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Designship 2025 出展レポートVol.2:対話が生まれるブースとノベルティデザインの裏側

更新日: 2025年10月24日

Designship 2025 出展レポートVol.2:対話が生まれるブースとノベルティデザインの裏側

こんにちは、Sun*です。
2025年10月11日〜12日に開催されたDesignship 2025に、3年ぶりにプラチナスポンサーとして参加しました。前回のレポートでは、出展の全体像をお伝えしましたが、今回は会場で大きな存在感を出していたSun*ブースとノベルティのこだわりやデザイン秘話について、より詳しくご紹介します!

ブースで私たちが伝えたかったこと

今回のブース出展で、私たちが最も伝えたかったこと。それは、Sun*のデザイン組織の幅の広さでした。

社外の方々からは「開発会社」というイメージを持たれることもあり、「何をデザインしているのかわからない」と思われているかもしれません。でも実は、Sun*にはワクワクがたくさん詰まったデザインがあります。そして何より、最高なチームと一緒にデザインをしているということを伝えたかったのです。

そんな想いを目に見える形にしてお伝えするために、ブース、ノベルティ、パンフレットと専用サイトを使って、来場者の方々と対話をしました。
それぞれのこだわりについて、詳しくご紹介していきます!

ブースデザインのこだわりと裏話

コンセプトは「偶然の出会いと対話を生む、コミュニケーションハブ」

今回のブースデザインの根幹にあるのは、「偶然の出会いと対話を生むコミュニケーションハブ」という考え方です。

Sun*のオフィスには、メンバーが集い、様々なコミュニケーションが交差する場の象徴として「バーカウンター」があります。私たちは、Designshipのイベントにおいても、一方的に会社説明をするのではなく、来場者の皆さんと自然な対話が生まれる場を作りたいと考えました。

ブースを訪れた方々が気軽に立ち寄り、私たちとデザインについて語り合える。そんなクリエイティブな化学反応が生まれる場所を目指し、各要素をデザインしていきました。

検討の裏側:理想と現実のあいだで生まれた葛藤

最初の構想段階では、「Sun*を前面に出しすぎないブース」を目指していました。

来場者に「Sun*って何をデザインしてるの?」と興味を持ってもらいながら、一緒に“デザインの幅の広がり”について考えるきっかけをつくる。そんな対話中心の体験を意識して、いくつものインタラクション案を検討していました。

しかし、実際にブースを3Dモデルとして立ち上げてみると、想定以上にスペースが限られていることに気づきました。「人が立ち止まれる余白」「展示物としての密度」のバランスに悩み、デザインチーム内でも何度も議論を重ねました。
結果として、すべてを詰め込むよりも、ひとつの体験に焦点を当てる方向へと舵を切り、バーカウンターを中心に据えた構成にたどり着きました。

限られた空間の中で、どの要素を残し、どの要素を削るか。その取捨選択のプロセスは、まさにSun*のデザイナーが大切にしている「正しさを追い求めて真に伝える」を象徴するプロセスでもあったと思います。

 

なぜ、ただのテーブルではなく「バーカウンター」だったのか?

ブースの中心に据えたのは、私たちのオフィスから飛び出してきたかのようなバーカウンターです。

 

オフィス文化の象徴を、展示会へ

Sun*オフィスでは、バーカウンターがオープンスペースと執務エリアの中心に位置しています。昼はカフェのように、夜はバーのように、職種や役職の垣根を越えたコミュニケーションが日々生まれる大切な場所です。

この「人と人とが自然につながる文化」を、Designshipの会場でも体感してほしい。そんな想いから、カウンターの再現を決めました。

 

「対等な目線」が生む、オープンな対話

私たちがテーブルではなくカウンターにこだわったのには、明確な理由があります。

  • 自然な視線の高さが実現できる
    • 立ったまま自然な目線で話せるカウンターは、よりフラットな会話を生み出してくれます。
  • 気軽な心理的な距離感を作れる
    • バーカウンターが持つオープンで少し特別な雰囲気は、「ちょっと話を聞いてみようかな」という心理的なハードルを下げてくれます。誰もが気軽に立ち寄れる「たまり場」のような空気感を演出しました。

