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BTCの力を基盤に、体験設計の可能性を広げるSun*のUXデザイン

更新日: 2026年7月31日

BTCの力を基盤に、体験設計の可能性を広げるSun*のUXデザイン

UXデザインの重要性が広く認知されるようになった一方で、「もっと事業やサービスの構想段階から本質的な体験を設計したい」と感じている方もいるのではないでしょうか。

BTC(Business/Technology/Creative)の力を融合させ、数々の新規事業を成功に導いてきたSun*には、クライアントのビジネスニーズを捉え、デザインの力で解決に取り組む組織があります。今回、そのDivision Managerを務める石川 マーク健に、Sun*のUXデザイナーのリアルと、組織が求めている人材の姿について語ってもらいました。

建築から空間デザイン、そして構想フェーズのデザイン思考へ

私は大学・大学院とイギリスで建築を専攻して、その間にシンガポールやイギリスの建築事務所で2年ほど働いていました。その後もイギリスの建築事務所を渡り歩いていたのですが、リーマンショックで現地のビザが下りなくなり、日本へ帰国しました。

日本では最初、アトリエ系の建築事務所で、JINSの店舗や個人住宅などの設計をしていました。その後、縁があってIDEO Tokyoに契約ベースで関わることになり、7〜8年ほどプロジェクトを手伝いながら、個人でも建築設計の仕事をしました。IDEOでは空間コンサルタントとして仕事をして、IDEO上海やIDEOシンガポールなども含め、各地でいろいろなプロジェクトを経験させてもらいました。

当時はサービスデザインというより、コンセプト設計で「どういう体験を作るべきか」を考えることがメインでした。例えば、語学学校や大学のあり方、特定の業種やサービスにおいて何が正解なのか検討したり、エレベーター会社が新たな事業展開を検討する際のアイデアを発散させたり。リサーチからアイデアを発散してコンセプトを考えていくような、超上流の部分をやっていました。

IDEOのデザイン思考のプロジェクトは「みんながデザイナーだ」という考え方なので、最初のリサーチやアイデアの発散は全員でやります。ただ最終的にアイデアを精度高く落とし込むときに、それぞれの専門性を発揮します。私は空間系だったので、「このアイデアを空間に表現するなら、どういう空間が必要か」と考えて、模型やモックアップを作って具現化する部分を担っていました。

Sun*のUXデザインの立ち上げから、組織が形になるまで

Sun*に入社したのは2019年です。今でこそ大きな組織になりましたが、当時は日本法人全体で50人くらい、デザイナーはまだ数人しかおらず、神田にある旧オフィスのワンフロアに全員が収まっていました。ベトナムには以前からデザイナーがいましたが、ユーザーインターフェース(UI)やグラフィックが中心で、「これからSun*でもっと事業の構想フェーズから関わっていきたい」という段階でした

当時の本社だった神田オフィス、同時期入社のデザイナーと

最初は本当に手探りで、「俺、ここで何するの?」という感じでした(笑)。当時、経営には空間系デザインのサービスラインを作っていく構想があったんじゃないかなと思います。同時に、デザイン思考のアプローチで、より上流の仕組みを構築することに着手しました。前職のやり方をベースに仕組み化して、ショートプロジェクトとして走らせて。これが今の支援の形にも繋がっています。結果的に、空間デザインとデザイン思考、両方を掛け合わせるところからのスタートでしたね。

Sun*におけるUXデザインの領域は、現在のサービスデザイン組織を率いる井上さんが入社したことをきっかけに、より明確に「サービスを構築する」という方向になっていきました。UXデザインが流行するなかで、超上流だけでなく「アプリ上での体験をどう設計するか」といったUXデザインも出てきました。私も、どういうサービスにするべきかという構想段階でのデザイン思考から、デジタル領域のUXデザインまで、考える範囲を広げていきました。この頃は本当に大変で、他のデザイナーと一緒に、日々試行錯誤していましたね。

特に印象深かったのは、グローバル展開する大手メーカーとの仕事です。1つのプロジェクトと聞いていましたが、蓋を開けてみたら、3つの案件を同時に進めなければいけない状態でした。それでも「やります」と言って引き受け、チームメンバーにも頑張ってもらい、当初は予定に無かったコンセプトムービーを作ったんです。これがリージョナルの発表の場で高い評価をいただいて、世界的な企業から評価される成果を残せたのは嬉しかったですね。

