デジタル人材の確保は企業競争力を左右する重要な要素ですが、専門性が高い中途人材の採用は容易ではありません。そんな企業の人材課題に対応するべく、Sun*の「Hands On Solution」では採用の立ち上げから運用まで柔軟性高く伴走しています。今回は、コンサルタントの奈良さん・石嶺さんにサービスの特徴と、採用支援にかける想いを伺いました。
目次
採用代行を超えた「伴走型」支援、Sun*の”Hands On Solution”とは
―Sun*のHands On Solution(以下、Hands On)はどのようなサービスなのでしょうか?
奈良: 中途採用に困っている企業様の課題を、根本から解決するための支援をしています。例えば、「採用専任者が不在だったり、人事のリソース不足で採用に手が回っていない」あるいは「デジタル人材採用のノウハウがなく困っている」といった企業様のご支援が中心ですね。
Hands Onの価値は、単に採用リソースを提供するだけでなく、採用活動そのものを企業様と共に作り上げていく伴走型の支援です。お客様のニーズによって、工数を補うのであればRPO(採用代行)サービスと競合しますし、採用体制そのものの立ち上げや、採用活動がうまく進まないことにお困りの顧客に対してのソリューション提案であれば、コンサルティング会社とバッティングする可能性もあります。ご支援する業界や職種は特に絞っていませんが、Sun*全体のケイパビリティから、エンジニア、プロジェクトマネージャー、それからデジタルマーケティング、事業企画、プロダクトマネージャーといった職種に代表されるデジタル人材の採用支援が中心になっています。
他社と何が違う?Hands Onならではの「伴走力」と「課題解決力」
―Hands Onにはどのような特徴がありますか?
奈良: 他社との違いとしては、採用決定に対して、「何をやるべきか」から考えて組み立てることができる点です。ただオペレーションを回すだけではなく、伴走型で、課題の洗い出しは勿論、何もない状態から採用活動をつくり上げることもできる点が大きな特徴だと考えています。
Sun*へご相談いただく事例として、社内にプロダクトを作るチームがいない、ノウハウがない、という理由でお声がけいただくケースが多くあります。それに対して、Sun*からエンジニアやPM、デザイナーなど開発リソースをまるごと提供することもできますが、それでは外注依存から脱却できないため、社内にも開発チームを作りたいと考える企業様も多いです。Hands Onは、この内製化の課題に採用の面からアプローチすることで、多角的なご支援ができ、Sun*全体の強みにも繋がっていると考えています。
―特に、どのようなケースを得意としているのでしょうか?
奈良: 採用がうまく機能していない場面、例えば採用専任の人が不在で、事業部がサービス開発をしながら自分たちで採用もしなければならないような状況に対して、事業部付き人事のような形で貼り付いて、採用リソースをまるごと担うことを得意としています。実際に、お客様は採用活動の立ち上げフェーズが多く、ここは他のRPOサービスではなかなか出来ない部分でもあるかと思います。企業様側に採用責任者がいなくても、Hands Onで体制作りから行うことができ、実際のオペレーションを回すまでを任せられる、というところが特徴だと思います。
お客様には大手企業の新規事業部門やスタートアップが多いですが、それだけではありません。例えば既存事業部門であっても、DX人材ニーズが高まり、人事任せではなく自分たちで採用を前進させたい、でも知見やリソースが無い、といったケースもあり、どのフェーズでも柔軟性高くご支援が可能です。
―お客様からはどのような点を評価されますか?
