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【ウェビナーレポート】クラウド時代のインフラ運用に潜む3つの落とし穴 〜脱・属人化のカギを握る「インフラ構成の自動可視化」〜

更新日: 2026年7月1日

【ウェビナーレポート】クラウド時代のインフラ運用に潜む3つの落とし穴 〜脱・属人化のカギを握る「インフラ構成の自動可視化」〜

クラウドを活用しているはずなのに、気づけばリソースが乱立し、「誰がどの設定を変えたかわからない」——そんな状況に陥っていないでしょうか。クラウドを導入し、開発の速度が上がるほど、統制が追いつかず、運用現場にひずみが蓄積されていきます。この問題こそ、クラウド時代のインフラの“構造的な落とし穴”です。

そこでSun*では、IBC株式会社と共催で、クラウド時代のインフラ運用に潜む3つの落とし穴とその解決策を解説するウェビナーを開催しました。

登壇者プロフィール

株式会社Sun Asterisk クラウドインフラチーム 横山 卓

自動車部品メーカーの生産技術から、地元へのUターンを機にIT業界へ転身。ホスティング会社でネットワークや仮想基盤などインフラ全般の技術的土台を構築後、SIerでのAzureを中心としたクラウド導入PMを経験。Amazon web services Japanへ入社し、クラウドサポートエンジニアとして約2年間お客様の技術支援に従事。低レイヤーの基盤技術から、AzureやAWSといったクラウドインフラ全般まで経験。

IBC株式会社 ビジネスソリューション事業本部 本部長 兼 プロダクト事業部長 橋本 和也

ネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートし、2013年よりIBC株式会社に参画。クラウドインフラの可視化SaaS「糸口(いとぐち)」のプロダクト責任者として、AWS・Azure・GCP・OCIなどマルチクラウド環境の運用自動化・可視化に取り組む。

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クラウド運用に潜む3つの落とし穴

クラウドの普及により、インフラの構築・変更が驚くほど手軽になりました。しかし、「誰でも、すぐに、何でも作れる」という自由度の高さは、適切な統制がなければそのまま運用上の負債に変わります。現場でよく見られる3つの落とし穴を解説します。

落とし穴①:ガバナンスの欠如

クラウド導入期は「まず動かすことが優先」となりがちです。開発スピードを重視するあまり、統制ルールの整備が後回しにされた結果、過大な権限付与・タグなしリソースの乱立・ログの散在といった問題が積み重なります。

気づいたときには「誰が何の目的で作ったかわからないリソース」が大量に存在し、セキュリティリスクと管理コストが同時に膨らんでいる——これがガバナンス欠如の典型的な末路です。

対策としては、Azure BlueprintやAWS Control Towerなどのガバナンス基盤ツールを活用し、最小権限の原則の徹底とタグ必須化をルールとして組み込むことが有効です。

落とし穴②:サイロ化

複数のクラウドサービスを並行利用するマルチクラウド環境では、クラウドごとに担当チームが分断され、監視ツールが乱立し、ナレッジが特定メンバーに集中する「サイロ化」が起きやすくなります。

A部門はAWSを管理し、B部門はAzureを管理しているが、両者の依存関係は誰も把握していない——そのような状態では、障害発生時の影響範囲特定に時間がかかり、復旧までのコストが跳ね上がります。

解決策として、DatadogやNew Relicなどの統合監視ツールの導入、CSPM(クラウドセキュリティ態勢管理)の活用、そしてナレッジの標準化・文書化が挙げられます。属人化したままのオペレーションは、担当者の離職や異動で即座に運用リスクになります。

落とし穴③:コスト管理の失敗

「試しに立ち上げたリソースがそのまま放置されている」「毎月のクラウド請求額の内訳が誰にもわからない」——これもよくある落とし穴です。クラウドのコスト構造は可変であるため、使われていないリソースの放置や、見積もりと実績の大幅な乖離が慢性化しやすい環境にあります。

