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アプリ開発

Androidアプリ開発入門|必要な言語とツール、収益化の方法を解説

更新日: 2025年4月10日

Androidアプリの開発は、適切な言語やツールを使い、計画からリリース、収益化までの一連のステップを踏むことが重要です。この記事では、Androidアプリ開発の基本知識から必要な言語とツール、収益化の方法について解説します。Androidアプリの開発を検討している人は、参考にしてください。

Androidアプリ開発とは?

Androidアプリは、Android端末上で動作するアプリケーションです。ここでは、Androidアプリの開発数とシェア、iOSアプリとの違い、Androidアプリで作れるもの、開発の難易度について解説します。

Androidアプリの開発数とシェア

Appfiguresの調査によると、Androidアプリは年間約30%のペースで成長を続けており、2017年の時点で、開発数は360万本以上に達しています。また、KANTARの2024年3月の調査では、日本のスマートフォン市場におけるAndroidのシェアは55.6%、iOSは44.2%で、Androidが優勢であることがわかりました。

※参考:iOS Developers Ship 29% Fewer Apps In 2017, The First Ever Decline – And More Trends To Watch · ASO Tools and App Analytics by Appfigures
※参考:Android vs. iOS – Smartphone OS sales market share evolution

iOSアプリとの違い

iOSアプリは、iOS上で動作するアプリケーションです。iOSが搭載された機器には、iPhoneやiPad、iPod touch、Apple TVなどがあります。一方で、Androidアプリは、スマートフォンやタブレット向けに開発されたもので、Google Playで配信されます。

iOSアプリと同等の機能を備えたアプリを制作できますが、デザイン(UI)には若干の違いが生じることがあります。ただし、OSごとの特性による外観の違いに過ぎず、利便性に大きな差はありません。

Androidアプリで作れるもの

Androidアプリは、ビジネス用途からエンターテインメント、ソーシャルゲーム、ヘルスケア、教育まで幅広いジャンルのものを開発できます。スマートフォンやタブレット向けのアプリであれば、ジャンルに関係なくさまざまなアプリの開発が可能です。

Androidアプリ開発の難易度

Androidアプリの開発は、さまざまな端末やOSバージョンに対応する必要があり、設計やテストが複雑になります。オープンソースであることから、カスタマイズは可能ですが、画面サイズや仕様の違いに対応するため、実装は難しくなるでしょう。

Androidアプリ開発に必要な言語とツール

Androidアプリ開発に必要な言語「Java」「Kotlin」と、必要なツール「Android Studio」について解説します。

JavaとKotlinの違いと選び方

Javaは、Googleが開発で使用する主要なプログラミング言語で、世界中で広く利用されています。学習しやすいことから需要も高く、世界中で普及しているため、安定したアプリ開発が可能です。

一方、KotlinはJavaとの互換性があり、コードの記述が簡潔です。セミコロンを省略できるなど、開発がしやすい点が特徴です。Androidアプリ開発の公式言語として安心して使えるため、初心者にも扱いやすい言語です。シンプルなコードで効率的な開発を求めるなら、Kotlinが適しています。

Android Studioの基本と開発環境の構築

Androidアプリ開発には、Googleが提供する「Android Studio」を使用することで、効率的にアプリを作成できます。Android Studioは、コード編集からデバッグ、テスト、パフォーマンスの最適化まで、アプリ開発に必要な機能を網羅しています。アプリ開発後に、Google Play デベロッパーアカウントに登録すれば、実際にアプリを公開できます。

Androidアプリ開発の手順

Androidアプリ開発を進める際には、手順を把握する必要があります。ここでは、5つの手順について解説します。

1.企画

Androidアプリ開発の企画段階では、アプリの目的、機能、ターゲットユーザーを明確にして、具体的な計画を立てます。企画の段階で予算や目的が明確になっていれば、開発会社も適切な見積もりを出しやすくなります。

2.要件定義

企画を立てたら、要件定義をしましょう。要件定義とは、アプリ開発の前工程で、目的や必要な機能を明確にする作業です。アプリの目的や機能、開発範囲などを明確にし、発注側と開発側で完成イメージを共有します。

3.設計

要件定義をしたら、UI/UXデザインや基本機能を設計しましょう。アプリの構造やワークフロー、主要な画面や機能のレイアウトを決定します。UI/UXデザインでは、ターゲットを明確にし、使いやすさを優先することが重要です。ユーザーの性別・年齢・趣味嗜好を考慮し、直感的に操作できるデザインを目指しましょう。

