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BTC連携とAI活用がもたらす、スピードと本質を両立させるSun*の新規事業創出プロセスとは

更新日: 2026年10月2日

BTC連携とAI活用がもたらす、スピードと本質を両立させるSun*の新規事業創出プロセスとは

Sun*は、Business / Technology / Creative(以下、BTC)の壁を越え、不確実なアイデアを価値ある事業へと昇華させるデジタル・クリエイティブスタジオです。単なる開発支援にとどまらず、事業の成功確率を最大化するための戦略的パートナーとして、高い専門性と職域を越えた推進力がメンバーには求められます。

今回は新規事業の創出においてBTCの密な連携を実現したビジネスデザイナーの三輪 博之さん、UXデザイナーの三角 由紀乃さん、そしてエンジニアの白鳥 雄大さんの3名に話を伺いました。

不確実性の高い新規事業において、どのように互いの専門性をリスペクトしながらプロジェクトを推進したのか、そしてAI技術をどのようにプロセスに組み込んでスピードと検証の精度を両立させたのか、対談を通して紐解きます。

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左から三輪さん、三角さん
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白鳥さんは別の日に撮影させていただきました

不確実性に立ち向かい、事業の”種”を形にする

ー このプロジェクトを受けたとき、どのような状況だったのか教えてください。

三輪:クライアントからSun*にご相談をいただいたのは、先方が別の会社と新規事業のアイデア出しを終えたタイミングでした。次の主力商品を作るべく、海外の成功事例をモデルに日本での展開を目指す「アイデアの種」がある状態からのスタートでした。

ただ、それを日本で展開するために、日本にローカライズしながら、クライアントのポリシーに沿ったサービスとしてどう表現して世の中に届けていくか。その具体的なサービス詳細を一緒に作り上げたい、というのが相談内容でした。

そのアイデアを具体化するために、ユーザーインタビュー、UI画面による解像度の向上、さらに実際に動くプロトタイプを用いたセールス検証まで、合計で約1年ほどかけて推進したプロジェクトです。

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ー 最初にオファーを受けた際、0→1からテストセールスまで広い範囲を担うことに対して難しさは感じましたか?

三輪:むしろ「自分たちがやりたいことのど真ん中だ」という感覚がありましたね。

三角:最初は2つの事業案があり、どちらに絞るか決めきれていない状態でした。そこで「両方検討を進めてみて、どちらが事業として筋がいいのか検証しましょう」と提案し、1案目のコンセプトメイクと受容性検証を行い、次に2案目も同様のプロセスで評価を進めました。1つのアイデアだけを深掘りしてダメなら終了という形ではなく、複数の事業の種を試してピボットしていく進め方は、新規事業らしくて面白かったです。

ー 2案を同時に走らせるのは珍しいケースですか?

三角:他のクライアントだと1案に絞って相談に来られることが多いので、2案を並行して持たせていただくのは、私にとっても初めての経験でした。

三輪:クライアント内でアイデア出しの結果、どうしても甲乙つけがたい2案が残っていたんです。今回2案とも同じ方が管轄していたのも、意思決定のスピードを速める上で抑えるべきポイントでした。

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BTCの視点を「共通の評価指標」で同期し、実現性を担保する

ー プロジェクトの初期段階にBTCでの職種間で目線の違いや衝突はありましたか?

白鳥:それぞれの職種で重視している観点が全く違うので、普段から考えている軸の差異を感じることはありました。そこが難しさでもあり面白さでもありますね。

初期段階でテックとして参加し、サービスデザインと技術のすり合わせを行う際、「ユーザー需要」「開発難易度」「予想工数」などの項目を立てて機能を一覧化し、多角的に評価するプロセスを挟みました。各機能を項目ごとにマッピングし、チーム共通の指標に基づいて優先順位を整理したんです。これによって、どの機能が現実的に実装可能、かつユーザーにとって価値があるのか、主観に頼らず視覚的に判断できるようになりました。

三角:デザイナーはユーザー目線で「まさにこういうものがほしかった」という機能を無邪気に発散します。実現性を度外視してアイデアを出している時に、白鳥くんが「……」となっているのを見て、「まず今はアイデアを出すだけ出すので、後で開発実現性観点でフィードバックをバシバシください」とお願いしたことをよく覚えています。

三輪:初期段階からエンジニアに入ってもらった理由として、今回はセキュリティや匿名性が重要なサービスだったため、初期から技術的な現実性を抑えておきたかったんです。匿名性を高めれば体験は良くなりますが、システム難易度は上がります。そのバランスをエンジニア視点で見てもらえたのは非常にありがたかったです。

ビジネス面でも、エンジニアがいることで具体的なコスト感が見えたため、この機能を作るのにいくらかかり、PL上の投資回収は何年後になるか、という見通しを持ってサービスデザインを詰め切ることができました。

白鳥:良かったのは、このチームがお互いの観点をリスペクトし合っていたことです。異なる軸を持っているからこそ、修正し合い、プロダクトに落とすまでの漏れをなくすことができた。開発段階やリリース後に「やっぱりできなかった」となるリスクを、事前に防くことができた実感があります。

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テクノロジーを武器に、検証の質とスピードを飛躍させる

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ー AIを使おうという話はどのようなきっかけで出たのでしょうか?

