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マネーフォワード 会社設立

受発注の関係を超えたひとつのチームを作る

マネーフォワードが海外進出の第一歩にSun*をパートナーに選んだ理由とは?

Client Interview
株式会社マネーフォワード

チーム提案型開発

開発分野: 会計

組織規模: 301-1000名

開発技術: Ruby on Rails / Angular


株式会社マネーフォワード(以下MF)は2012年に設立され、わずか5年で東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場したベンチャー企業です。創業以来急成長を遂げ、Fintech業界を代表する企業として知られています。 すべての人の、「お金のプラットフォーム」になるというビジョンを掲げ、BtoC向けには利用者数650万人を突破(2018年7月時点)した自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」、自動貯金アプリ「しらたま」などを提供、BtoB向けには、会計・給与計算・経費精算などをスムーズに行う「MFクラウドシリーズ」を中心に提供し、日々目まぐるしい進化を遂げています。 「人間しかできないことは人間がやり、自動化できるところは自動化する」ことを強みとし、士業の方の仕事の一部をテクノロジーが担い、それを生業とする人々を排除するのではなく、本来やるべき仕事に取り組めるような環境づくりをサポートするようなサービスを開発しています。 今回のインタビューでは、そんなMFのサービス開発を支えるべく、ハノイに常駐しながらSun*の開発チームの指揮をとっている添谷さんにお話を伺いました。

BtoCとBtoBの2つの新規サービスをFramgia (現Sun*)で立ち上げ

Sun*が開発を支援させていただいているサービスについて教えてください。

添谷:2つの新規サービスの立ち上げを支援していただいています。一つはBtoCのサービスで、数ある金融商品(クレジットカード・銀行口座・証券口座など)の中から一人ひとりにあったサービスを比較・申込できる「Money Forward MALL」(2018年7月現在、β版として一部のカテゴリのみ公開)というサービスです。

もう一つは、「MFクラウドのおまかせ会社設立」というBtoBを対象に会社設立に関する手間や煩雑さを解消するためのサービスです。会社設立の際には様々な書類作成や手続きをしなければなりませんが、ちょっとした文章のかき違えによる差し戻しなど様々なペインがあり、仕事をしながらの会社設立というのはかなり時間と労力がかかります。これを士業の人たちに任せてしまおうというのが「MFクラウドのおまかせ会社設立」です。士業の方に会社設立を丸投げすると本来費用がが大きくなってしまいますが、設立後にその士業の方と契約することで、設立に関するサポート費用は無料にするというサービスです。

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添谷 彰太氏

高専を卒業後、2013年より米ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにて販売の仕事に従事。帰国後、2015年よりSIerにてJavaでの開発を経験。2017年にマネーフォワードに入社。自動家計簿・資産管理サービス、マネーフォワードの開発を経て、現在はMFクラウドのおまかせ会社設立、Money Forward MALLの開発を担当

作りたいサービスがあっても開発するエンジニアがいない

オフショア開発を選んだ理由を教えてください

添谷:まずオフショア開発を選ぶことになった経緯も含めてお話します。
すべての人の、「お金のプラットフォーム」になるというビジョンを実現するために、やりたいサービスが山ほどあるのですが、一つサービスを作ると、新しい機能を追加したり、メンテナンスのために常にエンジニアが必要になります。つまり「作りたいサービスがあっても開発するエンジニアがいない」というジレンマが起きつつあったのです。そういったエンジニア不足をどうにかして解決する一つの手段として、オフショア開発を視野に入れました。

MFは九州にも開発拠点があり、そちらでもエンジニアの採用は進めていました。しかし、さらにもっと開発力を強化したいというのが実情でした。「国内ではエンジニアが全く採用できない」という状況ではありませんでしたが、さらにたくさんの優秀なエンジニアに仲間になってもらいたいと思っていました。

オフショア開発にどのようなイメージを持たれていましたか?

添谷:僕もそうでしたが、一般的に「うまくいかなそう」というイメージがあると思います。今までMFは、オフショア開発に会社として取り組んだことありませんでしたが、社員の中には前職でオフショアをやっていた人や、前職の他の部署がオフショアをやっていたという経験のある人はいました。しかし、その中でも「開発がうまくいった」という話は聞いたことがありませんでした。そういったところから推測すると、「オフショアは厳しい戦いになるのかもしれないな」と感じているエンジニアは多かったんじゃないかなと思います。

オフショア開発会社というよりはWebサービスの会社っぽさがあったことが決め手

リスクを感じながらも「Sun*でやってみよう」と思ったのはなぜですか?

