オフショア開発とは、システム開発や運用保守などを海外の企業に委託する方法です。オフショア開発を進める際には、委託先の企業選定が重要になります。自社の目的や国の違いなどを考慮して選びましょう。本記事では、オフショア開発の委託先としておすすめの企業や、企業選定の方法などを解説します。ぜひ、参考にしてください。
目次
- オフショア開発のおすすめ企業17選
- 1.株式会社Sun Asterisk
- 2.株式会社LIG
- 3.株式会社モンスターラボホールディングス
- 4.SHIFT ASIA CO., LTD.
- 5.株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
- 6.インディビジュアルシステムズ株式会社
- 7.MothersonSumi INfotech & Designs株式会社
- 8.株式会社バイタリフィ
- 9.株式会社ブライセン
- 10.株式会社イノベイト
- 11.株式会社ベスト・コム
- 12.パーソナルプロセス&テクノロジー株式会社
- 13.株式会社コウェル
- 14.株式会社キャピタルナレッジ
- 15.株式会社デザインワン・ジャパン
- 16.株式会社 Wakka Inc.
- 17.株式会社オリエント・ソフトウエア
- オフショア開発を委託する企業の選び方
- そもそもオフショア開発とは
- オフショア開発に取り組むメリット
- オフショア開発におけるデメリット
- オフショア開発を成功させるためのポイント
- まとめ
オフショア開発のおすすめ企業17選
ここでは、オフショア開発のおすすめ企業17選を紹介します。委託先を選ぶときの参考にしてください。
1.株式会社Sun Asterisk
日本とベトナムを中心に開発拠点を持つ会社です。DXコンサル、設計から本格的な開発まで一気通貫でサポートできる、ケイパビリティの広さが魅力です。柔軟な開発リソースがあり、Webサービスから業務システム、ゲーム、ECサイト制作などさまざまな開発に対応しています。
2.株式会社LIG
フィリピンやベトナムにグローバルチームを結成しており、要件定義から実装後の品質保証までトータルで担当できます。設計やデザインなどの上流工程は日本で、開発は海外で行う体制を取っており、Web制作事業で培ったUI/UXデザインのノウハウも豊富です。
3.株式会社モンスターラボホールディングス
世界各国に拠点を構える世界的な企業です。DX推進を主な事業としており、多様な知識や開発実績を持っています。また、他言語での開発にも強いため、日本語以外での開発を検討している場合にもよいでしょう。
4.SHIFT ASIA CO., LTD.
ベトナムに拠点を構える会社です。オフショア開発はもちろんのこと、テストの自動化サービスやセキュリティテストサービスにも力を入れています。また、日本語力の高いエンジニアも多数在籍しているため、安心して任せられます。
5.株式会社ハイブリッドテクノロジーズ
日本とベトナムに拠点を持っている会社です。ベトナムにおいては老舗企業として知られており、知名度や実績が豊富です。ゲームアプリ開発・運用事業、システム開発事業だけでなく、マーケティング事業も手がけるなど幅広く展開しています。
6.インディビジュアルシステムズ株式会社
日本とベトナムに拠点を構える会社です。日本企業向けのオフショア開発を展開しており、ベトナム日系IT企業としては知名度が高くなっています。業務系システムの開発実績が豊富にあり、ベトナム国内への進出を検討する企業への支援も行っています。
7.MothersonSumi INfotech & Designs株式会社
日本とインドに拠点を持つ会社です。自動車部品メーカー「Samvardhana Motherson Group」のグループ会社であり、インド国内でのオフショア開発に対応しています。インドのビジネスにおけるITサポート業務支援も行っています。
8.株式会社バイタリフィ
日本に拠点を構える会社ですが、ベトナムにおいては老舗企業として知られています。オフショア開発やスマホアプリの開発を得意としており、事業創出から保守運用までトータルサポートできます。また、UI設計やクリエイティブ制作などにも幅広く対応可能です。
