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アプリ開発

ノーコードでアプリを開発するメリット・デメリット|ローコードとの違いや注意点も解説

更新日: 2025年5月20日


ノーコードでアプリ開発をするメリットは、ITの知識やプログラミングのスキルが不要なことです。ただし、機能の制限やカスタマイズ性の低さなど、多くのデメリットもあります。この記事では、ノーコードでアプリを開発するメリット・デメリットを解説します。ローコードとの違いや注意点も解説するため、ぜひ参考にしてください。

ノーコード開発とは

ノーコード開発とは、簡単なマウス操作のみでサービスを開発することです。ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、WebアプリやWebサイト、ECサイト、社内アプリなどのサービスを開発できます。ノーコード開発のツールを使用する際に、コーディングやプログラミングのような専門スキルや知識は必要ありません。

ノーコード開発とローコード開発の違い

ノーコード開発とローコード開発の違いは、ソースコードの使用有無です。ノーコード開発には、コードの記述が必要ありません。エンジニアが在籍していない企業でも、Webアプリを開発できます。ローコードの場合、最低限のソースコードの記述が必要です。プログラミングを使用して、高度な機能を実装したり、自由にカスタマイズしたりします。

ノーコードツールの仕組み

ノーコードツールの仕組みは、事前に用意された部品を組み合わせるものです。ツール内にあるテンプレートやコンポーネントを組み合わせて、アプリやサービスを開発します。たとえば、業務アプリ開発をする際は、「案件管理」や「日報」などのパーツを組み合わせて、サービスを開発します。

ノーコード開発が注目される理由

ノーコード開発によって、時代の変化や人材不足などに対応できます。ここでは、ノーコード開発が注目される理由を解説します。

時代の変化への対応が求められている

昨今、テクノロジーが急速に発展しています。予測不可能な「VUCA時代」と呼ばれており、市場ニーズや消費者行動なども多様化しました。今後、ビジネス環境や時代の変化に対して、スピーディな対応が求められます。ノーコードをはじめとしたITツールを活用し、既存ビジネスのデジタル化や新しいビジネスの創出につなげることが大事です。

IT人材の不足が深刻化している

業務をデジタル化する際に、IT人材は必要不可欠です。しかし、IT業界ではエンジニアが不足しており、人材の確保が困難となっています。専門知識や高度なスキルをもつIT人材の確保は困難です。今後もIT人材は、不足が続くと予想されているため、ノーコード開発を活用し、エンジニアへの依存を下げる必要があります。

ノーコードでアプリ開発するメリット

ノーコードのアプリ開発は、業務負担やコストを削減できます。ここでは、ノーコードのアプリ開発のメリットを解説します。

プログラミングやITの専門知識が不要で開発できる

ノーコードによるアプリ開発には、プログラミングやITの専門知識が不要です。エンジニア不在の企業でも、企画や開発などで思いついたアプリやサービスを直感的な操作で開発できます。エンジニアに依頼せずに、現場のメンバーの意見でアプリを改善できる点もメリットです。

開発にかかるコストを削減できる

ノーコードでアプリを開発すると、コストを大幅に削減できます。従来の開発とは異なり、数百万円〜数千万円単位のコストがかからないためです。中小企業や小規模事業者であっても、開発のコストを抑えられます。IT人材の確保も必要なく、新規採用や教育の手間や負担など、さまざまなコストを抑えられます。

アプリ開発の期間や工数を短縮できる

ノーコードを使用すると、アプリ開発の期間や工数を短縮できます。企画から開発・運用などの工程がなく、通常の開発に比べて工数を削減できるためです。開発のスピードが早い場合、即日から数日以内にアプリが完成します。アプリ開発後にフィードバックを得ることで、改善にもつなげられます。

外部の業務システムと連携できる

ノーコードで開発したアプリは、外部の業務システムと連携できます。APIを呼び出せば、ノーコード自体の機能が不要です。たとえば、決済やログイン機能など、高度な機能でも簡単に実装が可能です。連携できるシステムを拡張すれば、より高度なアプリ開発ができます。

