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物流システム開発

物流システムの種類は6つ|基本機能や導入メリット・デメリットなど解説

更新日: 2024年9月6日

物流システムには6つの種類があります。物流システムを導入する際は、自社の課題に合わせて適したシステムを選ぶことが大切です。この記事では、物流システムの種類について解説します。6つそれぞれの詳細に加えて、物流システムの基本機能や選び方、メリットとデメリットにも触れるので、参考にしてください。

物流システムの種類

ここでは、物流システムの種類とその内容を詳しく解説します。

TMS(配送管理)

TMS(配送管理)は、出荷から配送、到着までの一連の流れを監視し、配送状況を可視化するシステムです。

このシステムを導入することで、配送状況の確認だけでなく変更対応までもが迅速に行えるようになるため、物流品質の向上が期待できます。特にECにおいて、柔軟な対応が取れることは顧客満足度の向上とコスト削減につながる重要なポイントです。顧客側から配送状況がわかるようにすれば問い合わせも減り、工数削減にもつながるでしょう。

WMS(在庫管理)

WMS(在庫管理)は、在庫の過不足や入出庫状況を一括管理するシステムです。在庫管理では、アナログな管理方法では人的ミスが起こりやすいといえます。WMSを導入することで正確な在庫管理と業務リソースの軽減が可能になるでしょう。

また、在庫管理が上手くできれば欠品を起こすことがなくなるため、販売機会を逃さず商品を提供できます。在庫管理は、売上に直結する大切な部分を支えるシステムなのです。

運送管理

運送管理システムは、運搬車両の管理に使われています。GPSや地図ソフトを用いて配車・運行計画を効率化するシステムです。

これにより、配送ルートの最適化やドライバーの負担軽減が実現し、リードタイムの短縮が可能となります。EC事業の成功には、配送そのものにかかるコストの削減が欠かせません。効率的な運送管理システムを利用すれば、無駄な荷物の移動が減らせ、人件費や燃料費の削減にも役立ちます。

貨物追跡

貨物追跡システムは、集荷から配達までの貨物の状況をリアルタイムで追跡できるシステムです。宅配便や郵便の業界で使われているもので、バーコードを使って貨物の現在位置や状態を把握し、事業者と顧客双方が追跡情報を確認できます。

貨物追跡システムの稼働により、顧客は安心して荷物の到着を待つことができます。また顧客側が荷物の現在位置を自分で調べられるため、事業者側の管理も容易になるのがメリットです。

EDI

EDI(Electronic Data Interchange)は、インターネットなどを通じて電子データのやりとりを行う、電子交換システムです。物流のなかでも荷物そのものではなく、請求書などさまざまな書類を管理するために使われます。

請求書や帳票の電子管理により、業務効率の向上と経費削減が可能です。ペーパーレス化で環境にも配慮しているほか、電子発注システムを内蔵することで業務時間の短縮を実現するなど、働き方改革の一環としても注目されています。

ピッキングシステム

ピッキングシステムは、出荷に必要な商材を集めるピッキング作業を効率化するためのシステムです。

ピッキングシステムは在庫管理とも深いつながりをもっています。バーコードやハンディターミナルを使用することで、情報入力の手間を省き、在庫管理のミスを減らせるのもメリットです。さらにシステムの導入により、新人の育成も効率化され、即戦力としての活用が可能になるでしょう。

物流システムに搭載されている基本機能

物流システムには主に、以下のような機能が搭載されています。

WMSの機能

先述した通り、WMS(Warehouse Management System)とは、倉庫管理システムのことです。WMSは、倉庫内の商品を適切に管理し、出荷するまでの一連の流れにおいて、その管理を担います。

WMSには、「入荷管理」「在庫管理」「出荷管理」の3つの主要機能があります。

入荷管理は、入荷した商品の内容や数量を管理することです。

在庫管理では、在庫数を把握し、また在庫の状態が適切であるかについても管理を行います。業種によっては、これから製品化される原材料の在庫を管理することもあるでしょう。

出荷管理では、注文に従って商品が正しく出荷されているか、また出荷後の納品がスムーズに行われたかを管理します。

TMSの機能

TMS(Transport Management System)とは、配送管理システムのことを指します。TMSで管理ができるのは、出荷後の商品の配送状況です。

TMSの機能は、「配車管理」「進捗管理」「実績管理」の3つに分けられています。

配車管理は、車両の振分けや、地図ソフトを使ったルート指示などを行うシステムです。

進捗管理では、貨物の追跡などが行われます。

一方、実績管理は、過去に配送した実績について記録・管理を行います。実績管理が適切にできていると、配送後の問い合わせがあった場合にすぐ対応できて便利です。

物流システムの選び方

物流システムは以下のポイントに留意して選択を行いましょう。

解消したい課題に適した機能で選ぶ

物流システムを選ぶ際は、解消したい課題に適した機能を持つかどうかに注目しましょう。

まず課題の洗い出しが必要ですが、複数の課題がある場合は、ボトルネックとなっている課題を最優先で解消できるようシステムを選択します。主要な課題を解決することで、優先度の低い課題が自然と解決に向かうこともあるでしょう。

物流システムのタイプで選ぶ

導入するシステムを、物流システムのタイプで選ぶことも大切です。

物流システムには、システムを提供している企業のサーバー上で運用を行うSaaSタイプと、自社サーバー上にシステムを構築するタイプとがあります。SaaS型は手軽で、常に最新のサービスを利用できるのがメリットですが、企業規模が大きいのであれば、自社で必要な機能を盛り込んだ物流システムを開発した方が、効果が高いでしょう。

作業者にとって使いやすいものを選ぶ

物流システムを実際に使うのは、現場の作業者です。したがって、現場にとってわかりやすく、扱いやすいものを選ぶ必要があります。

現場の人がシステムを理解しづらいと、使用手順を抜かしたり、間違えたりすることで、現場が混乱する可能性があるでしょう。結果的に配送がスムーズに行われず、思わぬトラブルを招くことも考えられます。

システムを導入する際は、現場がわかりやすい仕様を心掛け、マニュアルも整備したうえで運用を開始しましょう。

物流システムを導入するメリット

物流システム導入によって得られるメリットは、作業全体の大幅な効率化にあります。

例えば、ピッキングであれば物の位置をシステムで探せるため、場所のわからないものを探す手間がなくなるでしょう。配送中の荷物を探す場合も、営業所の担当者や配達員に電話をかけて問い合わせる必要がありません。

このように、多くの作業が自動化によって短縮されることとなります。その分、コストダウンが実現できるのも魅力です。

物流システムを導入するデメリット

物流システム導入のデメリットは、コストが多くかかることです。

「パッケージ型(クラウド版)」であれば約20万円から実現できます。しかし自由度の高さに応じて価格が上がり、「システム開発型」は約200万円から、「パッケージソフト型(オンプレミス版)」は約1,000万円からの予算が必要です。自社の規模や予算に応じて選択しましょう。

まとめ

物流システムには、複数の種類があります。したがって、物流システムを導入するといっても、自社で必要としているシステムの種類を見極め、的確に課題を解決できるシステムを選ぶ必要があるでしょう。

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