対策としてはFinOpsの考え方に基づき、タグ付けによるコスト可視化とコスト分析ツールの活用を組み合わせるアプローチが有効と説明しました。

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なぜ落とし穴に嵌まるのか——根本原因と組織的な対処法

これまで解説した3つの落とし穴の根本に共通する原因として「手動管理×クラウドの複雑性」の組み合わせが考えられます。クラウドは仕様変更が速く、リソースの数は際限なく増え続けます。その環境に対し、手動の管理オペレーションで追いかけ続けることには、そもそも無理があります。

解決策は技術的アプローチと組織的アプローチの両面から進める必要があります。

  • 技術的アプローチ: IaC(Infrastructure as Code)による構成管理の自動化、統合監視・CSPM・コスト管理ツールの活用
  • 組織的アプローチ: クラウドCOE(Center of Excellence)の設置、FinOpsフレームワークの導入、運用プロセスの標準化・ドキュメント化

どちらか一方だけでは根本解決にはなりません。ツールを入れても運用する体制がなければ形骸化し、体制を整えても可視化されていない情報があれば判断できません。

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IBC「ITOGUCHI」が解く「構成図が嘘をつく」問題

続いてIBC株式会社が提供する、クラウドインフラの可視化SaaS「ITOGUCHI」を紹介す。

「構成図は常に最新ではない」という現実

多くの組織が抱える悩みのひとつが、「作ったはずの構成図がすぐに古くなる」問題です。クラウド環境はリソースが頻繁に追加・変更されるため、人の手で構成図を更新し続けることは現実的ではありません。結果として、実態と乖離した「嘘をつく構成図」が組織の中に生まれ、障害対応や変更作業の際に判断ミスを誘発します。

「ITOGUCHI」はこの問題を、構成図の自動取得・自動更新で解決します。クラウド上のリソース情報をAPIで自動収集し、常に現在の状態を反映した構成図を提供します。

マルチクラウド・オンプレミス混在環境にも対応

「ITOGUCHI」が対応するクラウドはAWS・Azure・OCI・GCPに加え、さくらクラウドやガバメントクラウド(日本政府クラウド)にも対応。マルチアカウント環境を1画面で横断表示でき、オンプレミスとの混在環境も統合して可視化できます。

「AWSの担当者はAWSしか見えない、Azureの担当者はAzureしか見えない」というサイロ化の構造に対して、全体を1画面で把握できる環境を提供することが「ITOGUCHI」のコンセプトです。

3つの落とし穴への具体的なアプローチ

「ITOGUCHI」は先ほどの3つの落とし穴それぞれにも対処可能です。

  • ガバナンス対策: 全リソースを自動検知し、変更履歴を追跡。「知らないリソース」を0にする
  • サイロ化対策: マルチクラウド・マルチアカウントを1画面で可視化し、システム依存関係と障害時の影響範囲を把握可能にする
  • コスト対策: 構成図上にコスト概算を重ねて表示する機能を開発中(近月リリース予定)

「ITOGUCHI」が目指す姿は「誰もが見て、判断して、行動できるインフラ運用」です。特定の担当者しか読めない構成図ではなく、エンジニア以外のメンバーも状況を理解できる可視化環境を実現することで、属人化から脱却した組織的な運用が可能になります。

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まとめ

クラウド時代のインフラ運用における3つの落とし穴——ガバナンスの欠如、サイロ化、コスト管理の失敗——は、どれも「後から気づく」タイプの問題です。その根本には手動管理とクラウドの複雑性の組み合わせがあり、技術的なツール活用と組織的な体制整備の両輪で対処する必要があります。IBC「ITOGUCHI」のようなインフラ可視化ツールは、「知らないリソースを0にする」ことで、ガバナンス・サイロ化・コストの3課題を同時に改善するアプローチを提供します。

Sun*では、2,000名以上のクリエイター・エンジニアが在籍し、クラウド設計・ガバナンス整備・インフラ運用支援の豊富な実績をもとに、アセスメントから運用定着まで一気通貫でサポートしています。クラウドインフラ運用にお悩みの際は、ぜひSunまでお気軽にご相談ください。

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