尖ったスキルはなく、広く浅くやってきた──。 30年以上、物流業界を中心にIT、人事、そして経営まで、泥臭く現場の課題解決に向き合い続けてきた森本は、自らをそう評します。しかしその実態は「ビジネスとITを繋ぐ一気通貫のマネジメント」を数多く完遂してきたプロフェッショナル。厳しいQCDS、複雑な利害調整、予期せぬリスク……そうしたプロジェクトの推進経験は今、Sun*で5億円規模のプロジェクトマネジメントに活かされています。Sun*がエンタープライズ領域への支援も強化するなか、ウォーターフォールの開発推進経験がどのように活きているのか。
日本とベトナムの二拠点生活を前向きに楽しみながら、培ったスキルを次世代へ還元する森本の、入社半年のリアルな姿をご紹介します。
目次
泥臭く現場の課題と向き合い続けた
1社目は3PL(サードパーティ・ロジスティクス)事業、いわゆる物流会社で、情報システム部門を10年ほど経験しました。当時はまだメインフレームやホストコンピューター、オフコンの時代で、言語もCOBOLを使っていましたね。Windowsが普及し始めてからもVBやVC++あたりで、クライアント・サーバーのシステム開発に携わり、その後は支店の本部で労務管理や予実管理といった、いわゆる管理系の仕事を6年ほど経験しました。
2社目に移ったのは、家庭の事情によるUターン転職がきっかけです。前社と同じ物流系の会社で、当時はまだ規模が小さかったので、前職の経験を買われて人事課長を任されました。就業規則も給与規定も整っておらず、まずは会社の土台となる規定やルールを整備して、ERPを導入して、タイムカードと給与計算を連携してシステム化して……と1年ほどかけて取り組みました。
その後、プリセールスのような役割で、お客様から要件を伺って物流現場の分析や見積もりをしたり、提案書を作成したりといった業務に関わりました。案件が決まれば、自分もプロジェクトリーダーやメンバーとして動きます。現場の設計から人材採用、オペレーション構築、ITシステムの準備まで一気通貫でやりましたね。
そのうちに「自社で武器となるシステムをゼロから立ち上げよう」という話があがり、要件定義から、コンペをしたベンダーさんと一緒にシステムを開発、インフラも自分で構築・運用して……さらにはシステム外販までしようという流れになり、子会社化しました。最初は事業会社で情シスチームのマネジメントを兼務していたのですが、気づけば子会社の代表になり、3年ほど務めました。最終的にはIPO(上場)のため、本体のホールディングスに戻り、情報セキュリティの構築やIT統制の整理を2年ほど行って、やり遂げた手応えを得たことを機に退職を決めました。
1社目、2社目と事業会社に16年ずつ在籍しましたが、自分としては目の前のことを頑張ってきただけの地味な32年間だったと思っています。その中でも、「今できていないことを、新たなやり方で実現させる」というところにやりがいや楽しみを見出してきました。2社目で自社システムが無いところから作り上げたことや、物流現場での品質事故をなくすためにオペレーションを変えながらシステムでカバーし、実現したこと。ソフトだけでなくサーバー構築やネットワーク構築まで、元はできなかったことも一通り自分でやってきました。何とか目標を達成して、今も自分の作ったシステムが前職の武器として受け継がれているのは、頑張ってきて良かったと思うところです。
私はある特定の部分にすごく長けているわけではなく、「広く浅く、何でもやります」という人間なんですよね。だからこそ逆に「こういう時はどうしたらいいか」を考えて、尖った部分は専門の人に任せる。そうやってさまざまなことを実現してきました。 あと、小さな会社に勤めていたこともあって、コストや数字にはシビアです(笑)。
場所を選ばない自由と、ベトナムへの愛着がSun*へ

Sun*との接点は、2社目を辞めて3社目で情シスの部長をしていたとき、登録したままだったスカウトサービスを通してタレントプラットフォーム部門(クライアントの体制構築・採用支援を行うチーム)の一人から連絡をもらったのが始まりでした。当時は東京に単身赴任中で、ちょうど地元に戻るかどうかを考えていたタイミングでした。
実は、最初はSun*ではなく、支援先の企業に紹介されて転職しています。そこで1年半ほどクライアントのERP導入のプロジェクトに関わっていたのですが、体制変更の影響もあり、後にSun*へ入社しました。前職と同様にフルリモートで自宅から仕事ができるので、無理に東京に単身赴任しなくてもいい。また、リモートならどこでも仕事ができるので、旅行が好きで年に数回海外に行くという、希望の働き方にも合っていました。
実は、以前の仕事でベトナムに行く機会が増えたとき、ベトナムという国がすごく気に入ったんですよね。家を買ってしまったくらい(笑)。ベトナムと日本を行き来したいと思っていたので、ベトナムに拠点を持っていて、さらにリモートで柔軟に働けるSun*の労働環境は理想的でした。
現在は日本とベトナムの2拠点生活を送っていて、今日もハノイにいます。基本はリモートで、時々Sun*のハノイオフィスに出社しています。ハノイのメンバーとも人間関係ができて、今ではハノイ含めベトナムにいる時間が長いですね。
大規模プロジェクトを動かす、ベテランならではの安定マネジメント