三輪:AIの活用は2つありました。一つは「サービスの機能としてのAI」です。ユーザーにとって有用だと考えるデザイナーの視点から採用されました。もう一つは「検証プロトタイプをAIでコーディングする」という開発プロセスへの活用です。

白鳥:当初、MVPとして相応の規模で作る見積もりを出しましたが、予算やスコープが膨らみすぎてしまいました。そこで、僕が取り組んでいたAI駆動開発を提案したんです。「AIを使えば、もっと小さくスピーディに作れます」と。

三角:クライアントも「今の時代、そうですよね」と非常にウェルカムな反応でした。

三輪:結果として、通常5カ月かかる開発工程を1.5カ月ほどに短縮することができました。本当にスピードが早かったですね。

三角:白鳥くんが初期から参加していたので、内容のキャッチアップが済んでいる状態でプロトタイプ開発に入れたのも大きかったです。最初からテックが伴走することで、検証スピードがこれほど速くなるのかと実感しました。

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ー ハノイのAIチームとも共同で開発したそうですが、どのような役割分担でしたか?

白鳥:日本側で全体開発を行い、サービスの核となる高度なAI機能をベトナム・ハノイのR&Dチームに依頼しました。専門性の高い領域を切り出して連携した形です。

この案件はブリッジSEが非常に優秀で、会議での直接対話だけではなく、タスク分解や目的を見据えた軌道修正を行ってくれました。コミュニケーションの壁を感じることなく、ベトナムチームが自律的に動いてくれたので、とても助かりました。

三輪:非構造的なデータを扱うAIの要件定義は言語化が難しく、こちらからもふんわりした期待値しか渡せない部分があります。実際にAIが返してきたアウトプットを「ビジネス的にはこういう目線が欲しい」「UX的にはこういう見せ方をしたい」とBTCそれぞれでレビューし、すぐにチューニングへ戻す。この繰り返しこそが、AI実装におけるBTC連携の理想形だと感じました。

ー 実際にテストセールスで顧客にプロトタイプを見せた際の反応はいかがでしたか?

三角:クライアントからは「こんなに早く、動くものが作れるんですね」という驚きのリアクションをいただきました。

三輪:単純なクオリティの高さだけでなく、この短期間で実際に触れるものが出てくる、という事実に対する感動が大きかったように思います。

ー テストセールスを見据えて、こだわったコアな体験はどういうところですか?

三角:サービスデザインの段階で「ここがこのサービスにおいて絶対コアな体験の軸になる」という仮説を立て、インタビューを通じて精度を高めていきました。プロトタイプ開発でも、そのコア機能を最優先に考えて、白鳥くんやAIチームへ「ここの体験だけは譲れない」と伝え続けました。

検証では、クライアントが商談を行う中で「この機能があれば人件費を何%カットできるか」という説得材料が重要だと分かりました。デザイナーとして現場の声を拾い、即座に白鳥くんに「ここを改修してほしい」と依頼して、次の検証ではそこが修正されたものを更に当てていく。そうしたサイクルを重視しました。

三輪:BtoBサービスなので、決済者が社内承認を通すためのロジックを盛り込む必要がありました。セールスで売るためにはあれもこれもと機能が欲しくなりますが、開発コストとのバランスをどこで取るか。そこは最後まで粘り強く議論した部分です。

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Sun*が大切にするBTC連携とプロフェッショナリズム

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ー 最後に、この経験を通して感じた新規事業に携わる面白さや、今回の成果につながったSun*のカルチャーについて教えてください。

三輪:多様な意見や制約がある中で、どうバランスを取れば問題が解決し実現に向かうか考えるのは非常に面白いです。実現コスト、ユーザー要望、クライアントの理想。これらを一つの解に落とし込む作業は、新規事業ならではのタスクであり、醍醐味だと思います。

Sun*には「BTCが揃った時に、初めて価値のあるサービスが生まれる」という軸に共感したメンバーが集まっています。だからこそ全員で議論して決めようとなった時、ごく自然に、かつ情熱的にBTCが連携してプロジェクトが動いていく。それがSun*らしさだと感じています。

三角:机上の空論で終わらせず、本当にいいものを作って世に出し切ることに情熱を持つ人が多いです。それぞれの領域にプロフェッショナルがいるので、安心して背中を預けられる関係性がありますね。

また、本気で伴走することでクライアントと「本当の仲間になる」感覚。これもSun*に特徴的な副次効果だと思います。

白鳥:エンジニアであっても、自分の専門領域だけやればいいと考える人は少ないです。良いプロダクトを作るためにお互い協力し、考えることと実行することを両方楽しむ姿勢がベースにあります。

また、プロジェクトを通じて、これまで知らなかった業界の解像度が上がっていく。この未知の領域を追求していく感覚が、私にとっては新規事業の大きな魅力です。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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【中途】UIUXスペシャリスト

 

※本コンテンツは、Sun*のnoteから転記したものです