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システム開発

DevSecOpsとは?メリットや実装の進め方、成功のポイントを解説

更新日: 2026年7月8日

こんにちは。Sun Asterisk クラウド支援サービス チームです。DevOps導入後、セキュリティ対応が後手に回り、開発スピードとの両立に課題を感じるケースは少なくありません。本記事ではDevSecOpsの基本や違い、導入手順、活用ツール、成功のポイントを整理して解説します。

この記事で分かること/解決できること
  • DevSecOpsの基本概念とDevOpsとの違い
  • DevSecOpsが求められる背景と導入によって得られるメリット
  • DevSecOps実装に不可欠な組織・プロセス・技術・ガバナンスの4要素
  • 現状整理から運用改善まで、実務に落とし込むための4つの導入ステップ
  • SAST・DASTなどの主要ツールと、成功に導くための実践的なポイント
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DevSecOpsとは

ここでは、DevSecOpsの定義とDevOpsとの違いを解説します。

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DevSecOpsの定義

DevSecOpsは、開発(Development)・セキュリティ(Security)・運用(Operations)を一体化し、全ての開発工程にセキュリティを組み込んだ手法です。従来はリリース直前にまとめて行われていたセキュリティ対策を要件定義から運用まで各工程に前倒しで組み込む点が特徴です。

DevOpsとの違い

DevOpsとDevSecOpsの違い

DevOpsは、開発チームと運用チームが連携し、品質と開発スピードを高める手法です。DevSecOpsはDevOpsに初期段階からセキュリティ対策を組み込んだ発展形であり、脆弱性の発見や対応が後手に回りやすいDevOpsの課題を補う位置づけにあります。上流工程からセキュリティを考慮することで、開発効率を維持しながらリスクを早期に排除できます。

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DevSecOpsが求められる背景

デジタル化の進展により、システム開発にはこれまで以上のスピードが求められています。しかし開発後半にセキュリティ対策をまとめて実施する従来の進め方では、脆弱性が見つかるたびに手戻りが発生しやすい構造でした。

加えてサプライチェーン攻撃やゼロデイ脆弱性の悪用など脅威も複雑化しており、開発・運用・セキュリティが連携してリスクを継続的に管理できる体制が求められています。

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DevSecOpsのメリット

ここでは、DevSecOpsを導入することで得られる代表的なメリットを解説します。

脆弱性の早期発見とリスク低減

開発初期からセキュリティ対策を組み込むことで、脆弱性を早い段階で把握しやすくなります。従来はリリース直前に問題が発覚するケースが多く、その都度、設計や実装の見直しが必要となっていました。DevSecOpsではコードレビューや自動テストによる継続的な確認を行うため、手戻りを抑えながらリスクを低減できます。

継続的なセキュリティ強化

DevSecOpsでは、開発段階だけでなく運用フェーズでもセキュリティ対策を継続します。リリース後に脆弱性が見つかった場合も、迅速に検知・対応できる体制を整えやすい点が強みです。システムのライフサイクル全体で監視と改善を繰り返すことで、変化する脅威環境にも柔軟に対処できます。

組織全体の意識と開発品質の向上

DevSecOpsの導入により、開発・運用・セキュリティの各チームが連携する体制を整えられます。セキュリティの責任を組織全体で共有できる点がメリットのひとつです。開発関係者のセキュリティ意識が高まることで、安全性を考慮した設計や実装が定着し、ソフトウェアの品質向上にもつながります。

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DevSecOps実装に必要な基本要素

DevSecOps実装に必要な基本要素

ここでは、DevSecOpsを実装するうえで押さえておきたい4つの基本要素を解説します。

組織

DevSecOpsの実装には、まず組織体制の見直しが必要です。開発・運用・セキュリティの各チームが連携し、セキュリティへの責任を全員で担う意識を根付かせることから始まります。そのためには、目的や進め方を組織全体に浸透させる継続的な教育と、KPIによる定期的な評価・改善が欠かせません。

プロセス

最初から完成形を目指すのではなく、小さく始めて改善を重ねる姿勢が重要です。要件定義から運用までの各工程にセキュリティチェックを組み込み、脆弱性が見つかった際には原因分析と再発防止策の検討までをセットで行います。作業の一部を自動化することで、開発スピードを落とさずにセキュリティ対応を継続できます。

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技術

CI/CDによる開発自動化、IaCによるインフラ管理の効率化、Compliance as Code(CaC)によるコンプライアンスチェックの自動化などが代表的な技術です。コンテナやクラウド技術の活用も、環境構築の効率化や人的ミスの削減に役立ちます。ツールはあくまで手段であり、チームの課題や目標に合わせて選定することが大切です。

ガバナンス

組織全体に統一されたセキュリティポリシーを適用し、全ての開発プロセスで一貫したリスク管理を行うことがガバナンスのポイントです。リスク評価とデータに基づく検証を繰り返し、セキュリティ状況を可視化することで、問題の早期発見と迅速な対処につながります。

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DevSecOps導入のステップ

ここでは、実務に落とし込みやすい導入ステップを解説します。

1. 現状整理とゴールの明確化

現在の開発プロセスや使用ツール、セキュリティ上の課題を整理し、現状を可視化することから始めます。その上で、目標とするセキュリティレベルや評価指標を明確にしておきましょう。脆弱性の検出数や対応時間など、測定可能な指標を設定しておくと、導入後の効果検証がスムーズです。

