What we do
三菱地所
有楽町エリアを
もっと多様な個人が集まる場所に
三菱地所社と一緒にコミュニケーションアプリ「SAAI」の開発を行った実績をご紹介いたします。「SAAI」は会社・役職・年齢・本業・副業など既存の枠を超えて、多様な人が出逢い、新しいアイデアや思いつきを形にしていくインキュベーション施設です。
クライアントの課題
SAAIでのコミュニケーションを
もっと活性化したい
もっと活性化したい
SAAIは、有楽町駅から徒歩1分という非常にアクセスの良い立地であることも大きな魅力ですが、従来のコワーキングスペースとは違い、人が集まる場所を提供するだけではなく、その場で発生するコミュニケーションを重要にしている点が特徴です。有楽町は大企業が多く集まっているエリアであり、SAAIのメインターゲットも大企業に勤めている方。本業では実現できないような事業アイデアも、SAAIに集まった人々がコラボレーションすれば形にできる。そのような想いを表現するため、本プロジェクトではSAAIに訪れた方々がデジタル上でも交流できる、SNS機能を備えたSAAIオリジナルアプリを開発しました。
Sun*からの提案
タイトなスケジュールを
開発スケーラビリティを活かして対応
開発スケーラビリティを活かして対応
お客様が創りたいアプリのコンセプトや提供価値を明確に持っていた為、要件定義のお手伝いからプロジェクトはスタート。スケジュールが非常にタイトだった事もあり、要件定義やプロジェクトマネジメントは日本人PMが支援する事になりました。相談をいただいたらすぐに要件整理と優先順位づけを行い、2週間後には開発スコープとリリーススケジュールの策定が完了。早々に開発がスタートしました。
開発体制は日本人PMに加えて、プロジェクトリーダー(BrSE)1名、iOSエンジニア・Androidエンジニア各2名、サーバーサイドエンジニア4名、QA2名など、合計10名以上のチーム体制。この規模の開発チームをすぐに準備できるのは、海外に1,200名以上のエンジニアが在籍しているSun*ならではであり、リリース日の変更ができず、開発スピードが重要なプロジェクトでは大きなメリットになります。
SAAIの開発体制図。クライアントは、日本拠点のPMとのみやりとりをしてプロジェクトが進行。ベトナムチームのポテンシャルを引き出すことに長けた経験豊富なPMが品質を管理。
また開発を進めていく中で、Beaconを活用した難易度の高い機能開発が発生したのですが、当初の開発予算内で、その知見をもつエンジニアを社内で追加アサインするなど、状況に応じた開発チームのマネジメントができた事も、スピーディなリリースを実現できた要因でした。
Project Topic
コミュニケーションの量と質が
プロジェクトの成否を決める
プロジェクトの成否を決める
開発が始まってからは週次でミーティングを開催。お客様・PM・ベトナムの開発チームが密にコミュニケーションを取りながら、スピーディに開発を進めていきました。開発チームがベトナムにあるオフショア開発の場合、日本人PM・日本語が話せるプロジェクトリーダー(BrSE)が入っていたとしても、日本人同士で行っている通常業務とは勝手が違い、コミュニケーションや設計に関するトラブルが発生しやすいのも事実です。
そのトラブルを回避するのに重要なのは、「誰が見ても誤解が起きないような設計書を書く」という事です。一般的なオフショア開発では、いわゆる画面遷移図が設計書として活用される事もあり、システム的な挙動が違う・ソースコードの精度が低いという問題が生じることが多々有ります。しかしSun*では、今回のケースのように、日本人PMがシステムの裏側にあるデータ取得の流れや適切なアーキテクチャまでを含めて設計するため、エンジニアが迷わずに開発に着手でき、高い品質を提供可能にしています。
またコミュニケーションにおいても、三菱地所様も当初はやりにくさを感じた側面があったようですが、「開発当初はコミュニケーションロスが発生したものの、急速に改善されていき、プロジェクトが進むごとに安心感が高まっていった(田口様)」という感想をいただきました。
安心感を持っていただくために工夫としては、例えばオンラインMTGであっても、ベトナムチームと認識の齟齬が発生しないように、自宅にホワイトボードを用意して、可能な限り口頭ではなくテキストや図で伝えたい事を可視化しました。また、当たり前ではあるものの、会議体のアジェンダを事前にしっかり作り共有するなど、とにかくコミュニケーションの質にこだわりました。タイトなスケジュールのプロジェクトほど、忙しさを理由に情報共有や会議体の運営がおろそかになりがちですが、それこそがトラブルの温床です。PMがどれだけ精度の高いコミュニケーションを設計できるかはプロジェクトの成否をわける重要なポイントです。
最終的に、開発着手から7ヶ月後の2020年7月にSAAIアプリは無事にリリース完了。コメント欄で会員同士の発信が徐々に増加し、アプリならではの交流が生まれています。
Client Voice
「私たちはテクノロジーを活用して、コンシューマー向けの事業・プロダクトをどんどん作っていきたいと思っています。ただ、もっともっと学ばなければならない事があるので、私達を教育するくらいの気持ちで、事業アイデアやテクノロジー活用の提案をして貰えたら嬉しいです(辻様 写真右)。」
クライアント: 三菱地所株式会社 プロジェクト開発部 辻 直毅 様・田口 友子 様