野球用スコアブック・データ分析アプリ

Smart League

70年の歴史を持つ老舗の野球用品メーカーが挑むDX

初めてのアプリ開発で、Sun*をIT戦略パートナーとして選んだワケ

Client Interview
株式会社エスエスケイ

チーム提案型開発

組織規模: 301-1000名


既存事業を伸ばしながらも、新規事業を創出したい

Q. 簡単な会社概要、これまでの歴史やスポーツ用品業界における御社のポジションや強みについて教えてください

『スポーツを通じ、健康で豊かな生活をサポートします』というミッションのもとに、チームビジネス、フットウエアをはじめ、スポーツ製品の流通、販売を主な事業展開しています。

事業を支えているのは人(顧客・人材)とデータ(情報)です。70年以上の歴史で弊社は人と繋がり、ICTの技術を積極的に取り込むことによって競争力を高めながら成長してきました。

そして既存事業を持続的にイノベーションするとともに、新たな市場や事業を創出する風土を高めていきます。これからも「モノからコトへ」をキーワードに、必要な商品、サービス、環境を提案し続けることで、スポーツで人を、そして社会を元気にします。

スポーツ流通ビジネスを基盤にしつつ、自社ブランドの商品展開やイベント、サービスを充実させることで、スポーツの持つ可能性をこれからも広げていきます。

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自社の強みを活かしつつ、顧客のLTVを高める新規事業・サービス開発を目指して

Q. 今回、Sun*が開発を支援させていただいているサービスについて教えてください。また、このサービスを通じて、どのようなことを実現しようとされているのか教えてください。

まず、新しい事業を展開していくにあたり、『顧客と繋がり、スポーツを通じてデータ分析/改善のサイクルを体験させ、PDCAサイクルの思考力を向上させる』というテーマを掲げました。サービス内容を討議していった結果、弊社で最も得意分野であるチームビジネスの野球から始めようということになりました。

野球の中でも様々なサービス案がでましたが、自分たちのチームを分析し課題を明確にしたうえで、個人のレベルアップを図り、チーム力を上げていくことができるスコアブックに注目しました。

スコアブックは試合がある度に必ず記載されます。フォーマットがあり手書きで記入していきます。しかし、ほとんどのチームが、記載後のデータを活用できておらず、他チームの分析に注力されている状況でした。

強いチームになるためには、まずは自チーム/個人の力を客観的なデータとして数値化することで、課題や補強ポイントが明確になり、目標設定していくことが必要です。目標に向けてチーム、個人が課題を克服していき、その進捗を数値化されたデータで確認できるようなサイクルを導き出すために、スコアブックを数値化するアプリ開発を行うことにしました。

また、このようなアプリがあれば、チーム、個人と弊社が継続的に繋がることができ、ライフタイムバリューの高い顧客を確保していくことも実現できるだろうと考えました。

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初めてのアプリ開発で重要視したのは「ローンチ後も併走できるパートナー」

Q. これまでアプリ開発やサービス開発のご経験はございましたか?また、オフショア拠点のあるパートナーと開発をされたことはありますか?

SSKは70年の歴史のある会社ですが、アプリ開発は初めての経験でした。製品の生産を海外のオフショア拠点で行うことはありますが、アプリ・システム開発では初めてです。

Q. (ご経験が多くない中で)開発パートナーを選定されるうえでどのような点を重視されましたか?

アプリ開発は初めての取り組みであったため、正直なところ雲をつかむような話で始まったのですが、サポートして頂いていたコンサルティング会社からアドバイスを受けながら進めました。

まず、今回のプロジェクトの開発ができるであろうベンダーさんを数社推薦してもらい、これまでの実績などを加味して検討しました。また、既に近しいサービスを展開している業者との協業も考えました。

弊社が重視した点は、単発のアプリ開発で終わるのではなく、開発後もIT戦略パー
トナーとして並走できるかという点です。サービスはローンチすることがゴールではなく、スタートであるので、ローンチ後もひとつのプロジェクトチームとして改善や拡充をしていけるパートナーを求めていました。