他にも、クライアント内でほぼ決まっていたコンセプトに対して、デザイナー視点で「ユーザー体験としてもっと良くできるのでは」と代替案を作って提案したところ、私たちの案が通ったこともありました。こうした挑戦ができるのも、Sun*ならではの面白さだと思います。 

自分がデザインをするときは、いつも「新しいもの」を作ることを大事にしています。体験として良いと思ったものをアプリに落とし込むとき、「一般的にはこういう見せ方が良い」というスタンダードがある。でもそこに疑問を持って、「新しくて、いいもの」を作ろうと意識しています。かなり抽象的な話ですが(笑)。

何もないところから「デザインブリーフ」を定義する

今、Sun*のデザイン組織は、大きく2つに分かれています。私が所属するサービスデザインの組織は、ビジネスのニーズや課題をデザインの力で解決する役割を担っています。クライアントが「こういうものを作りたいけれど、どういうビジネスにしたらいいか分からない」という状態が入口。そこから一緒に整理したり、要求の洗い出しをしたりしながら作るものを明確にして、大まかな形やイメージをざっくり作っていきます。ある程度形ができた時点でデリバリー中心の組織にバトンタッチして、開発フェーズへ移っていく、という流れになります。

Sun*のUXデザイナーは、「体験設計におけるエキスパート」または「エキスパートになろうとしている人たち」の集まりです。UXはいろいろなフィールドにあって、ビジネスやサービスの構築段階、プロダクト寄り、業務改善寄りなど、Sun*が関わる範囲はとても広いです。

他社と違いを感じる場面としては、一定のRFP(提案依頼書)通りにデザインするのではなく、何もない状態から「何をRFPにするのかを定義して作る」ところでしょうか。私はよく「ブリーフ(デザインブリーフ)を書く」と言うのですが、プロダクトを誰が使って、どんな価値を提供するのかを自分たちで定義します

Sun*はビジネスの検討からエンジニアリングまで、すべて自社で支援を完結できるのが特徴で、強みですね。デザイン組織だけを切り取るとまだまだですが、他の組織と一緒にいることでバリューが大きく出せる。BTC(Business/Technology/Creative)が揃い、多様な専門性を持つメンバーとスムーズに連携できます。それぞれの強みを引き出しながら、人間中心の視点で考え、インサイトを徹底的にあぶり出す。そのプロセスを通して、世の中に価値を届けるデザインを生み出せているという感覚があります。デザイナーの組織はフランクな雰囲気があるので、コミュニケーションが取りやすかったり、関係性を築きやすかったりするのは良い点だと思います。

Sun*で活躍するメンバーが持つ「主体性」と「探求心」

UXデザインで活躍するメンバーのバックグラウンドはさまざまです。例えば、コンサルティングファーム出身でビジネス領域の理解も深いメンバーは、ビジネス側のクライアントとの対話を通じて価値を作り上げる部分で活躍しています。また、デザインコンサルティング出身のメンバーは、高いコミュニケーション能力と人間中心設計(HCD)のようなUXの知識を活かして、どちらかというとプロダクトを作る側に近いUXデザインに強みを持っています。

最終的にはデジタルサービスを構築することが多いので、UIがある程度描けたり、フレームワークを使って考えをまとめられる必要はあります。ただそれ以上に、積極性や、自身のバリューを出すことに関心があることが重要です。クライアントとのコミュニケーションや、デザインプロジェクトのマネジメントができると、より活躍しやすいイメージがあります。

メンバーにもよく伝えているのですが、探究心を持って、「仕事以外でいかに良い体験をしているか」も重要です。体験を形に落とし込むとき、経験したことがないものをデザインするのは難しい。例えば旅行に行ったり、ハイエンドなサービスを受けたりして、「こんなに心地いいんだ」と感じた体験があれば、別の課題にも応用できます。私が建築をやっていた頃、「街中には建築の例がたくさんあるから、常に目を光らせて、自分のデザインに組み込みなさい」と言われていました。日常のあらゆる体験に注意深く目を向け、探究し続けることが大切だと思っています

今の組織は、チームとしての基盤ができつつある一方で、領域を広げていくためのシニア層が足りていないという課題があります。一緒に提案活動をするビジネスデザイナーの人数に比べ、提案ができるデザイナーが不足しているんです。

