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オフショア開発

オフショア開発の比較ポイントとは?委託できる国やおすすめの開発会社などを解説

更新日: 2024年11月18日

オフショア開発の比較ポイントとは?委託できる国やおすすめの開発会社などを解説

オフショア開発とは、システム開発や運用保守などを海外の企業に委託する方法です。オフショア開発を進める際には、委託先の企業選定が重要になります。自社の目的や国の違いなどを考慮して選びましょう。本記事では、オフショア開発の委託先としておすすめの企業や、企業選定の方法などを解説します。ぜひ、参考にしてください。

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オフショア開発とは

まずは、オフショア開発の意味や近年のトレンドについて解説します。

オフショア開発の意味

オフショア(offshore)とは、ビジネスで使用する場合に「海外」を意味する言葉です。オフショア開発とは、システムやアプリ、ソーシャルゲームなどのプロダクト開発を海外の企業に委託することを指します。オフショア開発を海外に委託することで、国内でシステム開発を行うよりも人件費を削減できたり、納期を短縮できたりするなどのメリットを得られます。

オフショア開発のトレンド

日本では、1980年代からオフショア開発が行われてきたといわれています。当初は中国を委託先としたオフショア開発が盛んに行われていましたが、近年では、カントリーリスクの懸念やコスト高騰などの影響により、委託先の国が多様化しています。

また、オフショア開発は、かつては人件費の削減が一番の目的でしたが、近年では海外人材の賃金が上昇していることから、コスト削減のメリットは薄れつつあります。代わりに、技術力のある海外のエンジニアをリソースとして確保することが、オフショア開発の主な利用目的として認識されつつあります。

併せて読みたい:オフショア開発白書から見る日本の動向や人気の委託先を解説

オフショア開発が導入される目的

IT人材が不足している日本において、海外の人材を確保できるオフショア開発は、リソース確保の点で大きな意味を持ちます。オフショア開発によって、優れた人材を見つけ出すことも期待できるでしょう。また、委託先によっては日本よりも安価に人材を雇えるため、人件費を抑えることにもつながります。

オフショア開発の費用相場

オフショア開発白書2023によれば、オフショア開発の費用は、年間の予算規模として、500~2,000万円がボリュームゾーンとなっています。また、オフショア開発を行うことによるコスト削減効果は、平均21.5%です。ただし、オフショア開発にかかる費用は案件や委託先によって異なるため、費用相場はあくまで目安としてください。

併せて読みたい:オフショア開発にかかる費用は?国別の費用相場と特徴、費用を抑えるポイントなどを解説

オフショア開発のメリット

オフショア開発のメリットは主に以下の3つです。

開発体制の強化につながる

近年では、オフショア開発の委託国の技術力が向上しています。たとえば、ベトナムではIT人材の育成に力を入れていたり、インドではプログラミング教育が盛んに行われていたりするなど、国レベルでITの技術水準が底上げされてきています。また、対応できる技術領域も拡大しており、AIやIoTなど、先端技術におけるオフショア開発も利用しやすくなっています。

納期を短縮できる

海外に開発を委託することで、日本との時差を活かし、納期を短縮できることもメリットです。日本の依頼者が日中に作業を終えた後、海外拠点に作業をスムーズに引き継ぐことで、効率的に開発を進められます。豊富な人材を保有している委託先なら、特にスピーディーな対応が期待できるでしょう。

コスト削減につながる

オフショア開発の委託国は、多くの場合、日本と比べて人件費が安い傾向にあります。オフショア開発で海外の人材を活用することで、システム開発のコスト削減につなげることが期待できます。また、近年は委託国の技術力向上によって納品物の品質もよくなっており、品質とコストのメリットの両立がしやすくなっていることも特徴です。

併せて読みたい:オフショア開発のメリット・デメリットは?注意点や状況についても解説

オフショア開発のデメリット

オフショア開発のデメリットは、主に以下の3つです。

言葉・文化の壁がある

オフショア開発は他国に作業を依頼するため、言葉や文化の違いなど、意思疎通がしにくいことがデメリットです。日本語が正確に訳されていない場合、依頼者の意図していることが正しく伝わらないこともあるでしょう。そもそも、ビジネスにおける文化が異なる国では、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。

品質管理が難しい

言葉や文化の壁によってスムーズなコミュニケーションが難しくなれば、品質管理にも影響を及ぶことが懸念されます。細かい要望が伝わらないことで、成果物の内容が想定していたものと違ってしまうこともあるでしょう。納期に対する考え方も日本と委託先で異なるケースがあるため、進捗管理も慎重に行う必要があります。

セキュリティの懸念がある

海外の企業に開発を依頼する場合、日本国内のみで行う場合と比べて、セキュリティリスクが上がってしまうこともデメリットです。事前にセキュリティリスク対策をしておくことはもちろん、セキュリティに対する意識が高い委託先を選ぶなどの工夫も大切です。

オフショア開発の国の比較

近年、オフショア開発の委託先として主流である5つの国の特徴について、それぞれ紹介します。

ベトナム

ベトナムは、オフショア開発で近年もっとも注目を集めている国です。理由としては、人件費が比較的安価であり、かつIT人材の育成に国をあげて注力していることなどが挙げられます。また、日本との時差が2時間と比較的短いため、日中のコミュニケーションが取りやすい点も魅力です。加えて、情勢が安定傾向にあることや、親日国家で勤勉な国民性であること、技術領域が広がっていることなども、オフショア開発の委託先として人気がある理由といえます。

