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オフショア開発

インドのオフショア開発の特徴|依頼するメリットやおすすめの開発会社などを解説

投稿日: 2024年6月25日

更新日: 2024年6月25日

インドのオフショア開発の特徴|依頼するメリットやおすすめの開発会社などを解説

インドのエンジニアは技術力が高く、実績も豊富にあることから、世界中から注目を集めています。オフショア開発においては、高度な技術力を必要とするプロジェクトの場合、インドが選択肢の1つとなっています。本記事では、インドでのオフショア開発の概要や基本的な情報、依頼するメリットやおすすめの開発会社などを解説します。

オフショア開発とは

オフショア開発とは、システムやアプリケーションなどの開発、運営保守といったWebサービスを海外の開発会社に委託する方法です。オフショア開発は従来、コスト削減のための方法として活用されてきましたが、現在ではリソース確保が大きな目的になりつつあります。

国内ではIT人材が不足しており、エンジニア不足が深刻化しています。また、円安の影響からコスト削減効果が薄れていることも背景にあるようです。近年では、インドや中国だけでなく、ベトナムやフィリピンなどの東南アジア、アフリカなどでもオフショア開発が行えるようになっています。

オフショア開発におけるインドの特徴

オフショア開発はさまざまな国で行えますが、インドは高い注目を集めています。ここでは、インドの特徴を解説します。

IT産業の歴史と現状

インドは、1950年代以降からIT大国としてめざましい発展を遂げてきています。事実、アメリカでは、1980年代からすでにインドでのオフショア開発に目が向けられており、その高い技術力が注目されていました。また、2000年問題の際に、プログラムの書き換えをインドの開発会社に委託したことも話題になりました。

2000年代になると、アメリカだけでなく、ヨーロッパや日本などを市場として幅広い業務を担うようになりました。従来は欧米企業のサポート的な役割でした。しかし、近年ではその高い技術力から躍進しており、インド出身者が世界中のIT企業のCEOに就任するなどの実績もあります。以上のことから、インドはIT先進国として注目されています。

国内でIT企業の人気が高まっている理由

インドではIT系の職業の人気が高く、エンジニアの世界は競争が激しいようです。また、「ジュガード」の考えが根付いていることも、優秀なエンジニアが育ちやすい要因の1つと考えられています。ジェガードは「革新的な問題解決の方法」という意味を指します。技術を磨けば稼げるとして、エンジニアを周囲から進められるケースもあります。

英語が公用語

インドでは、英語を話せる人が多く、コミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。公用語はヒンディー語で、その他にも憲法で承認された州の言語が21言語あるなど、多様な言語文化があります。しかし、ビジネスでは英語を使用するのが一般的であるため、ビジネス上では英語でコミュニケーションが取れます。

※参考:インド共和国(Republic of India)基礎データ|外務省

インドにオフショア開発を依頼する際のメリット

インドにオフショア開発を依頼することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを解説します。

高い技術力を備えた優秀なエンジニアが多い

インドにオフショア開発を依頼するメリットは、技術力の高いエンジニアを確保しやすいことです。インドでは、2005年から初等教育でプログラミング学習が取り入れられており、工科系の大学も豊富です。特にインド最高峰と謳われるインド工科大学の卒業生には、世界中からオファーがきており、世界レベルで通用する優秀なIT人材が数多くそろっています。

オフショア開発の豊富な実績がある

前述のとおり、インドは1950年代からIT教育に力を入れ、アメリカやヨーロッパなどを中心として実績を積み上げています。特に、SAPを始めとした大規模な業務、基幹システム開発など、高い技術力が必要なプロジェクトに対応できるエンジニアが在籍する開発会社は、まだまだ少数です。そのため、インドが委託先として高い注目を集めています。

開発案件によっては費用を削減できる

案件によっては、コスト削減につながる可能性もあります。インドはもともと物価が安く、人件費も安い傾向にあります。もちろん、高い技術力や知識があり、高い報酬を得るエンジニアも多くいますが、日本人と同程度の技術力がある一般的なエンジニアなら、日本の2分の1や3分の1以下のコストで確保できるケースもあります。

インドにオフショア開発を依頼する際のデメリット

インドでのオフショア開発は多くのメリットがありますが、デメリットもあります。依頼する際にはデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

人件費が高い傾向がある

オフショア開発白書(2023年版)によると、2023年のインドの人月単価は以下のとおりです。

・プログラマー:50.83万円
・シニアエンジニア:68.75万円
・ブリッジエンジニア :94.29万円
・PM:111.43万円

インド・中国・ベトナム・フィリピン・バングラデシュ・ミャンマーのうち、すべての職種においてインドの人月単価はもっとも高くなっています。前述のとおり、インドは高い技術力があり、欧米からのニーズも高いため、単価が上昇しています。予算に応じてリソースを減らすなど、コストを抑える工夫が必要でしょう。

※参考【2023年最新版】インドオフショア開発の人月単価相場|オフショア開発白書(2023年版)

日本との時差がある

インドとの時差は3時間~3時間30分となっており、他の東南アジアと比較すると時差が大きいです。中国やベトナムは時差1時間~2時間のため、インドとのコミュニケーションは他国よりも取りにくいでしょう。日本の方が時差は進んでいるため、納期調整によって工期短縮も可能ですが、時差を考慮しスケジュールに余裕を持った業務委託が必要です。