9.株式会社ブライセン
日本だけでなく、ベトナムやミャンマー、韓国、カンボジアなど多くの国に拠点を構える会社です。1986年創業と歴史が深く、多くの実績があります。日本と現地にエンジニアを常駐させているため、日本品質でのオフショア開発画可能です。
10.株式会社イノベイト
日本に本社を置き、ベトナムのシステムベンダーと開発協力体制を取っている会社です。Webアプリケーションの開発実績が豊富にあります。システム構築に関するニーズに迅速に対応することができ、インフラ環境構築やシステム運用保守などにも対応しています。
11.株式会社ベスト・コム
日本と中国に拠点を構える会社です。会計システムや金融システム、業務管理システムなどの設計・開発を得意としています。また、多言語ホームページやマニュアル、パンフレット制作などを依頼することも可能です。
12.パーソナルプロセス&テクノロジー株式会社
日本に拠点を持つ会社ですが、中国・ベトナムでの実績が豊富です。システム開発実績は40年ほどと、豊富な実績があります。開発工程の下流~上流までトータルで依頼できるため、開発をまとめて依頼したい場合に向いています。
13.株式会社コウェル
日本とベトナムに拠点を構える会社です。オフショア開発においては、工程によって担当を分けており、コミュニケーションの円滑化を図っています。ソフトウェアのテストなどもサポートしています。
14.株式会社キャピタルナレッジ
日本とミャンマーに拠点を持つ会社です。幅広い実績があり、WebアプリからECサイト、AI開発、Webサイト制作などさまざまなニーズに対応できます。日本企業における実績も豊富にあるため安心感があるでしょう。
15.株式会社デザインワン・ジャパン
日本に拠点を構える会社です。柔軟性が高く、業務システムの開発からWebアプリの開発まで、幅広く対応できます。Webサイトのオフショア開発に強みがあり、安定的な開発業務遂行を行っています。
16.株式会社 Wakka Inc.
ベトナムの現地企業とパートナーシップを組んでいる会社です。開発内容に合わせて、その分野を得意とする会社に業務委託をしていることが特徴です。これにより、システムやコストの合理化を図っています
17.株式会社オリエント・ソフトウエア
アジアやオセアニア、欧米などを中心としたシステム開発の実績を豊富に持つ会社です。AIなどの最先端技術にも積極的に投資しており、最先端技術にも精通しています。スマホアプリやWebアプリ開発などの開発実績も豊富です。
オフショア開発を委託する企業の選び方
オフショア開発を委託する際には、委託企業選びが重要です。ここでは、委託企業の選び方を解説します。
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国の違い
国ごとに特長は異なるため、自社の目的や希望に合った国を選びましょう。たとえば、フィリピンは時差1時間で英語・フィリピン語に対応可能、人件費が抑えやすい、ミャンマーは時差2.5時間、ビルマ語で人件費が抑えられるが情勢は不安定といった特長があります。
得意領域
委託企業によって、得意とする分野は異なります。そのため、どのような開発を得意としているのかを事前に確認しておきましょう。ホームページを確認したり、見積もり時に直接確認したりする方法があります。
開発実績
開発実績が豊富な企業なら安心して任せられます。開発の規模や期間、アサイン人数なども含めて確認しておくとよいでしょう。プロジェクトに問題が発生した場合のトラブルシューティングについても、チェックしておくと安心です。
体制
委託先のアサイン体制やエンジニアのスキルセットなども、チェックしたいポイントです。特に、日本拠点と現地スタッフとの懸け橋となるブリッジエンジニアの日本語能力は、必ず確認しておきましょう。日本語が堪能だとコミュニケーションの齟齬が起こりにくくなります。
そもそもオフショア開発とは
オフショア開発とは、海外の企業にITシステムの開発や運用保守などの作業を委託することです。オフショア(offshore)には「海外で」という意味があり、日本よりも賃金の安いエリアで開発を行います。オフショア開発を活用することで、開発にかかる費用を抑えたり、優秀な人材を確保できたりといったメリットがあります。
