Voices

TOP

>

Voices

「価値」ではなく「意味」をつくる時代へ。技術と経営を知るエンジニアが、Sun*で顧客の経営に伴走する理由

更新日: 2026年10月16日

「価値」ではなく「意味」をつくる時代へ。技術と経営を知るエンジニアが、Sun*で顧客の経営に伴走する理由

ガラケーからスマホへとIT技術が大きく変化する時代を第一線で活躍し、その後もスタートアップ領域を中心に技術と組織を牽引してきたエンジニアが今、Sun*で新たな1ページを刻もうとしています。

合理性を追求するようになった日本企業への危機感から「新しい価値を生み出し、創造性を発揮できる組織を作りたい」——そんな想いを持つ白川が、なぜSun*にジョインし、プロダクト開発にとどまらない経営の伴走に挑んでいるのか。その理由と原動力に迫ります。

ガラケーからスマホ、そしてスタートアップへ。技術の変遷と共に時代を駆け抜ける

大学卒業後は、自分でWeb事業を立ち上げました。情報工学を専攻していたのでサイトを作る技術はありましたが、ただモノが存在するだけではダメだと学びましたね。営業したり、プロダクトの品質を上げるためにデザインを学んだり、運用保守の単価決めからCSまで、ここで一通りの商売を経験しました。

その後、ソフトバンク向けのウィジェット開発を一手に引き受ける会社からオファーをいただき、ジョインしました。「日本のガラケーにも、iPhoneのアプリのような体験を」という構想から生まれたのがウィジェット機能でした。画面上にアプリが並んでいる状態でサイズが変わったり、動的に天気を取得して画面に表示したりと、今では当たり前の仕様が、当時は革新的でしたね。

そこからは、技術の変遷とともに場所を移っていきました。Google Mapsが出始めのた頃に、非同期通信の技術がソーシャルゲームに転用される流れに乗って、mixiの子会社でソーシャルゲームの開発からPMのような役割まで担いました。さらに、世の中がスマホにシフトするなかでアプリ開発を行って、その実績からCyberAgent Americaの立ち上げに参画しました。サンフランシスコへ拠点を移し、現地でiPhoneゲームのリードエンジニアとして2年ほど開発をしていました。

帰国後は、全社を挙げてPCからスマホへシフトしようとしていたヤフーにお声がけいただき、開発現場からスタートして、最終的には開発部長として数十人を束ねるマネジメントも経験しました。

ちょうどその頃、数十人のメンバーをマネジメントするなかで、「人がどう育ち、どう自分の軸を持つのか」に関心が強くなり、教育に関わる領域に向き合いたいという想いが芽生えました。スマホへのシフトも概ね進み、良いタイミングだったので、お声がけいただいた教育系スタートアップに参画しました。そこではソフトウェアエンジニアの第一人者として入りながらも、さまざまなスタートアップ企業を支援するような、それこそSun*で言う「助っ人CTO」のような動きをしてきました。起業家の方々と一緒に立ち上げた会社も、いくつか形になっています。

立ち上げ支援を続けるなかで、改めて自分で会社をやりたいと思い起業したのですが、その後、CAMPFIREからお声がけいただきました。方向性が似ていたので、「どうせやるなら一緒にやろう」と、子会社を設立して代表を務めたり、CAMPFIREのCTOをしたりしました。

ここまで自分のキャリアというのはあまり考えていなくて、その場その場でのご縁や、気になる技術など、「やりたいこと」をベースに動いてきていますね。

KPIや合理性の先に見えた、「創造性の欠如」への危機感

今の日本社会には、創造性(クリエイティビティ)が欠けていると感じています。

本来なら経営者がそこにしっかり向き合わなければいけないと思うのですが、アメリカから「合理性」や「効率化」といったノウハウを導入したことで、そればかりを追求する経営手法が多数派になってしまった。そこに危機感を持ちながら、いろいろな会社さんの伴走支援に取り組んできました。

私の生まれた80年代は、世界を席巻するような素晴らしいプロダクトが日本でたくさん生まれていました。でも今は、世界を揺るがすようなものは生まれていない。

そのことを強く実感したのは、ソーシャルゲームの開発などでPDCAサイクルやKPIの手法を学び、実際に体験した後のことでした。痛感したのは、みんなが求めているものが単なる「合理性」になってしまっている、ということです。社会全体でもフィーチャーされるのは「売上が何%成長した」という話ばかりで、KPIを設定して評価につなげる仕組みはわかるけれど、売上ばかりを追い求める姿勢に疑問を感じました。

会社が出した利益は「会社に何かあったときの備え」や、「未来への投資」に使われるべきものです。では、そもそも何のために会社を存続させるのか?それは、社会に対して何かしら良い影響を与えることで、それによって存続を認められるんだと思います。