仕事のスタンスが異なる

インドは日本人と比較して時間への意識が低く、スケジュール管理が徹底されない可能性もあります。納期が厳守されないケースなども考えられるなど、日本人とは時間やスケジュールに関する考え方が違います。

また、まず行動してだめだったら改善するというスタンスで、自分の意見をはっきり主張するという国民性です。個人主義で給料や結果、効率性を重視する傾向があるなどのスタンスを理解したうえで、有効な対策を立てることが重要です。

インドにオフショア開発を依頼するとよい企業

インドにオフショア開発を依頼するとよい企業の特徴は、以下のとおりです。

IT人材が不足している企業

インドではIT人材の育成が進んでおり、毎年150万人以上の工学専攻の学生が卒業しています。しかし、国内雇用が追い付いておらず、若者の失業率が高いという課題があるようです。そのため、海外で就職活動をする学生も多くおり、IT人材が不足している企業にもおすすめです。モチベーションが高い人材が多いため、意欲的な人材を確保しやすいでしょう。

※参考海外 IT 人材採用・定着ハンドブック|厚生労働省

高いIT技術力を必要としている企業

前述のとおり、インドは世界中の多くの企業から高いニーズを得ています。日本国内ではIT人材は不足傾向に伴い、技術力の高いエンジニアも不足しています。海外の開発会社に委託するなら、実績のあるインドを選ぶとよいでしょう。英語でやりとりできる体制を構築できれば、難しい開発にも対応できます。

コストを削減したい企業

前述のとおり、インドでは高い技術力があっても、国内で就職先が見つからないというIT人材は多くいます。インドの人月単価は、他の東南アジアの国々や中国よりも高い傾向にはありますが、日本人よりも安いか同程度の人件費に抑えられます。優秀なIT人材を日本人よりも安いコストで見つけられる可能性があるため、コスト削減を目指す場合にもよいでしょう。

インドでのオフショア開発会社の選び方

インドでのオフショア開発会社を選ぶ際には、3つのポイントを押さえましょう。ここでは、オフショア開発会社の選び方を解説します。

日本語でやり取りしたい場合は日系企業を選ぶ

自社に英語を話せる人材がいない、英語に自信がないという場合には、日系企業を選ぶとよいでしょう。実際に開発に携わるのはインドのエンジニアですが、やり取りは日本人の担当者が行うため、日本語でコミュニケーションが取れます。日系企業には以下の2種類があります。

・日本の企業が現地で開発会社を運営するパターン
・現地在住の日本人が現地で開発会社を運営しているパターン

どちらもコストは高くなりますが、日本語でやり取りできるため、コミュニケーションの齟齬を防げます。

コストを最小限にしたい場合は現地の開発会社を選ぶ

自社に英語が堪能な人材がいる、コストをできるだけ抑えたいという場合には、現地の開発会社を選ぶとよいでしょう。やり取りはインド人と英語で行うことになるため、英語力が求められます。また、日本語対応可能なブリッジエンジニアが在籍しているケースもありますが、語学力がどの程度なのかを確認しておくことが重要です。

請負型・ラボ型・準委任からどの契約形態にするかを選ぶ

契約形態に応じて選ぶのもポイントです。オフショア開発の契約形態は、請負型・ラボ型・準委任の3つがあります。単発案件で成果物を短期間で納品してもらいたい場合は請負型、中長期の案件ならラボ型がおすすめです。準委任は労働の代行を目的としているなどの違いがあるため、自社の案件に応じて選定しましょう。

おすすめのインドオフショア開発会社

インドでのオフショア開発を依頼できる会社は数多くあります。ここでは、おすすめのオフショア開発会社を3社紹介します。

株式会社ハーミッツ

株式会社ハーミッツは、神奈川県に本社を置いている会社で、インドが拠点のグループ会社2社と提携しています。モバイルアプリ、Webアプリ開発といった開発ニーズの高い案件に特化しているため、アプリ開発を考えている場合はおすすめです。また、日本品質の開発環境を提供しており、認識のずれが起こりにくいです。

ユニカイハツ・ソフトウェア・プライベート・リミテッド

インドに本社があり、東京・関西・名古屋・九州・茨城と日本各地に拠点を持つ会社です。日本企業で20年以上勤めたインド人が代表を務めており、日本文化や仕事への考え方などを熟視したエンジニアがそろっています。毎年約9割以上の日本から案件に対応するなど実績も豊富にあるため、安心して依頼できるでしょう。

株式会社AutoMagic

株式会社AutoMagicは、東京都に本社があり、流通ビジネスや人材紹介なども手がけている会社です。インドの所属エンジニア、登録エンジニアが多数在籍しており、高い技術力があります。システム開発からWebアプリ開発、モバイルアプリ開発などに対応でき、コストの相談や急ぎの案件でも柔軟な対応が期待できます。

まとめ

オフショア開発とは、海外にシステムやアプリケーション開発などを委託する手法です。IT人材の不足やコスト削減などからオフショア開発は注目されており、なかでもインドはその技術力の高さから世界中で高いニーズを誇っています。オフショア開発の実績が豊富で優秀なエンジニアも多いため、難易度の高い案件の委託にも向いています。

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