このカウンターが、来場者の皆さんと私たちをつなぐ最高のインターフェースになったと感じています。

来場者を照らし、惹きつける「ネオンサイン」の光

カウンターの上に輝く「Sun* BAR」のネオンサインは、今回のためにオーダーメイドで制作しました。

多くのブースがひしめく広い会場で、まずSun*の存在に気づいてもらうためのアイキャッチとして、遠くからでも認識しやすいネオンサインが最適でした。

それだけでなく、この光によって私たちが作りたかった「人々が集うバー」という世界観が完成し、クリエイティブな遊び心を表現できたと思います。

遊び心で歓迎を伝える、公式キャラクター「Sun*Bear」

高い棚からひょっこりと顔を出し、来場者の皆さんを歓迎していたのがSun*の公式キャラクター「Sun*Bear」です。

 

企業の「顔」として、親しみやすさを

Sun*Bearは、ノベルティグッズやオフィス、Webサイトなど、社内外の様々な場所で活躍する、メンバーからも愛される存在です。企業ブースが与えがちな堅い印象を和らげ、「Sun*は、遊び心も大切にする会社なんだ」と感じてもらうための、最高のメッセンジャーになってくれました。

 

「見つける楽しさ」という体験のデザイン

ただパネルを置くだけでなく、「棚から覗いている」という演出を加えたのは、来場者に「あ、こんなところに!」という発見の楽しさを体験してほしかったからです。
このささやかなサプライズが、会話のきっかけや記憶のフックになることを狙いました。

Designer’s Attitudesを伝えるノベルティデザイン

対話のきっかけを作る、体験型ノベルティデザイン

ブースでの体験の核として、「Sun* Designer’s Attitudes」をテーマにした参加型のノベルティを用意しました。

 

私たちの「価値観」を共有するAttitudesパネル

カウンターの奥の棚には、私たちがデザインと向き合う上で大切にしている5つのマインド「Sun* Designer’s Attitudes」を掲示しました。

  • 驚きを創造することをあきらめない
  • 挑戦するためにチームをつくる
  • 知らないことを自覚して成長する
  • 正しさを追いもとめ、真に伝える
  • こだわりを信頼に変える

これは、私たちの制作実績だけでなく、その根底にある思想や価値観も知っていただきたいという想いと、パネルディスカッションの登壇テーマが「デザインと態度」というテーマだったため、Sun*デザインチームの態度を知ってもらえるいい機会だと思い、皆さんと対話をするツールとして使用しました。

そして、来場されたデザイナーの皆さんが「自分はどれを大切にしているだろう?」と考えたり、私たちとデザインについて語り合ったりするきっかけになればと考えました。

「共感」で選ぶ、オリジナルチョコレート

そして、このDesigner’s Attitudesについてより関心を持っていただく仕掛けが、オリジナルデザインのチロルチョコです。

5種類のDesigner’s Attitudesが印刷されたチョコレートの中から、ご自身が最も共感するものを2つ選んで瓶から取っていただくという参加型のアンケート体験をデザインしました。

ノベルティをチョコレートにした理由は、バーカウンターというコンセプトとの親和性はもちろんですが、もう一つ大きな狙いがあります。それは、「思考のきっかけを、甘い記憶として持ち帰ってもらう」ことです。

美味しいチョコレートは、多くの人にとってポジティブな存在です。Designer’s Attitudesについて考え選んだという行動が楽しい記憶として残り、Sun*という会社を少しでも身近に感じていただけたら、という想いを込めました。


このノベルティを選ぶ体験にはいくつかの工夫があります。

まず、チョコレートを選ぶためにチョコレートやパネルのDesigner’s Attitudesを読む時間が、自然とDesigner’s Attitudesの意味を咀嚼する瞬間になっています。

ただ受け取るだけではなく、読んで、考えて、選ぶというプロセスそのものが体験となるようにデザインしました。

 