ノーコードでアプリ開発するデメリット

ノーコードは、小規模な開発向けに使用されます。ここでは、ノーコードでアプリ開発するデメリットを解説します。

大規模・複雑な開発に適していない

ノーコードの開発は、小規模なアプリケーションをはじめとした開発に適しています。機能が限られているため、開発の規模には限界があります。大量のアクセスや大規模なシステムが必要な場合、ノーコード開発は避けましょう。複雑な技術要件がある場合も、アプリのパフォーマンスに悪い影響が出ます。

UI/UXなどのカスタマイズ性が低い傾向にある

ノーコードで開発したアプリは、UIやUXなどに制限があります。用意されたパーツやテンプレートを活用するため、カスタマイズ性が低い傾向にあります。アプリを拡張する場合、ノーコード開発は適していません。アプリ開発にカスタマイズ性をもたせたい場合は、事前にツールの機能を確認しましょう。

アプリ開発にノーコードを導入する際の注意点

ノーコードはプラットフォームに依存しやすく、日本語対応の制限などもあります。ここでは、導入する際の注意点を解説します。

プラットフォームに依存しやすい

ノーコードで開発したアプリは、プラットフォーム上で使用します。開発から実行までをプラットフォームに依存する場合、機能やセキュリティなどのリスクが大きくなるため、注意が必要です。また、機能変更や価格の改定にも対応しなければなりません。サービス終了によって、アプリを利用できなくなる可能性もあります。

日本語版に対応していないサービスがある

ノーコードのツールは、海外製のものが多く、日本語に対応していない場合があります。ノーコード開発の主流は海外なため、日本語に対応するサポートは期待できません。トラブルが起きた場合でも、日本語による問い合わせが難しい点がデメリットです。また、ツールを利用する際に、使用方法の理解に時間を要する点にも注意しましょう。

アプリ開発のノーコードを導入する際の選び方

ノーコードでアプリを開発する際は、目的や操作性などを考慮する必要があります。ここでは、ツールの選び方を解説します。

目的の達成に必要な機能がある

ノーコードで開発するアプリには、目的を達成できる機能が必要です。ツールによって搭載できる機能や得意分野が異なります。アプリ開発に必要な機能は、WebサイトやECサイトなどで使用するものと同じではありません。目的に合わないツールを選んだ場合、必要な機能が不足する可能性があるため、事前に確認しましょう。

ツールを快適に操作できる

ノーコードのツールは、操作性を重視して選ぶことが大事です。たとえば、直感的に操作できる管理画面や視覚的なわかりやすさなどを考慮するとよいでしょう。自社の従業員にとって使用しやすいツールを選ぶと、開発や運用などに携わりやすくなります。操作が複雑な場合、開発が遅れる可能性があるため、操作性の確認が必要です。

デバイスに対応している

ノーコードを使用する際は、対応するデバイスを想定する必要があります。たとえば、サイトの閲覧やネットショッピングの場合、スマートフォンでの使用を想定して、モバイルデバイスの対応が必須です。パソコンやタブレットにも対応するアプリを開発すると、より多くの人が利用できるでしょう。

サポート体制が整っている

サポート体制があるノーコードのツールを選ぶと、万が一のトラブルにも対応できます。たとえば、操作の方法がわからなかったり、技術的なトラブルが起きたりする場合でも、安心して利用できるでしょう。日本語対応やメール・電話での問い合わせなど、事前にサポート体制を確認することが大事です。

【ノーコードツール例】

  • Bubble:多機能で柔軟性が高い
  • Adalo:スマホアプリ向けに特化している
  • Glide:Googleスプレッドシート連携が強み
  • サスケWorks:直感的にデータベースが構築できる
  • ペライチ:ブログを書く感覚でWebサイトを作れる

まとめ

ノーコードのアプリ開発は、プログラミングやIT知識などが不要です。ドラッグ&ドロップのように、簡単な操作でアプリを開発できます。しかし、ノーコードはカスタマイズ性が低く、複雑なアプリ開発には不向きな点がデメリットです。プラットフォームへの依存や日本語版の対応なども考慮して、開発のツールを選ぶとよいでしょう。

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