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Sun*は「並走してくれるIT戦略パートナー」

Q. 数多くの選択肢があるなかでSun*を選んでいただいた理由はどこにあったでしょうか。

弊社が重視していた「並走してくれるIT戦略パートナー」の可能性が高いと感じられたことです。実際に、それを実感できたのは、今回のサービス展開について「ブランディング」「オーディエンス」「拡張機能」「新たな事業モデル」「解析データからの発展」の5つの方向性があるというご提案をいただけたことです。こういった提案は、SIerや受託開発会社にはないもので、まさに私たちが求めていたIT戦略パートナーのイメージでした。

Q. 開発前にプロジェクトを成功させるために特に意識されたことがあれば教えてください。

プロジェクトはまだ過程の段階なので成功するかどうかはこれからとなりますが、意識している点は『ブレない事』です。プロジェクトを進めていくうえで、最初に想定した構想に対して、様々な視点からご意見をいただいたり、気付きがあります。それぞれの意見、気付きについては咀嚼して尊重しながらも、大きく方向性を変えない信念を持つことが重要だと考えました。

Q. 実際に開発をしてみて、品質、コミュニケーション、サポート体制などいかがでしたか?

今回のプロジェクトは野球に特化したものです。しかもスコアブックというギアや技術ではなくデータに関するもので、野球のルールを理解していないと開発を進めるのが難しいのが課題でもありました。

それに対して、今回Sun*のデジタル・クリエイティブスタジオからアサインいただいた日本側のメンバーが、揃って野球経験者であったことは幸運であり、よいスタートが切れたと感じています。

実際、野球経験者といえども、ルールの細かな点は見直しが必要で、お互いに改めて野球規則を学び直しながらの進行となりました。

開発が始まってからは、ほぼ毎週ミーティングを開催し、一つ一つ協力しながら組み立てていっている段階です。Chatworkで日々のやり取りを行い、スプレッドシートによる資料共有など、弊社では従来使っていなかった手法も学びになりました。

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受発注の関係を超えた、ワンチームでのアプリ開発

Q. プロジェクトやコミュニケーションを円滑に進めるために工夫されたことがあれば教えてください

基本、毎週のミーティングで直接お会いして進めさせてもらいました。今の時代にアナログだとは思いますがWebミーティングではなく直接お話しさせていただくことで信頼関係を構築しようと考えました。

Webであれば事務的に流れてしまう事も直接お話しさせていただくことで、より深くなり、1案が2, 3案に拡大すると考えました。

Q. チーム開発を成功させる秘訣はどんなところにあると思いますか?

お互い納得のうえでミッション、着地点をチームとして共有し、信頼関係を築くことがチーム開発を成功させる秘訣だと思います。

Q. 新規事業・サービス開発を検討されている企業さんに、Sun*のことをオススメしたいと思いますか?

開発内容によって様々な考え方がありますが、お勧めしたいと思います。Sun*はどの様な内容でも対応できる奥深さをお持ちだと思いますので、受発注の関係を超えて一緒に開発を進めていこうとする熱い思いのある企業様にお勧めしたいです。

Q. 今後もSun*での開発を推進していきたいとお考えですか?

今回のSmartLeagueは継続的に進化していくことが求められます。企業としてテーマに掲げている『顧客と繋がる』の一歩目なので、SmartLeagueをスタートさせたあとの展開拡大も検討しています。その際には引き続き、Sun*にお力をお借りしたいと考えています。

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開発を振り返って

仕様に対してメンバーから指摘が入る頼もしい開発チーム

-プロジェクトマネージャー

サービスの企画段階からSSK様と議論をしながら今回のサービスに辿り着きました。私自信、草野球チームに所属しており、野球が大好きなので、このサービスの今後の展開がとても楽しみで仕方がありません。

ベトナムでは野球というスポーツが全く馴染みがないので、野球というスポーツを知ってもらうために、キックオフ時に開発メンバーと一緒に野球ゲームをしました。各メンバーが1球ごとに一喜一憂して楽しんでくれたことを覚えています。また、最初に出来上がったモックアプリでランナーが左回りをしたのを見て笑ったのも良い思い出です。