2. 小規模プロジェクトでの試験導入

いきなり全社展開を行うと、運用負荷や現場の混乱を招くリスクがあります。まずは影響範囲の小さいプロジェクトで試験導入し、課題や改善点を洗い出すのが現実的です。小さな成功体験を積み重ねることで組織内の理解も深まり、本格展開への足がかりになります。

3. 適したセキュリティツールの選定・導入

自社の開発環境に合ったツールを選定し、CI/CDパイプラインに組み込みます。SAST・SCA・DASTなどを活用して、開発フローの中でセキュリティチェックが自動的に行われる状態を目指しましょう。開発者にとって使いやすく、結果がわかりやすいことがツール選定の基本的な判断基準です。

4. 運用データを活用した改善サイクルの定着

DevSecOpsは導入して終わりではなく、継続的な改善が前提です。脆弱性情報やインシデント対応の結果を分析し、次の開発プロセスへ反映させましょう。監視とフィードバックを繰り返すことで、セキュリティレベルを段階的に高められます。

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DevSecOpsで活用されるおもなツール

DevSecOpsでは、開発工程ごとに異なるセキュリティツールを組み合わせて活用します。代表的なツールの役割を整理します。

SAST

SASTは、ソースコードを実行せずに解析し、脆弱性や不適切な記述を検出する手法です。コーディング段階で問題に気づけるため、後工程での手戻りを抑えやすくなります。セキュリティリスクにつながる記述を早期に洗い出し、開発初期の品質を支える役割を担います。

SCA

SCAは、アプリケーションで利用しているOSSやライブラリを特定し、既知の脆弱性やライセンス上の問題を検出する仕組みです。外部コンポーネントの利用が前提となる現在の開発では、依存関係の可視化が欠かせません。継続的に監視することで、運用段階のリスク低減にもつながります。

DAST

DASTは、稼働中のアプリケーションに外部から疑似的な攻撃を行い、脆弱性を洗い出すアプローチです。コードの確認だけでは判別しにくい設定ミスや認証まわりの不備も、実際の挙動を通して初めて把握できる場面があります。こうしたツールは、テスト環境やステージング環境、本番に近い状態で動作検証を行いながら、外部視点でのリスクを補完する役割を担います。

IAST

IASTは、実行中のアプリケーション内部の挙動を監視しながら脆弱性を検出する手法です。静的解析と動的解析の特徴をあわせ持ち、問題が発生している箇所まで特定しやすい点に特徴があります。開発サイクルの中で迅速に修正へつなげやすい位置づけです。

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DevSecOpsを成功させるためのポイント

導入を定着させるうえで押さえるべきポイントを整理します。

組織文化とセキュリティ意識の統一

開発側はスピード、セキュリティ側はリスク低減を重視するため、両者の意識にずれが生じやすい傾向があります。こうした分断を防ぐには、セキュリティを専門部門だけに任せず、チーム全体で担う意識へ切り替えることが必要です。推進役を置き、日常的に議論できる環境をつくることが定着の第一歩になります。

ツールと開発プロセスの統合

セキュリティツールは、開発フローに組み込んで初めて効果を発揮します。CI/CDの流れに沿って検査を自動化し、開発者が自然に使える状態を整えることが前提です。後付けの運用では負荷が増すだけになりかねないため、小規模な検証から始めて段階的になじませていくのが現実的です。

開発スピードとセキュリティの両立

セキュリティ対策を強化しすぎると、確認工程が増えてリリースが遅れるリスクがあります。重要なのは、リスクの大きさに応じて対応の優先度を見極めることです。完璧を目指すよりも、検査範囲や頻度を調整しながら継続的に改善できる状態を保つことが現実的な姿勢といえます。

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セキュリティ人材の育成

開発とセキュリティの両方を理解する人材は市場でも限られており、外部依存だけでは継続性に課題が残ります。既存メンバーのスキルを把握したうえで、研修と実務を組み合わせながら段階的に知識を広げていく取り組みが現実的です。チーム内で知見を共有できる仕組みを整えることが、長期的な人材育成につながります。

経営層の理解と支援の確保

DevSecOpsは開発現場だけで完結する取り組みではなく、組織全体の方針とも深く関わります。リスク低減や開発効率への具体的な効果を経営層と共有し、合意を得ることが体制整備の前提です。上位層の支援があることで、組織横断の取り組みが進めやすくなります。

レガシー環境への段階的対応

既存システムが多い環境では、一度に全体を置き換えることは現実的ではありません。古い構成のままでは自動化やツール統合が難しいため、新規開発や影響範囲の小さい領域から適用を始めるのが有効です。現状に合わせて段階的に広げることで、負担を抑えながら移行を進められます。

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まとめ

DevSecOpsは、開発・運用にセキュリティを組み込み、スピードと安全性の両立を目指す考え方です。初期段階から継続的にリスクを管理することで、手戻りの削減や品質向上につながります。一方で、導入には組織文化の変革や人材育成など多面的な対応が求められるため、まずは小規模から段階的に進めることが現実的です。

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