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大手事業会社で新規事業を立ち上げてきた私が、Sun*を次の舞台に選んだ理由

更新日: 2026年2月25日

大手事業会社で新規事業を立ち上げてきた私が、Sun*を次の舞台に選んだ理由

「新規事業を振り返るとハードだったのは確かですが、当時はしんどいと感じる余裕もなかったんです。」

そう話すのは、一世を風靡した「タニタ食堂」の立ち上げを担い、その後に大手製薬メーカーでも複数の新規事業に関わった経歴を持つ南です。2025年末にSun*のビジネスデザイナーとして入社した彼が、これまでのキャリアの延長線上に、なぜクライアントワーク環境のSun*を選んだのか。その背景と、実際に入社した今、感じることについて聞きました。

前例のない取り組みを形に―事業づくりに没頭した

Sun*に入る前は、二社の事業会社で新規事業を中心に関わってきました。

新卒で入社したタニタでは、体重計や体組成計のデータをPCで管理して健康管理に役立てる事業の立ち上げ、子会社タニタヘルスリンクの設立に携わりました。この時が、新規事業に関わった初めての経験でした。当時はまだスマホが普及しておらず、今で言う「ヘルステック」の先駆けともいえるサービスです。立ち上げた2007年、当時はGoogleやAppleといった企業も、まだヘルスケア領域には参入していない時代でした。振り返ると、世界的に見ても、ヘルスデータを活用したサービスとしては、かなり最先端の挑戦だったと思います

5年ほど経ち事業が軌道に乗り始めたところで、社内の公募制度に手を挙げ、新たに担当したのが、「タニタ食堂」です。開始時はごく小さなプロジェクトで、専任の社員は私一人でした。この時は本当にハードワークの連続でしたね。社長直下でプロジェクトチームと連携はしていたものの、実際に手を動かす社員は自分ひとり。デスクワークは立ったままが多く、営業中は食堂運営、閉店後は取材対応、休日はイベント開催と、当時の記憶を鮮明に思い出せないくらい忙しかったです。当時は子どももまだ小さかったので、家族には相当な苦労をかけていました。

「前例のない取り組みをどう形にするか」ということだけに意識が向いていました。何が正解かも分からないまま、手探りでつくり続けるしかなかった。実際は事業というより、お客様に楽しんでもらえるコンテンツを形にしていくような感覚で、ただただ夢中になっていました。広報部と連携して、記者発表やメディアに届くストーリーづくりを丁寧に設計しました。一つのニュースが話題になり、事業の初速を生む感覚は大切にしています。毎日のように取材に入ってくださって嬉しい反面、疲れも常にあったのですが、アドレナリンが出ていて立ち止まれなかったんですよね。

タニタ食堂が安定稼働しはじめた頃、ロート製薬へ転職し、食品事業・農業・飲食など食に関連してさまざまなチャレンジをさせてもらいました。阪神百貨店のデパ地下で惣菜店を開業したり、直近では大阪万博に常設ブースを立ち上げて、日々の運営、自社主催イベントなども行ったりしました。

二社を通して「手作りで新規事業を立ち上げてきた」というのが私の経験だと思います。緻密な事業計画書を作るというより、まずはざっくりした企画と予算で走らせて軌道修正をすることが多かったですね。新規事業はうまくいかないことの方が多いので、日々の修正力や、赤字の垂れ流しにならないよう次のアクションをクイックに動かしていくこと、現場のモチベーションを維持することが重要だと考えています。サービスをローンチする時期は現場で事件が起きることも多く大変ですが、落ち着いたタイミングで振り返った時の喜びは大きいと感じます。

「打席の数」を求めて―事業会社の限界と、Sun*との出会い

事業会社での新規事業は深く入れる良さがある一方で、数多くの事例には関われない側面もあります。コンサル会社や広告代理店の方と話すと、たくさんの場数を踏んでいる印象がありました。もっといろいろな事業に触れられるキャリアもあるのではないかと思ったのが、転職を考えるようになったきっかけです。さまざまな領域の仕事を紹介してもらう中で、出会ったのがSun*でした。

コンサル会社は他にもありますが、上流の戦略段階だけでなく、自社でMVP開発やその後の支援もできる点にとても魅力を感じました。タニタヘルスリンクでWebサービスの立ち上げに関わった時に外部の開発会社に協力してもらっていたのですが、委託するとどうしてもワンクッション置くことになり、お客様の反応を見ながらクイックに修正をする動きが難しかったんです。Sun*はもともとソフトウェア開発から始まっているので、社内に潤沢な開発力があり、チームで一体となって動ける点が魅力でした。

それまでSun*のことは知らなかったのですが、馴染みの深い事業会社の新規事業を支援している事例を知って関心が高まりました。調べていくほど、Sun*でやりたいことを思う存分実現する自分の姿を描くことができました。偶然の出会いでしたが、本当にセレンディビリティ(思いがけない発見や偶然の幸運)でしたね。