Sun*に入社して半年ほど経ちますが、入社当初から担当している教育・学習系のプロジェクトに継続して関わっています。オンプレミスからSaaS化していく先行プロジェクトがあって、私たちはその機能改修や追加、評価を担っています。規模は5億円ほどと、Sun*のなかでは比較的大きな案件です。
私の役割はクライアントのPMに対するカウンターパートで、内部のマネジメントを統括しています。エンジニアではないので設計はできませんが、全体の流れやステップ、予算の管理、システムの作り方、人材マネジメントなどは一通り経験しているので、中身がわからなければ周囲のメンバーに聞いて、とにかく会話をしながらプロジェクトを動かしています。
これまで物流業界を経験してきたので、業務知識は全く活かせていません。ただ、プロジェクトを円滑に回すための要素は共通しているので、クライアントと対等に対話し、現場の優秀なメンバーが力を発揮できる環境を整えることはできます。これこそ、私がこの年齢だからSun*に貢献できるポイントだと思っていますし、先ほど言った「広く浅く」の経験が活きていると思います。
アグレッシブさと瞬発力、実現するプロフェッショナルな仲間たち

入社して感じるSun*の印象は、「アグレッシブ」ですね。良くも悪くもイケイケなところがあり、瞬発力があると思います。誰かが困っているとき、周囲のメンバーが一斉にカバーに回ってくれる瞬発力には、私自身も助けられました。社内には優秀なメンバーが多く、「私よりずっと優秀だよな……」と感じることも少なくありません。
改善点というか、思うところとしては……実は、入社初日に担当プロジェクトのキックオフがあったんです。もちろん事前には聞いていましたが、無茶ぶりですよね?(笑)その人の力量を見て任せているんだとは思います。
会社は従業員にすごく優しくてメンバーは守られているので、逆にもっと負荷をかけてもいいんじゃないかな、と思うこともあります。でも今の時代、働く時間は守らなければいけないし、難しいところですね。
現在担当しているプロジェクトはウォーターフォールなのですが、Sun*は元々アジャイル開発が得意な会社です。ベトナムのメンバーもアジャイルに強みがあるので、ウォーターフォールの進め方にマッチさせることに少し苦労しました。アジャイルは「0→1」や「1→10」は得意ですが、「10→100」の大きな案件は不得手。ウォーターフォールが必要になることがあり、この橋渡しをするために、ベテランの力が必要とされていると感じます。
SIer経験者に限らず、私のように事業会社でプロジェクトを回してきた人間でも、Sun*のPMとして活躍の場があると思います。優秀なメンバーがたくさんいるので専門的な領域は彼らに任せつつ、プロジェクトを円滑に回していくことに、私の立ち位置があるのだと思っています。
人生を楽しみながら、培ったスキルを還元していきたい

今年で57歳になりますが、仕事に対する想いは以前とは少し変わってきました。今は「好きなことをやって人生を楽しみたい」というフェーズに入っているので、リモートでどこでも仕事ができる自由な働き方を選びつつ、自分が持っているスキルを活かして役に立てれば、と思っています。
前職での上場経験などを経て金銭的なモチベーションは一通り落ち着いていますし、役職にあぐらをかくつもりもありません。PMとしてお役に立てるならそれで良いですし、必要であれば組織マネジメントにも関わる可能性があると思います。また、Sun*のなかではAPM(Account Program Manager、契約更新も含めた顧客との継続的なコミュニケーションを担う役割)というポジションもあり、これまでの経験の延長としてフィットするのではないかと思っています。
いつまでこの仕事を続けられるかはわかりませんが、これからも日本とベトナムを行き来しながら、私らしく貢献していきたいと思っています。
森本 浩行 / Hiroyuki Morimoto
株式会社Sun Asterisk Project Manager
大手総合物流会社にてシステム開発と管理業務を16年経験。2社目では人事課長の立場から組織基盤を整え、初の自社システム開発やIT子会社の代表、IPOに向けたIT統制の構築を歴任。「ビジネスとITを繋ぐ一気通貫のマネジメント」を体現する存在として、2025年、Sun*へPMとしてジョイン。大規模エンタープライズ案件にて、豊富な経験を武器にプロジェクトを牽引している。
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