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アプリ開発

ローコードによるアプリ開発とは?仕組みやメリット、ツール選びのポイント

更新日: 2026年4月20日

企業とユーザーの接点はデジタルへと急速に移行しており、顧客体験の向上や業務効率化を目的にアプリ開発の重要性が高まっています。なかでも開発スピードと柔軟性を両立できる手法として、ローコードによるアプリ開発が注目されています。

しかし、従来の開発と何が違うのか、自社でも活用できるのか判断に迷う担当者も多いでしょう。この記事では、ローコード開発の仕組みやできること、メリット、ツールの種類、開発手順、比較ポイントまで整理して解説します。

    この記事で分かること/解決できること
  • ローコード開発の基本と従来手法との違い
  • 用途別のローコード開発ツールの種類と特徴
  • ローコード開発ツールで実現できる4つの主な機能
  • ローコード開発を導入するメリット
  • アプリ開発の具体的な手順とツール選びのポイント

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ローコード開発とは企業のアプリ開発を加速させる手法

開発手法の比較表

企業におけるアプリ開発は、顧客向けサービスの提供だけでなく、業務効率化やデータ活用を目的に幅広く活用されています。従来はプログラミングによる開発が主流でしたが、開発期間や人材不足が顕著となる場合があります。

こうした背景から注目されているのが、最小限のコードでアプリを構築できるローコード開発です。画面操作を中心に開発を進められるため、迅速かつ柔軟に対応できることが特徴です。

なお、アプリの開発手法には、コードを一切書かずに構築するノーコード開発や、ゼロから設計・開発するスクラッチ開発などもあり、プロジェクトの目的や要件に応じて使い分けが必要です。

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ローコード開発ツールは用途によってタイプがわかれる

ローコード開発は仕組みを理解するだけでなく、どのようなツールを選ぶかによってできることや適用範囲が大きく異なります。あらかじめタイプごとの特徴を把握しておけば、自社に合ったアプリ開発が可能です。ここでは、代表的な3つのタイプを解説します。

Webアプリ開発に対応したローコードツール

Webアプリに対応したツールは、ブラウザ上で動作する業務アプリや社内システムの開発に特化したタイプです。比較的シンプルな構成が多く、短期間かつ低コストで導入しやすい傾向があります。

部門単位の業務改善やスモールスタートに向いており、まずは一部の業務を効率化したい企業におすすめです。

アプリ開発から運用まで対応するプラットフォーム型

プラットフォーム型は、アプリの作成だけでなく、データ管理や運用、拡張まで一体で利用できるタイプです。基幹システムとの連携や全社利用を前提とした設計に対応しやすく、ガバナンスやセキュリティも考慮しながら運用しやすいことが特徴といえます。大規模なDX推進を見据える企業におすすめです。

コストを抑えて利用できるオープンソース型

オープンソース型は、無料または低コストで利用を始めやすいタイプです。自社環境に導入して活用するケースが多く、ライセンス費用を抑えながら柔軟にカスタマイズしやすい強みがあります。一方で、環境構築や保守運用を自社で担う場面も多いため、一定の技術力や運用体制が求められます。

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ローコード開発ツールでできること

ローコード開発で実現する4つの業務

ローコード開発の概要は理解できても、実際の現場がどう変わるのかはイメージしにくいものです。ここでは、導入後にどのような作業でアプリが形になるのかを解説します。

ドラッグ&ドロップでアプリを構築

ローコード開発ツールの管理画面上で、開発担当者が入力欄やボタンなどのパーツを配置し、項目名やレイアウトを設置するだけでアプリの土台を構築できます。たとえば申請フォームであれば、必要な項目を並べて条件を設定するだけで動作します。

スクラッチ開発のように、コードを書く工程を大幅に減らし、仕様変更も画面上の設定で反映しやすいことが特徴です。

ワークフローを作成して業務の承認フローを自動化

申請や承認といった業務を効率化したい際には、ツール上で申請から承認までの流れを定義し、承認者や分岐条件を設定します。これにより、申請データが入力されると自動で次の担当者に通知され、処理が順に進行します。

