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システム開発

システム開発を依頼するには|方法・流れ・費用相場・依頼先の選び方を解説

更新日: 2024年9月5日

システム開発を自社で行うとなると、多大なコストや時間がかかるものです。このため、専門的な技術や知識を持ったシステム開発会社に依頼するのが一般的です。本記事では、システム開発を依頼する際に知っておきたい基礎知識や費用相場、依頼の手順、依頼先の探し方、選び方、費用対効果を高めるポイントなどを解説します。自社に合ったシステム開発会社を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

システム開発を依頼する際に知っておきたい基礎知識

システム開発は、ITを用いた業務効率化やDX推進、ビジネス拡大などを目的に行われます。システム開発は専門的な知識や技術が求められるため、システム開発会社に依頼するのが一般的です。ここでは、システム開発会社を選定する際に知っておきたい、システム開発の基礎知識を解説します。

システム構築の手法

システム構築の手法には、大きく分けて「パッケージ開発」「スクラッチ開発」の2つがあります。特徴や違いは以下のとおりです。

内容 パッケージ開発 スクラッチ開発
概要 既存のシステムをカスタマイズする方法 オリジナルのソフトウェアを開発する方法
コスト 安い 高い
開発期間 短い 長い
カスタマイズ性 低い 高い
向いている会社 一般的な業務やサービス向け 特殊な業務やサービス向け

目的や予算に応じてどちらの手法を選ぶか方針を決めておくことで、システム開発の依頼先を絞り込みやすくなります。

システム開発の手法

システム構築には、ウォーターフォール型、アジャイル型、スパイラルモデル、プロトタイピングの4つの代表的な手法があります。以下の表は、各開発手法の概要とそのメリット・デメリットを比較したものです。

開発手法 概要 メリット デメリット
ウォーターフォール型 順序通りに工程を進める手法 計画が立てやすく管理が容易 変更に対応しにくい
アジャイル型 短いサイクルで計画・設計・実装・テストを繰り返す手法 柔軟な仕様変更が可能で開発スピードが速い 頻繁なコミュニケーションが必要
スパイラルモデル 工程ごとに試作品をつくり、改良を重ねる手法 リスク管理がしやすく柔軟性が高い 開発期間が長くなることがある
プロトタイピング 試作品をつくりながら改良を進める手法 ユーザーのフィードバックを反映しやすい コストが高くなることが多い

対応可能な手法や得意とする手法はシステム開発会社によって違うため、選定時に確認しておくとよいでしょう。

システム開発者と役割

システム開発では、各関係者の明確な役割分担が重要です。以下に、主な関係者とその役割をまとめました。

関係者 役割
PM(プロジェクトマネージャー) スケジュールや進捗の調整
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス) プロジェクトが計画通り進むように支援
SE(システムエンジニア) システムの仕様や機能を設計
PG(プログラマー) 実際にプログラムを作成し動作確認

 

上記の人材すべてをシステム開発会社が提供するとは限りません。自社の社員がPMやPMOの役割を担当する場合もあります。どのような開発体制が選べるか、依頼前に確認しておくとよいでしょう。

システム開発の依頼から運用までの流れ

システム開発は、一般的に以下の7ステップで進められます。順番に詳しく解説します。

1.RFP(提案依頼書)の作成

システム開発の前に、開発目的や予算、期間を明確にしてRFP(提案依頼書)を作成します。RFPを作成することで、開発会社に要件を正確に伝えられ、プロジェクトの成功率が高まるからです。

コンサルティングサービスを提供しているシステム開発会社の場合、REP作成から支援を受けられます。

2.ヒアリング

システム開発会社に相談しながら、課題の解決方法を決めていきます。有益な提案や正確な見積もりを受けるためには、自社の課題や現状、業界の動向などをなるべく詳しく説明しましょう。

3.提案・見積もり

システム開発会社から提案書と見積書を受け取ります。この内容に基づいて開発が進むため、入念にチェックすることが重要です。システム要件や費用、スケジュールなどを詳細に至るまで確認し、必要に応じて修正してもらいます。

4.契約

提案や見積もりに納得したら契約を結びます。この契約は請負契約が一般的です。請負契約を結ぶと、開発会社はシステムを完成させる義務と、後で不具合が見つかった際に無償で修正する「瑕疵担保責任」を負います。契約内容をしっかり確認して、安心してプロジェクトを進めていきましょう。

5.要件定義・設計

要件定義書は、システムに必要な機能や性能を明確に記述した文書です。要件定義書は、いわば成果物となるシステムの青写真のようなもので、エンジニアでなくても大部分を理解できます。認識のずれが生じていないか、この段階でしっかり確認しておくことが大切です。この要件定義書に基づいてエンジニア向けの設計書が作成されます。

6.システム開発

要件定義書と設計書に基づいて、プログラミングとテストが行われます。システム開発の進め方は採用している開発手法によって異なります。たとえば、アジャイル型は、システム開発と要件定義・設計が反復的に実施されるのが特徴です。

7.納品・検収

実運用可能なシステムが構築できたら納品されます。依頼者側は、要求した機能や性能が実現できているか検収し、不備があれば改善を依頼します。

契約で瑕疵担保責任が明記されている場合、後で不具合に気づいた場合でも、修正してもらえます。

8.運用・サポート

システム開発会社によっては、システム導入支援や保守運用サービスを提供しています。たとえば、操作説明会や研修を実施する、セキュリティソフトのアップデートや、アクセスログの監視などの運用保守を請け負うシステム開発会社もあります。

