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ベトナムの仲間と働くということ。Sun*で見つけた新しいグローバルな環境

更新日: 2026年4月7日

ベトナムの仲間と働くということ。Sun*で見つけた新しいグローバルな環境

Sun*のエンジニア組織の核であるベトナム拠点。1,000名を超えるプロフェッショナルが在籍していますが、「どんな組織なのか」「実際にどう連携しているのか」といった部分は見えにくいかもしれません。

今回の記事では、9年間ハノイ拠点の開発部隊と共に過ごしてきたDivision Managerが、自らの体験から見えた現地の環境や組織、仕事の様子など、ベトナム組織の実情を綴ってくれました。オフショアの概念を覆す圧倒的な開発スピードやR&Dの強みから、綺麗ごとだけではない仕事の姿まで。リアルなSun*ベトナムを感じられる内容をお届けします。

グローバルな環境で働くということ

近年の日本では、海外の旅行者が増え、都市部や観光地で外国の方を見かけることはそれほど珍しくなくなってきました。しかし、グローバルな環境で働くという経験は、日本人にとってまだ少し珍しいことではないかと思うのです。

ここではグローバルな環境で働くということ、そして Sun*とはどのような環境なのかを書きたいと思います。

そもそも「グローバルな環境で働く」とはどういうことでしょうか。これにはいろいろな定義ができますが、具体的には以下の3つがあげられるのではないかと思います。

1.グローバルな地域・出自の人たちと共に、日本の文化・職場において働く

2.自分の出自とは異なる文化・地域の中に入って働く

3.日本での企業活動を通じて、海外に製品を売るなどして外貨を獲得する

私はかつて1のような、外国籍の人が入り乱れる日本企業で働いていました。帰国子女の社員たちが流暢な英語で青い目の社員と、小粋な冗談を話しているのです。

正直、怖気付きました。アメリカ帰りの若い女性の同僚がみんなから「Emily!」とか呼ばれていましたが、ボクは最後まで名字で呼んでいた気がします。ボクは参加したことがありませんが、飲み会もなんかやたらオシャレなところでやっているようでした。

しかし、これは単に共通語が英語であるだけで、外国籍の人たちはみんな日本の働き方・考え方に合わせてくれていることが多かったと思います。これはある意味当然のことで、みんな日本に住んで、日本の企業で働いているのです。開発しているプロダクトは良くも悪くも日本の製品であり、それをローカライズ(多言語対応)しているだけでした。

振り返ってみると、真の意味でグローバルなのかどうか、なんとも言えない場所でした。

Sun*へ転職してからは、9年間ベトナムに住んで、ベトナムオフィスで働いていました。先ほど述べた定義の2にあたります。

Sun*ベトナムは日本でのスタートアップブームと共に成長してきており、ベトナムにいる優秀な理系大学の卒業生をたくさん抱えて、当時から開発力を提供していたんです。育った環境・物事の考え方・仕事に対する取り組み方など、さまざまなことが日本とは異なる環境でした。自分のやり方では通じないこと、受け入れられないこともたくさんあったので、常に「何を変化させるのか」「どう変えるべきなのか」を考える必要がありました。

例えばウェブサービスを開発するときでも、求められるセキュリティのレベルや、手順の正確さ、報告の細かさは、日本の一般的なレベルとは違いがあります。といっても、日本の基準を諦めるということではありません。もし日本と同じレベルを求めるなら、どのような教育やガイダンスを設定すべきなのか考える必要があるということです。また、どこまでをルールとして設定すると効率的なのかを判断することも重要でした。

異なる文化・地域の職場には、ネガティブな部分もあればポジティブな部分もたくさんあります。ベトナムには圧倒的な開発スピード、新しい技術に対する適応力、仕事に対する献身的な態度など驚かされる部分がたくさんあり、それに合わせて要求するレベルをあげることもありました。Sun*の基準や日本の考え方を積極的に理解して適応しようとするベトナムのメンバーの姿勢に何度も助けられました。

Sun*は「自分の出自とは異なる文化・地域の中に入って働く」という経験ができる企業の一つであると思います。

また、3つ目の定義としてあげたパターン、「日本の企業として外貨を獲得する」についてもお話をしたいと思います。

Sun*では9割以上が日本国内のクライアントを相手にしたプロジェクトなので、外貨を獲得するという点ではあまり強くないように感じるかもしれません。しかし、Sun*はR&D(研究開発部門)において、ブロックチェーン、AIなどの強みを持っているので、AIのコア部分を開発したいアメリカやカナダのクライアントが最近増えていたりします。

ITに関する技術、特にウェブアプリケーション周りでは技術のコモディティ化が進んでいるので、企業が独自の強みを持ちづらくなっているでしょう。しかし、そんな中でも Sun*は一定の強みを発揮できていると思います。