会社が存続するためには、効率化などの「合理性」だけで何とかなるわけではありません。同じものをずっと磨き続けたところで、いずれ社会から飽きられてしまいます。持続的な成長のためには「新しいものを生み出すこと」が絶対に不可欠なのに、目の前の作業の効率化にばかりフォーカスしてしまっている。経営層も「創造性」というワードの重要性はわかっていながら、うまく向き合えていない企業が多いのが現状です。

量と質の時代を経て、今はモノが豊かになり価値が溢れかえっている時代です。だからこそ人々は、単なる機能的価値ではなく、推し活に代表されるような「納得感」を求めています。つまり「価値」ではなく「意味」を作らなければいけない時代です。「意味」を作るためにどう創造性を発揮していくか、という部分を私は強く意識しています。

プロダクト開発を超えて「共感経営」を作る。Sun*で描く未来

こうした私の思想と、Sun*の考え方がリンクして「一緒にやろう」とジョインしました。

きっかけは、ヤフーで一緒だった西田さんからの声かけでした。以前立ち上げた会社を手伝ってくれていた経緯があって、私の思想や価値観をよく理解してくれていたんです。話しているうちに「白川さんの考え方はSun*と合いそう」となり、ちょうどCAMPFIREを離れるタイミングだったので、話を聞いて入社を決めました。

Sun*を選んだ理由は、自社プロダクトを一筋にやる事業会社よりも、クライアントワークの形態だからこそ、できることがあると思ったからです。多くの企業が素晴らしいビジョンを掲げているにもかかわらず「足元でやっているこれは、本当にやりたいことだっけ?」というギャップに悩んでいます。そこに対して自分が入ることで、企業が本当にやりたいことを実現できるようにする。そうした伴走ができる環境が、Sun*にはあると感じました。

現在、Sun*ではSolution Build Partner(※)の役割を担っていますが、一般的な「現場に入り込んで課題を抽出し、プロダクトを作って終わり」というイメージ以上の動き方を意識しています。

経営者と「そもそも本当にやりたいことは何か」という本質的な会話をしながら落とし込んでいくのですが、プロダクト開発にとどまらず、会社のカルチャーや組織のマネジメントにまで踏み込みます。出来上がったプロダクトに対してメンバー自身が納得感を持ち、「なぜこのプロダクトが必要なのか」「なぜこの会社にいるのか」という思想を浸透させる「共感経営」の領域まで伴走したいと考えています。一般的に言われるFDEの枠を超えて、経営者がやりたいことを実現し、社会にインパクトを与えるための経営支援に取り組んでいます。

(※)Solution Build Partnerとは:事業を伸ばそうとしている意思決定者と同じ視座で隣に立ち、事業推進を主導できる人材を指す名称。論点そのものが定まっていない段階であっても、その事業で考えるべき観点と優先順位を整え、ステークホルダーの目線をあわせる。クライアントのもつ技術的資産を含め、さまざまな資産の利用も視野に入れつつ、Sun*のアセットを活用して、新しいソリューションの提案・実装・運用の指揮をとることができる。また、ソリューションアプローチを型化し、事業の資産にすることが期待される。

柔らかい組織だからこその強みと、課題

Sun*のメンバーは、私が日本社会に欠けていると感じていたクリエイティビティを持っている人が多く、とても良い環境だと感じています。代表や開発部門トップも私の考えに賛同してくれています。

ただ、全員がクリエイティビティを持って自走する反面、横のナレッジ共有や同期がうまく進まないという組織課題もあります。これだけ優れた実績があるのにナレッジが共有・蓄積されていないので、新しい案件が来たときに過去の資産を再利用できず、毎回フルスクラッチで対応してしまっているのがもったいないと感じています。

Sun*の強みとして感じるのは、「クリエイティビティを形にできる環境」があり、クライアントへの深い伴走ができる点です。ここは入社前のイメージ通りに仕事ができています。ただ、それだけでは足りなくて、社会課題に対して「Sun*が主体となってソリューションを提供する」というフェーズを目指すべきだと考えています。多種多様な業界のお客様と向き合うなかで、溜まったドメイン知識を生かしてサービスを立ち上げたり、お客様同士をつないでジョイントベンチャーを作ったり、自分たちで会社を立ち上げて出資を募ったりなど、前に出ていく選択肢をどんどん作っていきたい。

こうした挑戦を具現化していくなかで「Sun*ってこういう会社だよね」というブランディングが自然とできていくのが理想です。変に今すぐ固定のイメージで色付けするより、まだ柔らかい状態であること自体が、実はSun*の強みなのかもしれません。