メールでのやり取りと異なり、進捗や滞留か所をリアルタイムで把握できるため、業務全体の管理精度を高められる構造です。

業務テンプレートを使ってアプリを効率的に作成

開発担当者はあらかじめ用意された業務テンプレートを選択し、自社の業務に合わせて項目や条件を調整します。日報や顧客管理などは基本構造が用意されているため、ゼロから設計する必要がありません。

スクラッチ開発では要件定義から設計まで時間がかかりますが、短時間で運用を開始できます。さらに、テンプレートをベースに改善を重ねられることも魅力です。

併せて読みたい:アプリ開発を成功させる設計書テンプレート|基本設計から詳細設計まで解説

API連携などで他システムとデータ連携

開発担当者はツールの設定画面から既存システムや外部サービスとの連携を行い、API(システム同士でデータをやり取りするための仕組み)を通じてデータの取得や更新を設定します。たとえば顧客管理システムや在庫管理システムと連携すれば、データ入力を自動化できます。

従来は個別のプログラム開発が必要でしたが、設定ベースで実現できるため、開発工数の削減が可能です。

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ローコード開発のメリット

ローコード開発では、開発の進め方が変わることで現場の作業効率だけでなく、組織全体の意思決定や運用にも影響が出ます。ここでは、導入によって企業や各部署にどのようなメリットが生まれるのかを解説します。

ただし、ローコードはあらゆる要件に万能というわけではありません。既存部品やテンプレートで対応しやすい領域では強みを発揮しますが、複雑な独自要件や大規模な個別最適化が必要なケースでは、通常の開発手法と組み合わせて考える必要があります。

併せて読みたい:ノーコード・ローコードの開発事例から学ぶ導入メリットと注意点を解説

開発スピードを大幅に短縮できる

ローコード開発は、開発工程の多くが自動化・簡略化されるため、要件を整理してからリリースまでの期間を大幅に短縮できることが特徴です。これにより、新規事業や業務改善の施策をすぐに形にでき、検証と改善のサイクルを回せる状態になります。

結果として、機会損失を防ぎながら、スピードを重視した意思決定が可能な組織へと変わります。

併せて読みたい:開発スピード向上で競争力を高める|開発現場を効率化する7つのポイントを解説

プログラミング工数を削減し品質を安定させやすい

コーディング量が減ることで、人によるコード書き方や実装方法を統一できるため、品質の安定につながります。あらかじめ用意された機能やコンポーネントを活用するため、ゼロから個別実装する範囲を減らしやすく、品質を平準化しやすい傾向があります。

これにより、属人化を防ぎながら、一定水準の品質を維持したまま開発を進められる体制を構築できることがメリットです。

業務の変化に合わせて柔軟に改修できる

業務フローや要件が変わった際も、設定の変更や画面の修正だけで対応できるため、迅速な改修が可能です。従来のように改修のたびに開発工数やコストが発生することなく、現場の変化に追従しやすくなります。

その結果、システムが業務に合わせて進化し続ける状態を維持できることがメリットです。

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ローコード開発ツールでのアプリ開発の手順

ローコード開発は画面操作で進めやすい反面、最初に「誰が何のために使うアプリか」を整理せずに作り始めると、手戻りが発生しやすくなります。実務では、目的整理→データ設計→画面設計→ロジック設定→公開→改善の順で考えると進めやすくなります。

ローコード開発は直感的に扱える一方で、どのような流れで進むのかを把握していないと設計ミスや手戻りにつながります。ここでは、実際にアプリを開発する際の具体的な工程を解説します。

併せて読みたい:アプリ開発の流れとは?かかる期間や必要な言語・環境などを詳しく解説

管理するデータ項目やデータ構造を設計する

たとえば、顧客管理アプリを開発する場合、開発担当者はまず氏名・会社名・連絡先・対応履歴といった管理項目を整理します。さらに「顧客ごとに対応履歴を複数登録できる」といったデータの持ち方も設定します。