他社でリードやシニアとして活躍されている方のなかには、自分のやりたい案件になかなか巡り合えず、もどかしい思いをしている方もいると思います。「もっとUXに取り組みたいのに、会社ではあまり大事にされていない」とか、「クライアントからアウトプットのUIばかり求められて、本質的な体験設計に携われない」など。Sun*であればそうした悩みは解消できる可能性があるので、ぜひ来ていただきたいですね。これまでも、構造的・ビジネス的な問題で希望するUXデザインに関われない環境にいた方が、Sun*に入ってきてくれています。また、熱量があって高みを目指したい方であれば、Sun*はクライアントワークのプロジェクトが豊富なので、スキルアップできる環境が提供できます。

世間ではよく「草食系」「肉食系」と言いますが、どちらかといえば「UXの肉食系」の方が活躍すると思います(笑)。 自分の考えを持って、それをクライアントやチームに対して臆せず伝えられる方。構想フェーズに近いほど、クライアント側からコンサルティングを期待されるケースが多いです。そうした相手に「これはやるべきです」と提案し、プロジェクトをコントロールしていく必要があります。

アイデアを形にする存在として、体験設計の可能性を一緒に広げてほしい

今、組織としての最優先で取り組みたいのは、一緒に事業を伸ばしていただける仲間を増やして、サービスデザイン領域を充実させていくことです。

その先には、体験設計の領域をさらに広げていきたいと考えています。

体験設計は、アプリやWeb画面の中だけでなく、デジタルの外側にも無限に存在します。 例えば、レストランの体験や、空間デザイン、空間を使ったインスタレーション(演出表現)だって、すべて地続きのユーザー体験です。フレームワークにロジックを落とし込んで「これが提供価値です」ときれいに示して終わるのではなく、グラフィック、映像、空間、プロダクトなど、いろいろなアイデアを形にできる組織でありたい。そのためにも、メンバーがそれぞれの体験設計をベースに、もう1つのスキルセットを持てる状態が理想だと考えています

次に取り組むべきなのは「AI×UX」のような領域かなと思っています。それ以外にも、サービスデザインでアプローチできるカテゴリーを広げる、例えば地域創生系だったり、研究系だったり、もっと社会貢献につながるような案件にも可能性があると思います。

現オフィスのデザインにも、Sun*が目指す世界観が表現されている

Sun*には「カチッと決まったキャリアのレール」はありませんが、 裏を返せば、自分次第でキャリアをデザインできる環境です。シニアに上がると提案やプロジェクトリードが中心になり、会社に属しながらも独立できるくらいの経験が積める一方で、背中を預け合えるB(Business)やT(Technology)も含め、プロフェッショナルの仲間がいる安心感があります。 

もし、このインタビューを読んでいるデザイナーの方で、「与えられた案件をこなすだけでなく、得意分野を活かしてサービスラインを立ち上げたい」という意志を持っている人がいたら、ぜひSun*に来てほしいです。自分で仕事を引っ張ってきて、新しい組織の柱をゼロから作っていく。そんなアグレッシブな挑戦ができる環境と裁量は用意できますし、「どうやって立ち上げていこうか」を一緒に考えていきたいと思っています。

「何事もチャレンジだ」というありきたりな言葉になってしまいますが、年次に関わらずクライアントワークを通じてUXデザインの領域を広げてみたい、新しい挑戦をしてみたいというパッションを持った方は、ぜひ一度、お話しましょう。ご自身がやりたいことと私たちの目指すビジョンが重なって一緒に進んでいけそうだと思えたら、ぜひ仲間になってほしいと思います。


石川 マーク健 / Marc Ken Ishikawa

株式会社Sun Asterisk UX Designer

ロンドン大学Bartlett校で建築学修士課程を修了後、イギリス・シンガポール・日本での建築実務経験を経て、デザインコンサルティング会社IDEO(本社アメリカ・カリフォルニア州)の日本支社・IDEO Tokyoの契約デザイナーとして、アジア地域におけるプロジェクトに数多く関わる。Sun*では、デザインシンキングを使って新規事業コンセプト開発、プロダクトコンセプト、サービスデザイン、空間デザインなどのプロジェクトに関わっている。


Sun*デザイン組織に関する情報は、ぜひこちらもご覧ください

Sun* Design Space

https://design-space.sun-asterisk.com

 

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