続的な開発・改善を実施しています。

Sun AsteriskはAWS環境での開発、パフォーマンス改善、アーキテクチャ最適化、運用保守を長期的に支援。日本側PMとベトナムの開発チームによる連携体制で、スピードと品質を両立しています。

AWSを活用することで、アクセス集中時でも安定稼働を維持し、柔軟な改善提案を実現しています。

※詳細はこちら

NTT西日本「elgana」 ― AWS × DevOpsで高速リリースを実現

国産ビジネスチャット「elgana」では、Sun AsteriskがサービスデザインからUI/UX設計、開発、DevOps運用までを一気通貫で支援しました。

AWSでは Amazon ECS/AWS Fargate/Amazon Aurora などクラウドネイティブな構成を採用し、

  • 高速リリース
  • 継続的デリバリー(CI/CD)
  • 高可用性・高セキュリティ
    を実現。大規模ユーザーにも対応できる堅牢なチャット基盤を構築しました。

※詳細はこちら

>> アジャイルと DevOps で実現する事業内製化ソリューション

AWSを導入する際の注意点

AWSは多機能で柔軟性の高いクラウドサービスですが、導入時には目的やコストなどを明確にしておくことが重要です。

目的に合わせて最適なサービスを選択する

AWSでは200以上のサービスを提供しており、多様なサービスのなかから用途に応じたサービスを選ぶ必要があります。たとえば、データベース構築にはAmazon RDS、AI活用にはAmazon Personalizeなど、目的に応じた最適なサービスを取り入れることが重要です。導入前に必要な要件や課題を整理し、最適なサービスを選定することで、無駄なコストを削減できるでしょう。

一方で、AWSは従量課金制のため、設計が不十分なまま運用を開始するとコストが予想以上に高額になるケースがあります。特にデータ転送量や常時起動するインスタンスが多い場合は、初期段階で詳細な試算が欠かせません。

ランニングコストを明確にする

AWSは初期費用が抑えられる一方で、先述したように利用量に応じた従量課金制を採用しているため、運用コストの正確な把握が求められます。データ転送量やストレージ使用料などを事前に試算・管理し、長期的な視点で利用コストを計算しましょう。また、導入後も定期的なコスト分析を行うことで、無駄な出費や想定外の出費を防止できます。

まとめ

AWSは、高いコストパフォーマンスと柔軟性を両立したクラウドサービスとして、多くの企業のシステム基盤を支えています。データベースやシステム開発に加え、データ分析・AI学習・IoTなど幅広い分野で活用されています。AWSを導入する際は、目的に合わせたサービス選定や正確なコスト管理を行うことが大切です。

株式会社Sun Asteriskでは、AWS環境を活用したシステム開発・改善を多数支援しており、短期開発・高負荷対策・セキュリティ強化など、企業の多様なニーズに対応しています。

以下では、実際に支援したプロジェクトをまとめた 事例集 を公開しています。
AWS活用の具体的なイメージを掴みたい企業担当者の方は、ぜひご覧ください。

▼Sun Asteriskのシステム開発・改善 事例集
https://lp.sun-asterisk.com/case-studies_document

▼アジャイルと DevOps で実現する事業内製化ソリューション
https://app.sun-asterisk.com/service/insourcing/

Sun Asteriskがこれまで手がけてきたプロジェクトを多数ご紹介しております。

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