開発が進むにつれ、メンバーの野球への理解が進み、こちらで作成した仕様に対して、各メンバーから指摘を入れてくれたりなど、とても頼もしい開発チームでした。

両社の深いディスカッションがより良いサービスにつながった

-ディレクター

今回、プロジェクトへの参画にあたり、まず「日本の復興はスポーツを通して、青少年の育成が大事である」との想いで70年前に創業したSSKさんが、「野球を通じて学生のデータ分析/改善の思考力を向上させたい」という願いで本プロジェクトを進めることに、強く共感し、心が躍りました。私自身、学生時代に10年以上野球をしてきており、馴染みの深いメーカーさんであったこともあったのですが、より良いサービスにしたいという一心でサポートさせていただきました。

実際に設計や開発を進める中で、野球の細かいルールの再確認や、それを仕様に落とし込み、より良いUXやデータベースを設計し、野球に馴染みのない開発メンバーへの共有など、苦労する部分は多々あり、メンバー一同、時間をかけて検討しました。

しかし、SSKさんとも密に連携を取らせていただく中で、両社が深くディスカッションしていくことで、より良いサービスになっていたのではないかと思います。

今後も、開発会社の役割に制限されず、Smart Leagueが広くユーザーに使われるようになり、野球を通じてその後の人生に活かせる力の向上に寄与できるよう、サポートさせていただきたいと思っています。

中学、高校の部活動でプロ野球のようなデータ分析に役立て欲しい

-ディレクター(アーキテクト)

最初、スコアブックをそのまま記録できるアプリケーションを開発する気持ちで参画しましたが、その認識が大きくずれているのをすぐに気が付きました。

プロジェクトに参画するまでは、野球のルールは「見る野球」として理解をしていたが、「記録を取る野球」の視点で見ると、野球のルールの複雑さを認識させられ、これをアプリケーションにして行くには、一からルールを覚えるような感覚でした。

私は主にDB設計に携わりましたが、ただデータをDBに記録するだけでなく、誰が、どのような状況で、どのように行動したかを記録できるように設計を意識しました。

これは、三振の記録について空振り/見逃しなど結果は同じですが、記録は多岐にわたり、選手がどのように行動したかを把握するには重要なことで、プレイ内容に抜けが発生しないように気をつけました。

今のプロ野球はデータ分析を行い、得意不得意を数値として見ることが容易になって行ってますが、中学、高校の部活動はプロ野球のようにデータ分析まで行えている学校は少ないと思います。
そこで、SSKさんと一緒に開発したこのSmartLeagueを通じて各選手が成績を見直すことで、試合中は「こう行動していたと思う」から「こう行動していた」と自己分析に利用してもらい、自分の成績を見直すきっかけになればと思います。

ベトナムチームの「仕事におけるプロ意識」を感じた

-プロジェクトリーダー / BrSE

今回SSKさんと野球データ分析・改善目標のアプリ一緒に開発しました。初めて野球に関するプロジェクトに参加して、私にとってとても良い勉強になりました。プロジェクトに参加するまでは、野球のルールを理解していなかったので、いろいろと研究しましたが、面白さと複雑さも感じました。

私はBrSEとして、主に日本側の資料を翻訳して、ベトナム側に伝えるという役割ですが、野球のルールに詳しくないベトナムメンバーにどうやって分かりやすく説明できるかをずっと考えていました。仕様を伝えたときに、開発者から多くの質問がでて、日本側でも気づかなかったような問題も把握できました。そのような課題に対して、プロジェクトメンバー全員で解決策を模索し、形にしてきました。今回のプロジェクトを通じ、改めてベトナム開発者の「仕事におけるプロ意識」を感じています。

現在SmartLeagueは学生に向けるアプリとして開発されているが、プロ野球でも利用できるようになるため、今後もサポートさせていただきたいと思っています。

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