アジャイル開発を取り入れる際に、自社のエンジニア体制を強化するため従業員への資格取得の推奨を検討している担当者もいるでしょう。アジャイル開発に役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、アジャイル開発関連の資格を紹介します。資格の選び方や取得させるメリットも解説するため、参考にしてください。
目次
アジャイル開発の導入率
アジャイル開発は、海外では導入率が8割を超えるなど年々普及が進んでおり、それに伴って資格のニーズも高まっています。
アジャイル開発は、目まぐるしく変化する市場のニーズや技術の進化などに臨機応変に対応できる開発手法のため、年々注目が高まっているといえるでしょう。
※参考:State of Agile Report|Digital.ai
アジャイル開発に資格は必要?
結論からいうと、アジャイル開発自体には資格は必須ではありません。しかし、資格が有用である場面は多く、持っていて損はないと言えるでしょう。
以下に、アジャイル開発における資格取得のメリットを挙げます。
アジャイル開発の知識を体系的に習得できる
アジャイル開発は原則や開発手法が抽象的なので、独学だと断片的な理解になりがちです。資格取得の過程で、
・チームメンバーが担うべきロール(スクラムマスターやプロダクトオーナー など)
・イテレーションやスプリントなど開発サイクルの具体的な運用
・バーンダウンチャートやベロシティなどプロジェクトの進捗やパフォーマンの指標
などを体系的に学べるため、現場での実践力が上がります。
アジャイル開発における共通言語を持てる
先述の通りアジャイル開発は抽象的な部分も多く、従来の開発に比べて明確な成果物もないことが多いため、チーム間で共通言語を持って進めることが大切です。
アジャイル開発関連の資格を取得することで、専門用語や手法の理解における齟齬が減り、チームの足並みを揃えることができます。
アジャイル開発関連のおすすめの資格4選
アジャイル開発関連のおすすめの資格を4つ紹介します。
資格名 | 提供元 | 対象者 | 特徴 | リンク |
---|---|---|---|---|
アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験 | アジャイル検定制度 | 初級者〜中級者 | アジャイル開発のスキルを客観的な尺度で分析・判定します。いつでも、どこでも受験することができ、合格基準は80%以上です。 | 公式サイト |
CSM®(Certified ScrumMaster) | Scrum Alliance | 初級者〜中級者 | スクラムマスターのなかでももっとも知名度が高い資格です。比較的難易度の高く、演習を通じてフレームワークの知識や運用スキルが身につけられます。 | 公式サイト |
PSM(Professional Scrum Master) | Scrum.org | 中級者〜上級者 | 低コストで受検可能ですが、資格試験そのものの難易度は高めです。スクラムマスターとしての知識を極めたい人に向いています。 | 公式サイト |
RSM(Registered Scrum Master) | Scrum Inc. | 中級者 | スクラム経験の有無にかかわらず、誰でも受験できます。体験型のワークショップなども含まれているため、活気のある雰囲気があることが特徴です。 | 公式サイト |
その他アジャイル開発に携わる際に役立つ資格
上記の他にも、アジャイル開発に携わる際に役立つ資格を4つご紹介します。
資格名 | 提供元 | 対象者 | 特徴 | リンク |
---|---|---|---|---|
基本情報技術者試験 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | 初級者 | ITエンジニアとして必要な基礎的知識を身につけられる資格です。ITエンジニアの登竜門とも呼ばれています。 | 公式サイト |
応用情報処理技術者試験 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | 中級者 | 基本情報技術者試験よりもワンランク上の試験です。さらなるスキルアップを目指したいという人に向いています。 | 公式サイト |
ITパスポート | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) | 初級者 | ITに関する基礎的な知識を有していることを証明できる資格です。国家資格でもあるため、国家資格の取得を目指している人にも向いています。 | 公式サイト |
プロジェクトマネージャ試験 | Scrum Inc. | 中級者 | プロジェクトマネジメントスキルが身につく資格です。情報処理技術者試験のなかでも難易度が高いことで知られており、プロジェクトマネージャーを目指す人やマネージャー職に就いている人向けの資格となっています。 | 公式サイト |
資格取得とあわせた外部リソース活用も有用
自社のエンジニアにアジャイル開発の資格取得を推奨すると同時に、外部のリソースを活用することで、よりエンジニア体制の強化につながります。
開発会社やオフショア開発などの外部リソースに委託する際には、アジャイル開発の経験や事例が豊富な企業を選ぶようにしましょう。また、内製化を念頭に置いた支援を提供している会社であればより心強いでしょう。
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まとめ
アジャイル開発に携わるには資格は必須ではありませんが、資格の取得やそのための学習を通じて、アジャイル開発をより本質的に理解し、価値の最大化につながります。資格を取得する際には、どのようなスキルを身につけたいのかを定め、レベルに合った資格試験を受検することが大切です。また、資格取得とあわせて外部リソースをうまく活用することで、より磐石なエンジニア体制の構築が可能となります。
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