4.開発

設計が終わると、アプリの開発段階に進みます。開発ツールにソースコードを記述することで、開発を進められます。Androidアプリの開発には、前述したAndroid Studioがよく使用されます。開発にあたっては、適切な開発環境とプログラミング言語の選定が重要です。

5.テスト

アプリ開発が完了したら、動作テストをして、正常に動作するかどうかを確認しましょう。エラーやバグが見つかった場合は修正をします。バグが特定のユーザーにのみ発生することもあるため、テストは1人ではなく、複数人で実施するのが理想的です。

6.リリース

テストに問題がなければ、アプリのリリース準備を進めましょう。Google Play デベロッパーアカウントを作成し、その後にデジタル署名したパッケージファイルを準備します。アプリの内容を1つのパッケージにまとめたらGoogle Playに登録して、審査に通ればリリース完了です。

7.運用

アプリのリリース後は、安定稼働と継続的な改善を行いましょう。サーバー監視、障害対応、ユーザーサポートを実施し、フィードバックやデータ分析をもとに機能改善を進めます。定期アップデートでセキュリティ強化やバグ修正を行い、アプリの品質とユーザー満足度を維持しましょう。

Androidアプリを収益化する方法

Androidアプリを収益化する方法は、おもに4つあります。以下で、それぞれの方法について詳しく解説します。

アプリ内広告

アプリ内に広告を表示させて、収益化する方法です。広告には、クリック型広告と成果報酬型広告の2種類があり、広告のクリックやサービス申し込みに応じて報酬が発生します。報酬は少額ですが、ユーザー数や利用頻度により継続的な収入が得られる可能性があります。

アプリ内課金

アプリ内課金は、アプリのインストールや基本機能を無料で提供し、追加機能やサービスは有料にする方法です。広告非表示機能などを有料で提供することもできます。アプリの利用自体が無料であるため、ユーザー数を増やしやすいでしょう。

有料ダウンロード

有料ダウンロードは、アプリをダウンロードする際に料金が発生する仕組みで、収益はユーザーがダウンロードした時点で得られます。ゲームや学習系など、コンテンツ自体に価値がある場合に適した方法です。

定期課金

定期課金は、月額や年額で有料機能を提供するサブスクリプション型課金です。継続的に利用するユーザーが増えることで、安定した収入を得られます。ユーザーが利用しなくても定額料金が発生するのが特徴です。

Androidアプリ開発は業務効率化にも役立つ

Androidアプリ開発は、個人のタスクや特定の業務の効率化に役立ちます。たとえば、データ管理やスケジュール管理、業務プロセスの簡略化を実現し、作業の負担を減らすことが可能です。Androidアプリを活用することで、業務をスムーズに進められ、ヒューマンエラーのリスクも軽減できます。

Androidアプリ開発のポイント

Androidアプリ開発を進める際に押さえておくべき3つのポイントについて解説します。

よくあるエラーとデバッグのコツ

Androidアプリを開発する際には、エラーや不具合が発生する可能性があります。エラーや不具合の原因を特定するためには、デバッグ作業が必要です。デバッグとは、プログラム内のエラーやバグを発見し、修正する作業のことです。

Google Play審査の落とし穴と対策

Androidアプリをリリースするためには、Google Play審査に通る必要があります。基準を満たせば公開可能ですが、違反があると却下されるため、注意が必要です。Google Playの審査基準は以下の5つです。

・コンテンツ:違法・有害な内容ではない
・知的所有権:著作権の侵害がない
・機能性:主要機能が正常に動作する
・虚偽や悪意:誤解を招く表現がない
・収益化と広告:過剰な広告がない

セキュリティ対策とデータ保護の重要性

Androidアプリを開発する際には、セキュリティ対策とデータ保護が重要です。特に、ユーザーの個人情報や支払い情報を扱うアプリでは、セキュリティリスクを最小限に抑えることが求められます。アプリに対する不正アクセスやデータ漏洩を防ぐために、強固な暗号化技術や認証機能を導入しましょう。

まとめ

Androidアプリの開発には、使用するプログラミング言語や開発ツール、収益化方法など多くの要素が関わります。適切な計画とセキュリティ対策などにより、成功につなげましょう。

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