添谷:採用の話に少し戻りますが、開発力を強化していきたいという中で国内での採用も含めて、どうすれば開発力を強化できるだろうかと考えていた時に、たまたま社内にSun*さんを知っている人がいたんです。

そこから、僕は参加していないのですが何名かがSun*社のハノイオフィスを視察させていただきました。もちろんSun*さん以外の会社にも見学したのですが、圧倒的にSun*さんは会社の雰囲気が違うと感じたそうです。オフショアやSIerというのは普通、パソコンがダーッと並んでいて、エンジニアがすし詰め状態で作業しているイメージがあると思います。人数をかければかけるほど開発力があがり、会社の利益があがるというところから、社内の内装にもあまりお金をかけていなかったりするようなところが多いです。しかし、Sun*はオフショア開発会社というよりはWebサービスの会社っぽさがありました。

サービスを作っていく中で「誰とやるか」はすごく大事なことだと僕たちは思っているので、「自分たちがサービスを作ってるんだ!」とか「自分たちの会社はカッコイイ!」という意識がある人達と働くことは結果としていいサービスをつくることにつながると思っています。そういった理由から視察に参加したメンバーの中では「Sun*さんだ!」となり、一緒に開発をしていくことになりました。視察に参加しなかったメンバーの中には依然としてオフショア開発に対して不安を抱いている人もいたと思いますが、視察に行ったメンバーは、成功するイメージが持てたようです。

僕はMFの駐在員として毎日Sun*さんのオフィスで仕事をしているわけですが、社内の雰囲気・印象がすごく良いと思います。社外向けもですが、社内向けのブランディングがすごく上手な会社だなと思っています。社員が「自分たちの会社はカッコイイ!」と思って仕事をするような環境づくりにお金も時間もかけて取り組んでるように感じます。社内ブランディングを大切にすることで、離職率を下げ、優秀な人材が留まり続けることにもつながると思います。クライアントの立場としても、プロジェクトのメンバーがコロコロ変わってしまっては困るので、社内ブランディングに注力されていることは、とても共感できるポイントでした。

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ベトナムに常駐したことで品質やコミュニケーションの懸念を解消

実際に開発をしてみて、品質やコミュニケーションはいかがでしたか?

添谷:MFからエンジニアの僕と、もうひとりプロダクトオーナーの2人がベトナムに常駐しているので、日本でチームで開発するのとそれほど変わらない体制であると感じています。品質で特に問題になることもなかったです。

コミュニケーションも問題はなかったです。メンバーは英語が理解できる方がほとんどで、さらにコミュニケーターも抜群に優秀でした。仕様面で上手く伝わらないこともなかったです。やり取り自体は日本語だけでなく英語も交えながらやっています。

オフショア開発というよりは、本来日本でチームを組んでやることを海外でチームを組んでやっているという意識が大事かなと思います。安い労働力を調達しているというよりは、あくまでも届けたいサービスがあってそれをつくる手段として海外でつくっているだけという意識で取り組んでいます。そもそもSun*さんで開発をするのは決して安くはなく、さらにMFから二人が駐在しているのでコストメリットは殆ど無いのですが…(笑)

コストメリットがない中で、普通のオフショア開発のように仕様書だけ作って開発をお願いする、というのはあまりうまくいかないと思います。それはオフショアじゃなくても、日本でやってもうまくいかないことだと思っています。ベトナムに来て直接メンバーとやり取りをして、単に「これ作ってください」ということではなく、「これを作りたいんだけどどうしたらいいかな」という目線で、「それだったらこういう風に実装したらいいんじゃないか」など、同じチームのメンバーとして意見を引き出せる体制を築いた方が、良いものができると感じています。

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Sun*の開発メンバーと添谷氏

技術面だけでなく仕様面でも非常に理解力の高いエンジニアから提案をもらった

不安が解消されたようなエピソードがあれば教えてください

添谷:実際にSun*の人と会ったことがなかったので最初はエンジニアをはじめとするメンバー達に、「自分達のやりたいことが上手く伝わるのだろうか」などの不安はありました。しかし、技術面だけでなく仕様面でも非常のに理解力の高いエンジニアがいて、仕様に現れている部分だけではなくそれが影響する範囲についてもかなり的確に把握してくれたんです。仕様面の伝達などの不安がすべて解消され、むしろ「ほぼお任せしちゃっても大丈夫そう」という安心につながりました。

また、MFではエンジニアが開発をし、自身で開発したものをテストするが、Sun*にはQA(Quality Assurance)がいるんです。最初は、「QAっていらないんじゃないかな」と思っていたのですが、ドラフトで上げていたデザインなどを見てすぐに違いを指摘してくれたり、日本語の違いですら見抜いてしまえたり、ブラックボックステスト・ホワイトボックステストなど基本的なテスト手法もよく理解していて、入ってもらって本当によかったと今では思っています。良い意味で期待を裏切られましたね(笑)
この出来事も、今の安心につながっています。

日本で働くこととの違いやSun*の課題点など、何か感じたことはありますか?

添谷:Sun*だけの課題というよりベトナムで開発する上での課題ですが、インターネット回線が不安定なことが挙げられます。日本との物理的な距離や海底ケーブルの事など難しい問題ではありますが、サービス運用まで考えると安定した回線が欲しいです。

受発注の関係ではなく、共にサービスを作るひとつのチームという意識を持つ

開発がうまく行った秘訣を教えてください。

添谷:日本でチームでやってうまくいくような働き方をベトナムでもしました。一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションだったりとかです。普通に考えると、仕様書を書く人よりも、複数案件抱えてやっているベトナム人エンジニアたちのほうが実装面で色々なアイディアをもっているはずなんです。Sun*社とMFという別会社というよりは、サービスを作る一つのチームとして取り組んできています。どうしても「MFがSun*のお客さんだよ」という姿勢でやってしまうと、みんなMFの方を向いて仕事をすることになるのでいいものが出来上がらないと思うんです。「僕たちはひとつのチームで、その先のユーザーにサービスを届けていくんだよ」という意識を持ち続けています。

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