併せて読みたい:オフショア開発ならベトナムがおすすめな理由とは?開発会社の選び方も解説

フィリピン

フィリピンは、人件費がオフショア開発の委託先のなかでも安価であることや、英語を話せるエンジニアが多いことが特徴です。また、日本との時差は1時間と、ベトナムよりも時差が少ないこともメリットの1つといえます。ただし、ビジネス文化や品質への考え方が日本と異なる傾向が強いため、細かく認識をすり合わせていく努力が必要となります。

併せて読みたい:オフショア開発におけるフィリピンの特徴とは?国民性や技術力について解説

インド

プログラミング教育や数学が盛んなインドには、優れたIT人材が多く存在します。また、日本と比較すると人件費を抑えられることや、英語が得意な人材が多いことも人気の理由の1つです。ただし、人件費がベトナムやフィリピンなどと比較すると高いことや、仕事に対する意識が日本と異なる点などは、事前によく検討しておく必要があります。

併せて読みたい:インドのオフショア開発の特徴|依頼するメリットやおすすめの開発会社などを解説

中国

中国は、オフショア開発の委託先として古くから利用されている国です。中国では言語教育やIT教育に力を入れていることから、経験豊かなIT人材 がそろっていることが特徴です。しかし、近年の急激な経済成長によって人件費が高騰していることや、カントリーリスクへの懸念から、オフショア開発の委託先を他の国へとシフトする企業が増えつつあります。

併せて読みたい:中国のオフショア開発の特徴と現状は?単価やメリット、今後の動向などを解説

ミャンマー

ミャンマーは、人件費が安価なことに加え、国民性が勤勉であること、日本語が話せるエンジニアが多いなどの理由から、オフショアの委託先として注目を集めつつあります。ただし、オフショア開発の実績やIT人材そのものが不足していること、政治情勢に不安があることなどのデメリットも存在するため、留意しておきましょう。

オフショア開発でおすすめの会社

次に、オフショア開発を依頼する際におすすめの会社を4社紹介します。

株式会社Sun Asterisk

株式会社Sun Asteriskは、日本やベトナムなどの4か国に拠点を置く開発会社です。起業家や大手コンサルティング会社の出身者など、さまざまな経歴を持つスタッフが、サービス・アプリの戦略から開発まで一気通貫で対応しています。新規事業サポートはもちろん、サーバサイドからフロントエンドまで、幅広いニーズに応えられることが特徴です。

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株式会社ハイブリッドテクノロジーズ

株式会社ハイブリッドテクノロジーズは、ベトナムにおける人材リソースが豊富なため、高品質かつコストパフォーマンスに優れた開発が可能です。また、1,000名以上の従業員が即時にチームを編成できる体制を整えており、納期が早いことも強みの1つといえます。依頼する案件によって、ラボ型開発・受託型開発どちらも選択可能です。

株式会社デザインワン・ジャパン

株式会社デザインワン・ジャパンは、ベトナム・ダナンに拠点を持つオフショア開発会社です。地方に拠点を設けることで開発コストを抑制し、リーズナブルな価格設定を実現しています。見積もりやソフト開発に関する相談は無料のため、気軽な問い合わせが可能です。

株式会社モンスターラボホールディングス

株式会社モンスターラボホールディングスは、世界20か国、33都市に開発拠点を設けている会社です。システム開発実績が2,200件を超え、ビジネス設計や企画、ブランディングなどのDX推進サポートも行えることが強みです。デザイナーやプログラマーも在籍しているため、多角的な開発ができることも特徴といえるでしょう。

オフショア開発会社を比較するポイント

オフショア開発会社を選ぶ際に注目すべき3つのポイントを解説します。

提案内容で選ぶ

下記のポイントに注意しながら、提案内容が自社に合っているかを見極めましょう。

・自社のニーズや課題への理解度
・自社のニーズや課題を解決するための体制や納期の提案をしてくれるか
・価格の根拠を提示してくれるか
・トラブル時の対応も考慮されているか

実績で比較する

委託先の過去の実績から、技術力やリソースが十分にあるかなどを確認することも大切です。例えば、自社が依頼したい内容と似ている開発実績がある会社なら、スムーズに対応してもらえると判断できます。実績を確認し、自社のニーズに合った委託先であると判断できれば、納得できるオフショア開発が実現しやすくなります。

セキュリティで比較する

前述のとおり、オフショア開発では、セキュリティ面がしっかりしている会社を選ぶことが重要です。委託先のセキュリティ方針や、具体的なセキュリティ施策を提示しているかなどを確認したうえで、オフショア開発会社を選びましょう。また、委託先が使用している技術やツールが、セキュリティ基準に準拠しているかどうかも確認すべきポイントです。

まとめ

近年、オフショア開発のトレンドは、ベトナムやフィリピンなどの東南アジア諸国にシフトしてきています。IT人材が不足している日本においては、今後もリソース確保という意味で、オフショア開発を活用する機会が増えるでしょう。

株式会社Sun Asteriskでは、企業の規模にかかわらず、システム設計から開発までを専属チームが一気通貫でサポートしています。柔軟な開発リソースでDX推進の支援をしてくれる、オフショア開発会社をお探しの方は、ぜひご相談ください。