システム開発の費用目安

システム開発の費用は、システムの規模や機能、担当するエンジニアのスキルなどによって異なります。目安となる費用相場は以下のとおりです。

規模 費用目安
小規模なWebアプリケーション 100万円~500万円程度
中規模な業務システム 500万円~1,000万円程度
大規模なエンタープライズ向けシステム 数千万円~数億円

一般的には、既存のソフトウェアや、プログラムコードを組み合わせるパッケージ開発の方が、一から開発するスクラッチ開発より費用を抑えられます。

システム開発の依頼先の探し方

ここではシステム開発会社を探す主な手段として、マッチングサイト、クラウドソーシング、知人の紹介、展示会の4つを解説します。

マッチングサイト

マッチングサイトとは、システム開発を依頼したい会社とシステム開発会社をつなげるサービスです。マッチングサイトのスタッフが、依頼したい内容や予算、開発期間などをヒアリングしたうえで、希望に合ったシステム開発会社を紹介してくれます。

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、Webシステムやアプリケーションの開発・保守・運用など、多様な依頼が可能なプラットフォームです。クラウドソーシングの主な発注先はフリーランス、個人事業者などです。このため、小規模なシステム開発を依頼したい場合に向いています。

知人から紹介してもらう

知人を介してシステム開発会社を紹介してもらう方法があります。知人からの紹介であれば、依頼先を探す手間を削減できます。また、システム開発会社の技術や対応などについて事前に知人から話を聞けるため、安心して依頼できるでしょう。

システム開発の展示会に行く

システム開発の展示会に行くと、関係者と直接話せたり、実物を見学したりできるのがメリットです。また、最新のソリューションや、新たな技術を知るよい機会でもあります。ただし目的が明確でないと、どのシステム開発会社から話を聞くか、迷いやすい面があります。

システム開発会社を選ぶ際のチェックポイント

自社に合ったシステム開発会社を選ぶ際に重要な、4つのチェックポイントを解説します。

システム開発の対応範囲

システム開発会社が対応している業務範囲は各社で異なります。システム開発のみ対応している会社もあれば、企業課題の把握から運用・サポートの支援まで、ワンストップで提供している会社もあります。

たとえば、どのようなシステム開発を行うべきか不明な場合は、ITコンサル業務に対応している会社を選ぶなど、自社の目的を達成できるか確認しておくことが重要です。

コミュニケーションの取りやすさ

システム開発を依頼する際、コミュニケーションの取りやすさは重要です。専門知識や技術がない場合、要望を的確に汲み取ってもらえるかどうかが、プロジェクトの成功を左右します。自社の要望をしっかりと理解し、当事者意識を持って対応してくれる開発パートナーを選ぶことが、システム開発成功のポイントです。

システム開発の実績や強み

システム開発会社を選定する際は、実績やエンジニアのスキルを、コーポレートサイトなどで確認することが重要です。

たとえば、物流業界のシステム開発を依頼する場合、同業界での開発経験が豊富な会社に依頼すると、より適切なシステムを構築してもらいやすくなります。また、同じ技術を用いた開発事例があると、知見を持ったエンジニアが在籍していると推測できます。

開発リソースや納期

大規模なプロジェクトを依頼したい場合や、短納期でシステムを構築したい場合は、システム開発会社の開発リソースが特に重要です。十分な数の人員を配置してもらえるか、希望の納期に間に合わせてもらえるか、見積もり段階で確認しておくとよいでしょう。

システム開発依頼の費用対効果を高めるポイント・注意点

システム開発の費用対効果を高めるには、無駄な費用を減らしながら、優先順位が高い内容に予算を割り当てるのがポイントです。そのための方法を3つ解説します。

システム開発の目的を明確にする

システム開発にあたっては、まず目的を明確にすることが必要です。目的が明確であるほど、限られた予算を優先順位が高い順に割り当てられるようになります。また、必要な機能を洗い出して、抜けや漏れを防げます。

たとえば、売上管理システムの開発を依頼する際に、「売上データの一元管理」が目的であれば、クラウド環境でのデータ入力機能や、情報共有機能などが優先事項になるでしょう。それ以外の機能には予算を割かずに済みます。

1社でなく複数の見積もりを取る

システム開発を依頼する際は、複数社から見積もりを取るのが基本です。同一条件で相見積もりを取ると、費用や納期、サービス内容などを横並びで比較できます。各社の強みや弱みも把握しやすくなり、自社に合ったシステム開発会社を選びやすくなるでしょう。

また、おおまかな費用目安を把握するためにも相見積もりは効果的です。1社のみの見積もりの場合、適正な費用が提示されていなくても気づかない場合があります。

利用できる補助金がないか調査する

システム開発で利用できる補助金は多くあります。2024年8月時点では、「IT導入補助金」、「ものづくり補助金」、「事業再構築補助金」、「小規模事業者持続化補助金」などが利用可能です。

自治体が独自に実施している支援も確認しておくとよいでしょう。補助金の一部は申請期日や適用期間があるため、最新情報を確認し、計画的に活用を検討することをおすすめします。

まとめ

あらゆるビジネスでIT活用が必須となった現代では、自社の業務効率化やDXなどのために、システム開発を依頼するケースが増えています。システム開発会社と一口に言っても、提供しているサービスや得意分野に違いがあるため、自社に合った会社を慎重に選ぶことが重要です

株式会社Sun Asteriskは、DXコンサル、設計から本格的な開発まで、一気通貫でサポートできるケイパビリティの広さが強みです。また圧倒的に柔軟な開発リソースにより、大規模なシステム開発や短納期でのシステム開発にも対応できます。

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