1年後の目標は、今担当している取り組みから生み出したナレッジやノウハウを形式化して、他のメンバーでも再現できるようにマニュアル・仕組み化していくことですね。

将来的な話で言うと、自分が関わることで、企業が「本当に向き合いたいテーマに向き合えた」という状態を作ることです。経営において一番重要な資源は「人」だと思っています。お金やモノは数値化しやすくAIでも扱えますが、一番の課題になるのは「人の感情や行動をどう促すか」です。そのためには経営者の「主観力」が不可欠で、それを言語化して社員の共感を呼び起こす必要があります。経営者が満足するだけでなく、社員一人ひとりが「内発的動機付け」によって主体的に動き、みんなが幸せに働いている。そうした組織づくりに成功した実績を、1つでも多く作っていきたいですね。

行動の原動力は「身近な人の幸せをどう実現するか」という足元のテーマ

仕事で一番ワクワクするのは、他の人と一緒になってあれやこれや言いながら、新しい気づ付きやアイデアが生み出された瞬間です。泥臭く一緒に取り組んで達成するまでの「時間やプロセスを共有し合えたこと」が、自分の思い出として残るのが何より嬉しいです。

役職や権限は全く欲しくなくて、やりたいことを進める上で必要な「役割」を与えてもらえればそれで十分です。だからこそ「キャリア」という概念にも固執していないのだと思います。

今の時代、人々が真に求めているのは「納得感」や「幸せ」だと思います。私自身、身近な仲間や、共に過ごす人たちの幸せをどう実現できるかに強い想いがあります。モノが豊かになった現代において、自分の人生のどこに「納得感」を見出すかを追求していて、だからこそ単なる売上規模のような数字には興味が向かないんですよね。仕事はやりたいことを実現するための「環境・場」という捉え方をしています。

20代の頃から変わらないゴールがあるのですが、老後を迎えたときに、一緒に時間を過ごしてきた人たちと「昔こんなことあったよね」と楽しく思い出話をしたい。そのためには、人生の時間をしっかり共有していなければ意味がありません。仕事でどれだけ大きな功績を残しても、その時間を誰とも分かち合えていなかったら、寂しいじゃないですか(笑)。

身近な人たちと笑顔で過ごすためには、心と生活のゆとりが必要ですし、将来住み続ける地域社会も良くしていかなければならない。自分で経営している会社では「自立型の地域社会づくり」をテーマに掲げています。結局のところ、すべての行動の原動力は「自分と身近な人たちの幸せをどう実現するか」という、極めて足元にあるテーマです。

若い世代のみなさんは、一番本質的な価値観を持っていると思うんです。すでにモノが溢れて豊かな時代に育っているからこそ、「自分にとっての納得感」を大切にしている。でも、その感覚のズレに気付けていない経営者がまだ多いのが、日本の課題だと思っています。

一方で、日本の教育はインプットが多くて内省の場が少なく、若い人たちが自分軸を持てないのであれば、教育環境のせいでもあると思います。だからこそ、企業やマネージャーがやるべきことは、行動の管理ではなく「問いを投げかけて内省を促し、伴走すること」です。

内発的動機付けは「やるべきこと」と「やりたいこと」の両方が共存して初めて生まれます。「やりたいことがない」と言う人も多いですが、それは当たり前で、人間は体験したことのないものに対して「やりたい」とは思えません。だからこそ、まずは「やるべき仕事」に取り組むなかで「楽しい」と思える芽を見つけ、マネージャーが機会を提供して伴走する。そうすると、最初は「やるべきこと」だった仕事が、いつの間にか「やりたいこと」へと変化していきます。こうした良い意味での本末転倒(内発的動機付け)を生み出す組織カルチャーを、Sun*でも作っていきたいですね。


白川 洸陽 / Koyo Shirakawa

株式会社Sun Asterisk Solution Build Partner/ CTOs

⼤学卒業後にWEB事業で起業。2011年にCyberAgent America Inc.(米国サンフランシスコ)にてスマホゲーム開発をエンジニアとして牽引。帰国後、ヤフーにて開発部長/サービスマネージャーとして複数サービスを指揮。その後、VIVITA株式会社など複数のスタートアップに参画し、株式会社フィナンシェではリードエンジニアを務める。2023年に株式会社CAMPFIREの子会社であるLivefor株式会社の代表取締役に就任。同年10月、株式会社CAMPFIREの執行役員CTOに就任。2026年よりSun*に入社。


Sun*の採用に関する情報はこちらもご覧ください。

https://sun-asterisk.com/recruitment

 

関連する募集求人

【中途】フロントエンドエンジニア

【中途】バックエンドエンジニア

【中途】スマホアプリエンジニア

【中途】ソリューションアーキテクト