最初の段階でデータ構造を明確にしておくことで、後続の画面設計や処理設定がスムーズに進む設計が可能です。

利用画面や入力フォームなど操作画面を設計する

次は入力フォームや、一覧で確認できる画面を設計する工程です。開発担当者はツール上で項目を配置し、検索や並び替えの機能も設定します。営業担当者が日常的に使う場面を想定しながら設計することで、入力しやすく確認しやすい画面構想に仕上げられます。

併せて読みたい:業務システムの入力項目が多い原因と改善策|UI設計のコツ&事例紹介

計算処理や業務フローなどアプリの動きを設定する

ローコード開発ツールでは、入力された情報をもとに通知やステータス管理を行う設定も可能です。たとえば一定期間対応がない顧客にアラートを出す、対応履歴の更新に応じてステータスを変更するといった処理の定義です。

これにより、属人的な管理から脱却し、一定のルールで業務を回せる状態を作れます。

完成したアプリを公開して使える状態にする

顧客管理アプリの設定が完了したら、開発担当者は社内メンバーに公開し、実際の業務で利用できる状態にします。営業担当者にアカウントを付与し、日々の顧客情報を入力・更新してもらいましょう。運用を通じて改善点が見つかれば、その場で修正を加え、より実務に即した形に調整する流れとなります。

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ローコード開発ツールを比較する4つのポイント

ローコード開発ツールは種類が多く、機能や強みも大きく異なります。自社に合わないツールを選ぶと、効率のよい開発ができません。ここでは、導入前に確認すべきポイントを解説します。

対応している開発言語やカスタマイズのしやすさ

ツールによって対応している言語や拡張方法が異なるため、どこまでカスタマイズできるのかは重要な判断軸です。公式サイトの仕様や技術ドキュメントを確認し、JavaやJavaScriptなど自社で扱える言語に対応しているかを確認します。

独自ロジックを追加できる構造であれば、将来的な拡張にも対応しやすくなります。

Excelやスプレッドシートなど既存データとの連携

既存のExcelやスプレッドシートをそのまま活用できるかは、導入後の負担に直結します。インポート機能や連携方法を確認し、データを取り込むだけで画面が生成されるかを確認しましょう。デモ画面などで操作手順も確認し、どの程度の手間で連携できるかを見極める必要があります。

AIによるアプリ自動作成や開発支援機能の有無

AI機能の有無は、開発スピードと属人化の抑制に直結する判断軸です。仕様を入力するだけで画面や処理の一部を自動生成できるか、コード補完や改善提案が行われるか確認します。公式サイトの機能説明やデモ動画で、どの工程がどこまで自動化されるのかを見極める視点が重要です。

併せて読みたい:アプリ開発におすすめのAIツール6選|選び方と注意点も徹底解説

業務アプリを素早く作れるテンプレートの充実度

テンプレートの充実度は、導入後の立ち上げスピードを左右する重要なポイントです。日報や顧客管理、申請管理など自社業務に近いテンプレートが用意されているかを確認する必要があります。

テンプレート一覧やサンプル画面を見て、どの程度そのまま使えるのか、どこまで調整が必要かを具体的に判断する視点が重要です。

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まとめ

ローコード開発は、GUI操作を中心にアプリを構築できる手法であり、開発スピードの向上や工数削減、柔軟な改修対応といったメリットがあります。ツールの種類や特徴を理解し、適切に選定することで、業務改善や新規サービスの立ち上げを効率的に進められる点が特徴です。

こうしたメリットを生かすための重要な視点は、単にアプリを「作ること」ではなく「使われるプロダクト」をいかに短期間で生み出すかです。HEART Developmentでは、生成AIによる高速開発とユーザー中心設計を組み合わせ、要件整理からリリース、改善までを一貫して支援しています。

動くプロダクトを起点に意思決定を進めることで、認識のズレや手戻りを抑えながら、価値あるアプリ開発を実現できます。まずは無料相談から、開発の進め方を整理してみてください。

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