Sun*ベトナムの環境 

先ほど少しご紹介した、Sun*のベトナムオフィスの環境をもう少し細かく書きます。

ボクが働いていたのは、ハノイというベトナム北部の首都にあるオフィスでした。Landmark72という300mを超える高層ビルで、雰囲気はどことなく六本木ヒルズに似ています

やはり日本と同様に、オフィスをどこに置くのかはブランディングに対して大きな影響があります。13Fにあるメインのオフィスは、中央のエレベータスペース以外が連続した空間になっており、その中に会議用の小部屋などが配置されています。フリースペースと呼ばれるバーカウンターを備えたエリアもあり、ランチのために人が集まったり、ちょっとしたミーティングをしたり、社内のイベントもそこで行っています。

かつてJICAが行っていた「ITと日本語教育を大学に行う」という事業を継承した経緯から、ハノイがSun*ベトナムの中心地となっています。ハノイの他にも、中部にあるリゾート地のダナンに300名規模、南部にある経済の中心地であるホーチミンにも200名規模のオフィスがあります。

ベトナム全体で見ると、エンジニアやQAそしてBridge Software Engieer(以降 BrSE)などの職種を含め、1,000名を超えるメンバーが在籍しています。

クライアントのプロジェクトに入って開発を行うチームと、50名程度の研究開発部門(R&D)のチームがあります。R&Dチームはもともとは画像認識の技術が強かったのですが、現在ではブロックチェーンやAIの研究も行っていて、学会に論文を寄稿していたりします。

Sun*ベトナムとの仕事の仕方

ベトナムの開発チームは、主にエンジニア(Backend, Frontend, Native Application) と QA、日本と言語的な橋渡しをする BrSE、そして管理を行う PM などで構成されています。このチームがクライアントから仕様を受け取り、直接納品までやり取りすることもあります。

また、日本のメンバーがクライアントの窓口となり、要件や仕様を整理しながらベトナムのBrSEへ受け渡す形もあります。この場合は、より複雑なクライアントのビジネスフローを分解したり、要件を明確にしたりという作業が伴います。

よく「ベトナムのメンバーと働く上での苦労は?」と聞かれますが、Sun*はそういったストレスが限りなく低い企業ではないかと思っています。採用しているメンバーのレベルが高いので、少々乱暴に仕事を依頼してもうまく吸収してもらえた経験が何度もありますし、技術的な提案はほとんどのケースで妥当なものです。

もちろん数多くのプロジェクトがあるのでトラブルも発生しますが、それらは「海外のメンバーが関わっているから」が直接の原因とは思えないものです。

Sun*はオフショア企業なのか

”オフショアリング”という言葉は、かつて以下のように捉えられていました。

「日本国内で行っている作業を海外などの低賃金地域に移管することで、その賃金格差から利益を拡大すること」

この意味で考えると、Sun*は”オフショア企業”にあてはまらないでしょう。

事実として、日本とベトナムには賃金格差があります。しかし、Sun*がベトナムに開発チームを持っているのは、それが第一目的ではないのです。ベトナムは、単機能を作り込むスピード、新しい技術の吸収と挑戦という点でかなりの強みを有しています。同等の開発力を日本で用意することは、人材確保とコストの面で不可能となってきています(これは皆さんもよく聞く話ではないでしょうか)。近年では、”オフショアリング”という言葉自体が、「日本で確保できない人材や技術力を確保するために海外に目を向ける」という意味に変わってきていると思います。その観点で捉えると、Sun*は新しい時代のオフショア企業と言えるかもしれません。

最後に

ここまでご紹介してきたように、 Sun*はさまざまな意味において、「グローバルで働く」という機会を提供できる企業だと思います。自分が異文化の中に入っていくという形もありますし、日本にあるオフィスにおいて自分たちが受け入れる立場になる形もあります。それぞれに課題と解決方法があり、その時の状況や利用できるリソースによってさまざまなアプローチが考えられる環境だと思います。

 

西 篤史 / Atsushi Nishi

株式会社SunAsterisk PM/PMO(プロジェクト品質管理)

組み込みエンジニアからキャリアをスタートし、GREE にてソーシャルゲームの企画・開発として「釣り☆スタ」「踊り子クリノッペ」「聖剣伝説 Circle of Mana」などに関わる。その後 SaaS のスタートアップにて開発ディレクションを経験し、2017年にSun*へジョイン。ベトナムのハノイに9年間生活の中心を移し、ベトナムオフィスの開発プロセスや各プロジェクトの状況を横断管理する仕組みを整え、各チームのパフォーマンスを底上げする体制構築を牽引する。