そして、選んだ理由を私たちが尋ねることで、さらに深い対話が生まれます。

「なぜこのDesigner’s Attitudesに共感したのか」という会話を通じて、お互いのデザインに対する価値観を共有し合う時間が生まれました。

また、チョコレートの瓶の減り具合を見るだけで、来場者全体の共感度合いが直感的に可視化されるという仕掛けもあります。どのDesigner’s Attitudeが多く選ばれているか、一目瞭然です。

 

面白いのは、来場者の方々はアンケートに回答しているという認識がないまま参加し、その事実に後から気づくというちょっとした”驚き”を体験できること。

ノベルティを受け取るという行為が、実は参加型のリサーチにもなっているのです。

2日間の参加型アンケートの結果、5つのDesigner’s Attitudesの中で最も皆さんに共感いただけたのは、「知らないことを自覚することで成長する」でした!

全体の共感結果はこちら、

  • 1位:知らないことを自覚することで成長する
  • 2位:驚きを創造することをあきらめない
  • 3位:こだわりを信頼に変える
  • 4位:挑戦するためにチームをつくる
  • 5位:正しさを追いもとめ、真に伝える

普段私たちが大切にしていることと、来場いただいたみなさんが大切にしていることの共通点や違いが発見できる良い場にすることができました。

Sun*Bearを「持ち帰る」コースター

ブースのキーワードである「BAR」に欠かせないアイテムとして選んだのが、コースターです。Sun*の象徴的なキャラクターであり、今回のブースでもアイコンとなっていたSun*Bear。
「Designshipの空間での出会いや会話の余韻を、日常にも持ち帰ってもらいたいという想いで制作しました。

Sun*Bearを中央に配置したシンプルなデザインにしています。コーヒーを飲む時間や、ふとした休憩時間に、Sun*の文化や価値観をふと思い出してもらえると嬉しいです。

Sun*デザインチームを紹介するためのパンフレット

これまでは、Sun*デザインチームの紹介に特化した社外向けの公開資料はありませんでした。

そこで、Designshipでお渡しして持って帰ってもらえるように、Sun*のデザインチームのことが一目でわかるようなA6サイズのパンフレットを作成しました。10月に公開したSun* Design Spaceのデザインと合わせた、統一感のあるデザインになっています。

表側には、Sun*デザインチームが関わる事業フェーズについて、裏側にはSun*デザインチームの概要と数字で簡単にわかる情報、そしてSun* Designer’s Attitudesを掲載しています。

この数字でわかる情報を整理しているときに、改めて「こんなにSun*のデザインチームは成長したのか」ととても感慨深く、振り返る機会になりました。

デザインの幅を伝えるために大活躍したSun*デザインチームのサイト

最後に、このDesignshipを通して、私たちSun*デザインチームのデザインの幅広さを紹介することができた重要なツールは、この10月に公開したばかりのSun* Design Spaceというサイトです。
どんな思想を持ってデザインしているのかだけではなく、これまで社外に公開していなかった社内イベントやクリエイティブのデザインを、一挙に紹介しています。
(サイトの制作秘話はここでは語りきれないため、別の記事でご紹介します!)

このサイトをDesignshipでは来場した皆さんに見ていただくことで、Sun*のデザインのイメージが変わったという声も多くいただき、私たちが伝えたかったSun*デザインチームの魅力やデザインの幅広さや、最高なチームであることを少しでも伝えることができたのではないかと思います。

おわりに

ブースに立ち寄ってくださった皆さん、ノベルティを受け取っていただいた皆さん、本当にありがとうございました!

Sun*のオフィスやバーカウンターに興味を持っていただいた方は、ぜひオープンオフィスに遊びにいらしてください。

 

Sun*デザイン組織についてはこちら↓
Sun* Design Space
https://design-space.sun-asterisk.com

 

Sun*オフィスに遊びに来れるオープンスペースはこちら↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScvRvrvD7wqodxTQIn6VO2lGpe70yBTpcB0r0mgazoDE69orw/viewform