オフショア開発に取り組むメリット
オフショア開発に取り組むことでさまざまなメリットが得られます。ここでは、オフショア開発のメリットを3つ解説します。
コストの削減につながる
まずは、コスト削減です。オフショア開発は日本国内で開発する場合と比較しても、コストを抑えやすいです。日本よりも比較的賃金の安いエリアで開発することで人件費を抑えられますが、なかには日本国内よりもエンジニア単価が高くにもあるため注意しましょう。
リソース確保が可能
オフショア開発はリソースを確保しやすいというメリットもあります。日本ではIT人材は不足しており、優秀な人材を確保することが難しいです。オフショア開発は海外のエンジニアに開発を任せるため、開発に必要なリソースを確保しやすくなっています。
短納期が実現する可能性がある
オフショア開発では、同時進行で海外のエンジニアやプログラマーが開発を進めるため、短納期を実現できる可能性があります。日本では優秀な人材に仕事が集中しがちですが、オフショア開発なら優秀なIT人材が豊富なため、仕事を分担でき短納期を実現しやすいです。
オフショア開発におけるデメリット
オフショア開発にはデメリットもあります。ここでは、オフショア開発のデメリットを3つ解説します。
言葉や文化などが違う
オフショア開発では海外に開発を委託するため、言葉や文化が異なります。また時差もあるため注意しましょう。言葉が違うことで細かなニュアンスが伝わらず認識に齟齬が生まれる、文化の違いや時差により納期が厳守されないなどのリスクがあります。
品質管理が難しい
現地チームの進捗確認がしにくいというデメリットがあります。また、仕事よりもプライベートを重視する国もあるなど、日本とは仕事への考え方が異なる場合もあるようです。日本国内での開発方法では、品質管理が徹底できないケースもあるでしょう。
セキュリティリスクがある
海外の企業とデータのやり取りなどをする必要があるため、セキュリティリスクはゼロではありません。情報漏洩が起こらないように、あらかじめ対策を練っておく必要があります。
併せて読みたい:オフショア開発のデメリットとその対策法
オフショア開発を成功させるためのポイント
オフショア開発を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、オフショア開発成功のポイントを詳しく解説します。
丁寧に準備を進める
オフショア開発を成功させるには、準備を入念に行うことが大切です。海外では日本における常識は通じないケースが多いため、明確に指示を記載した仕様書を作成しましょう。また、委託先における受入テストの内容も設定しておきます。
密にコミュニケーションをとる
開発を開始してからも、コミュニケーションは密に取るようにしましょう。ブリッジエンジニアとは対面でコミュニケーションを取る、タスク管理を一任せずに発注者側でも確認するなど、こまめなコミュニケーションが求められます。
プロジェクトにあった委託先を選ぶ
委託先となる企業によって特長や得意分野は異なります。そのため、依頼内容に合わせて委託先を選定しましょう。1社のみではなく複数の企業を比較検討して、自社に合った委託先を選ぶことが大切です。
スケジュールは時差を考慮して設定する
オフショア開発は海外に開発を委託するため、やり取りの最中に時差の影響を受けるケースが多いです。納期が大きく後ろ倒しになるリスクを防ぐために、スケジュール管理を徹底し、こまめに進捗確認をしましょう。
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まとめ
オフショア開発とは、システム開発や運用保守などを海外に委託することです。オフショア開発の委託企業は数多くあり、各企業によって特長や得意分野、体制などが異なります。そのため、複数社を比較したうえで、自社の目的やニーズに合った委託先を選ぶことが大切です。
株式会社Sun Asteriskは、DXコンサル、設計から本格的な開発までをトータルでサポートできます。スタートアップから大企業まで、柔軟性と拡張性の高いチームで支援が可能で、豊富なアプリ開発システム、システム開発の実績があります。オフショア開発をお考えなら、お気軽にお問い合わせください。