奈良: 人事専任がいない場合、メインの仕事をしながら片手間で採用を行うことになるので、Hands Onが入ることによって採用活動が前進する実感を持っていただけることは多いです。もともと「求人はオープンしているけれど動いている感覚が無い」ということも多いのですが、採用活動は時間と工数をかけないと回りません。手間をかける前提で、どうやって母集団を作っていくか、どう打ち手を打つか、と前に進めることができ、そこから成果に繋がっていきます。
採用にお困りの企業様では、ベースの課題や状況は共通しています。同じような課題感を抱える企業様のご支援を行ってきた実績があるので、お客様の課題感を理解した上で、何をやるべきかのノウハウを共有し、伴走していくことが可能です。ゆくゆくは自社で出来るようにインフラを整備し、オペレーションの形を作るような採用の内製化支援も行えるので、そうした伴走型の支援もポイントかと思います。
支援する立場では、オペレーションを回すだけではなく採用体制の立ち上げなど上流から入り込むので、いちリクルーターとしての経験よりは難易度が高く、深いご支援をすることになります。その分、やりがいも大きいと感じています。
採用成功に向けて、体制の構築から採用決定までをパートナーとして伴走するやりがい
―今の仕事を選んだ理由を教えてください。
石嶺: 元はSun Asteriskグループに新卒入社し、広義での人材紹介を担当していました。やりがいを感じていましたが、採用における企業の悩みや課題をお伺いする中で、より深くより広い範囲でご支援をしたいと思うようになりました。グループ間のため、以前よりHands On Solutionのことは認識しており、様々な手段で企業の採用課題をご支援できる事業に魅力を感じ、ご縁もありジョインさせてもらいました。
実際に携わってみて、期待以上に深い経験が積めていると思います。人材紹介サービスでは「採用決定ができるかどうか」が重要でした。対して今の仕事は、もちろん採用決定を生み出すための取り組みにはなりますが、採用全般に対して私が介在する価値を出し続ける必要があるので、難易度の高い仕事だと感じています。組織フェーズや採用状況によって常々課題は移り変わるので、課題を掴み、何ができるのかを模索し、それらを実行することで成果に繋がり始める流れを作り出すことを繰り返し考えて仕事に取り組んでいます。
奈良: 私はこれまで、人材エージェントと人事という2つの立ち位置を経験しているので、両方の経験を活かして第三者的にコンサルティング支援ができる点に魅力を感じました。自分が経験してきたからこそ、人事の立場もエージェントの動きや思惑も分かるので、双方を束ねながらどう動くのがベストなのか?というソリューション提供ができます。私ならではの強みを活かせると感じた点が、大きな理由ですね。
―仕事を通じて、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
石嶺: シンプルに、内定承諾まで至った時が嬉しいですね。クライアントも一緒に喜んでもらえたらなおのこと嬉しいですし、この瞬間が原動力になっていると思います。日々の動きとしては地道で大変なこともあるのですが、内定承諾をいただいた時に、やってきて良かった、と思います。
心がけていることとしては、御用聞きではなく、採用のパートナーという関係性で関わるようにしています。自分もその企業の採用担当者として、採用が上手くいくために何ができるかを常に考え、伝えた方が良いことは言葉は選びつつも提言する。及び腰になりすぎないように、「一緒に頑張りましょう」というスタンスで接しています。
奈良: 私はお客様の採用をゼロから立ち上げる時にやりがいを感じます。社内に採用の体制やノウハウが無く、「困っているので、ぜひお願いします」と言っていただけるような時ですね。もちろん最終的な目的は採用決定ですが、そのために必要な座組を作る、体制を整備するタイミングで、バリューを発揮できる実感があります。
採用の0→1支援というのは、他の採用業務代行の会社では関わりにくい部分だと思いますし、Hands Onの提供価値だと感じます。採用活動は、正解がない中で進めていかないといけない難しさがあるので、私たちも伴走していきながら、採用成功に向けてご支援をしていきたい、と思います。石嶺さんが言うように、変化し続ける状況の中で、価値を出し続けていくことにやりがいを感じるのもよく分かります。
当たり前のことを泥臭く実行し、PDCAを回していく
―具体的なご支援の事例を伺えますか?
石嶺: とあるDX・新規事業コンサルティング企業の事例です。私の入った当初は、特に採用に関する型があるわけではなく、採用目標はあるものの、達成するための具体的な戦略や実行計画が明確ではありませんでした。そこで、昨年の採用実績を踏まえて、今年度の目標達成に向けて何をすべきか、どのような戦略が必要か、といったところから具体的な行動プランを提案して、合意形成をしながら実行していきました。当たり前のことではあるのですが、採用チャネルの選定や、新規エージェントの開拓とリレーション構築を徹底するなどですね。その結果、コンサル職種の採用数が1年で3名だったところから、半年で6名の採用決定に繋がりました。
奈良: この事例は、まさに「当たり前のこと」をPDCAサイクルに乗せて、きちんとやり続けた結果だと考えています。私たちHands Onのメンバーが専任で入り込むことで、採用活動を回し続けていくための環境を整えることができたことが、価値提供に繋がった一番の要因だと思います。
この先、さらに難しくなる採用活動をプロとして支えたい
奈良: 転職市場にデジタル人材が限られる中、企業ニーズは高まり、競争は激化しています。採用手法も日々進化し、市場の流れに追随するのは容易ではなく、この先中途採用はますます難しくなっていくと考えています。だからこそ、「当たり前のことを、当たり前にやり続ける」ことの重要性も増してくると思います。一方で、自社だけでやり続けることも難しい。特に事業部の方々にとっては、本来の業務がある中で採用活動を行うことが、より一層難しくなるはずです。そんな状況だからこそ、私たちHands Onのメンバーがパートナーとして伴走し、企業様の採用活動を強力にサポートしていきたいと考えています。単なる頭数合わせではなく、企業様の事業成長に貢献できる、本質的な採用支援を提供し続けていきたいです。
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