入社前に感じた不安と、入社して感じるリアルなSun*

正直なところ、クライアントワーク中心のキャリアに転向する戸惑いもあり、入社前は期待と不安が半分ずつでした。Division Managerの井上さんとは何度かお話しましたし、何名かのビジネスデザイナーの方々と会っていたものの、触れられる情報は限られていました。しかし、入社してみると皆さん本当に人が良くて、フォローも手厚いんです。おかげで、少しでも疑問が出てきたらすぐ質問して解消することができています。同じ職種の皆さんだけでなく、デザイナー、エンジニアなども良い人ばかりです。

Sun*に入社してまもなく、大手飲料メーカーの新規事業プロジェクトに入りました。大阪在住なのでリモートで打ち合わせすることが多いのですが、入社後すぐにお客様と対面できる機会があったのはよかったです。私はビジネスを組み立てる役割としてお客様の企画書を肉付けする支援や、技術サイドを支援するメンバーとタッグを組んで「ヘルスケア関連の事業としてどう作っていくか」という検討に関わっています。これまでやってきた得意とする領域なので、経験が活かせていると感じています

これまで関わった領域の知見以外では、「企業の意思決定や社内調整の勘所が分かる」という点が活かせていると思います。 新規事業のゲート設定が緻密にある組織でも、意思決定するのは人間です。まずは決裁する人に事業アイデアに興味をもってもらい、予算をもらってなんぼです。その先に事業の成功があるので、せっかく良いアイデアがあるなら、上手く通せるように動いた方が良い。経営側や事務局側、ジャッジする側の視点にも知見があるので、ステークホルダーのさまざまな意見にうまく折り合いをつけて進める支援をさせていただくこともあります。

並行してクライアントワークの作法をインプットしていて、社内にあるいろいろな事例の資料を見て吸収しています。ナレッジが散らばっていることも多いのですが、周りに聞くと教えてくれますし、人事的なサポートも手厚いので、日々疑問は解消できています。

また、20年前とはAIとの付き合い方が変わっているので、若い方に作業してもらって自分が修正するよりは、AIエージェントをうまく使いこなしていかなければいけないな、と感じています。少しずつ勉強して身に着けていった先に、新しいクライアントワークの形があるのではないかと思います。

Sun*のオフィスにはお神輿があります。トップ(社長)の泰平さんが良い意味で「かぶきもん(傾奇者、歌舞伎者)」で、織田信長みたいな人が引っ張っている中で、従業員が活き活きと仕事をしている印象を持っていますね。

働き方も、すごくバランスがいいと思います。以前は出社が当たり前だったので、基本的にリモートで働くことに、入社当初はギャップがあり戸惑いました。リモートワークに慣れてくると、医療職で対面の仕事をしている妻のサポートもできるようになりました。ビジネスデザイナーにも男女問わず、日中はしっかり働きながら家庭もコントロールし、お迎えや子供の対応で毎日スケジュールブロックしている人を何人も見かけたので、やりくりしながらパフォーマンスを出しているんだろうな、と思っています。

日本中にある素晴らしい知恵を、自分たちの力で支援したい

これからについて、まだ偉そうなことを言えるレベルではないのですが、まずはお付き合いしているお客様からの信頼をいただくことを目指しています。そこから、いろいろなケースに触れることで自分をレベルアップしていきたいですね。経験値を積んだ先には、Spark(Sun*の自社新規事業創出プログラム)などを使って、自社発の新規事業にチャレンジしたいという野望もあります

例えば、これまで関わってきた「食」の分野では、世界に通用する素晴らしい日本の技術がまだまだ埋もれています。これをもっと表に出していきたい。漫画やアニメが分かりやすいと思うのですが、デジタルを上手く活用することで、それまで斜陽だったものも世界に羽ばたいていくようになりました。食の世界でも、日本酒の酒蔵が次々と潰れていく中で、同じ発酵技術を活かしてクラフトビールに転向して成功している会社もあります。

技術を持っている方々は、ビジネスプランや行動力、資本力などの支援を待っていると思います。そういった支援に経験を活かして挑戦していきたいですね。デジタルの力も使いながら、とにかく自分が没頭できること、面白い仕掛けをSun*の仲間と一緒にやっていけたらいいな、と思っています。


南 修二 / Shuji Minami

株式会社SunAsterisk Business Designer

⼤卒で株式会社タニタに⼊社し、国内営業を経て複数の社内起業(Webサービスやタニタ⾷堂の⽴ち上げ)を⾏う。その後、ロート製薬で⾷事業の部⾨⻑、経営企画部を経て、大阪万博の常設ブースのブランディング、地方創生など事業の立ち上げから運営までを横断的に行う。2025年にSun*へジョイン。構想・事業・プロダクトを横断した企画設計と、初速を生む仕掛けづくり、現場でやり抜く推進力を強みとする。


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