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基幹システム

ERPで使用される言語とは?ERPの基礎知識と言語選びのポイントを解説

更新日: 2026年6月25日

こんにちは。Sun Asterisk クラウド支援サービス チームです。

ERPは、企業の生産管理・販売管理・会計・人事などの基幹業務を一元管理し、業務効率や経営効率を高めるための重要なシステムです。ERPで使用される言語にはJava・C#・Python・ABAPなどがあり、それぞれ特徴が異なります。

そこで今回は、ERPの基本的な仕組みから導入・構築方法、代表的な開発言語の特徴をわかりやすく解説します。開発言語を選ぶ際のポイントも紹介するので、ERPの導入や改修を検討している担当者はぜひ参考にしてください。

この記事で分かること/解決できること
  • ERPの基本的な仕組みと基幹システムとの違い
  • オンプレミス型とクラウド型のERP導入方法の比較
  • パッケージ型・フルスクラッチ型・オープンソース型の構築方法の違い
  • Java、C#、Python、ABAPなどERPで使用される代表的な開発言語の特徴
  • 自社のプロジェクトや開発要件に合ったERP言語の選び方のポイント
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ERPとは

ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を統合的に管理するシステムです。生産・販売・会計・人事などの複数の部門の業務データを一元管理することで、部門間で情報を共有できます。従来は部門ごとに基幹システムを利用するのが一般的でしたが、近年はERPの普及によって業務のさらなる効率化や経営状況の可視化が実現できるようになりました。

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ERPと基幹システムの違い

基幹システムは、販売管理システムや会計管理システムなど、企業活動の中核を担う部門における個別の業務システムを指します。一方、ERPは複数の基幹システムを統合した総合的なシステムです。たとえば、既存の販売管理システムや会計管理システムを連携・統合した、経営資源全体を管理できるシステムがERPにあたります。

併せて読みたい:基幹業務システムとは?ERPとの違いや種類、DX推進に向けた選び方

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ERPの導入方法

ERPの導入方法

ERPの導入方法には、オンプレミス型とクラウド型があります。それぞれ初期費用・運用方法・カスタマイズ性・保守運用方法が異なるため、自社の業務要件や予算に応じて導入方法を検討しましょう。

オンプレミス型 クラウド型
導入方法 自社の物理サーバーとネットワークを利用する インターネット経由でサービスを利用する
導入費用 高くなりやすい 抑えやすい
カスタマイズ性 高い 標準機能を前提にした設計
保守・運用方法 自社または運用パートナーが対応する範囲が大きい ベンダーと自社で役割を分担する
適した規模 大企業 中小企業・スタートアップ

オンプレミス型ERP

オンプレミス型ERPは、自社のサーバーやネットワーク環境にシステムを構築して運用します。社内の業務フローに合わせて柔軟にカスタマイズできるほか、自社のセキュリティポリシーに合わせて設定しやすい点が特徴です。一方で、物理サーバーの導入や構築が必要になるため初期費用が高額になりやすく、導入後の保守・運用も自社で行う必要があります。

クラウド型ERP

クラウド型ERPは、インターネット経由でシステムを利用する方式です。物理サーバーの構築が不要で導入コストを抑えやすく、短期間で利用を開始できるのが大きなメリットです。また、機能追加への対応やアップデートもベンダー側で行われるため、導入後の自社での保守・運用の負担を軽減しやすいといえます。一方で、独自でカスタマイズ可能な範囲に制限がある点には注意が必要です。

併せて読みたい:クラウドERPとは?メリット・デメリットや導入ポイントを解説

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ERPの構築方法

ERPは、導入形態のほか、構築方法によっても複数の種類に分類できます。おもな構築方法にパッケージ型・フルスクラッチ型・オープンソース型があり、それぞれ特徴が異なります。

パッケージ型 フルスクラッチ型 オープンソース型
構築方法 既製品を導入する 自社で全てを開発する ソースコードが公開された製品を利用する
構築期間 短い 長い やや長い
カスタマイズ性 低い 高い 高い
導入費用 やや低い 高くなりやすい 低く抑えやすい
保守・運用方法 ベンダーまたは導入パートナーと連携 自社または開発パートナーで対応 自社またはパートナーで対応する(技術力が必要)

パッケージ型ERP

パッケージ型ERPは、あらかじめ用意されたERP製品を導入する方法です。SAPやOracle NetSuiteなどが代表例であり、業界・業態を問わずに多くの企業で採用されています。必要機能が備わっている上に短期間で導入しやすい点が特徴ですが、カスタマイズ性には限度があります。

フルスクラッチ型ERP

フルスクラッチ型ERPは、自社専用のERPをゼロから開発する方法です。自社の業務要件に沿って設計できるため、独自業務が多い企業に適しています。しかし、設計から開発までに時間がかかり、開発費用も高額になりやすい点には注意が必要です。

オープンソース型ERP

オープンソース型ERPは、インターネット上にソースコードが公開されているERPを利用する方法です。ライセンス費用がかからない上にカスタマイズ性が高く、コストを抑えながら自社の業務要件に合わせたシステムを構築できます。一方で、導入や保守には一定の技術力が必要となるため、社内に技術者がいる企業または専門ベンダーと連携できる企業に適しています。

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ERPで使用される言語

ERPで使用される言語

ERPの開発やカスタマイズでは、システムの規模や目的に応じてさまざまなプログラミング言語が使用されます。たとえば、SAPの追加開発ではABAP、Oracle NetSuiteのカスタマイズではJavaScriptベースのSuiteScriptが適しています。また、OdooのようなオープンソースERPでは、Pythonが使用されています。

一方、ERPをフルスクラッチで構築する場合は、Java・C#・Python・PHP・Rubyなど、一般的な業務システム開発で使われる言語が候補になります。つまり、ERPの言語選定では「既存ERP製品の拡張なのか」「自社専用に新規開発するのか」を分けて考えることが重要です。

ここからは、ERP開発で使用される代表的な言語を詳しく紹介します。

併せて読みたい:システム開発に使われる言語は?16種類のプログラミング言語を解説

Java

Javaは、ERP開発で広く利用されている言語のひとつです。高い安定性と拡張性を持ち、大規模な業務システムの構築に適しています。Java仮想マシンの操作環境であればどんなOS上でも動作するため、OSに依存しにくいのが強みです。また、開発ライブラリや技術者数も豊富で、長期間運用する基幹システムとの相性がよい言語といえます。

C#

C#はMicrosoftが開発した言語で、Windows環境での開発に最適です。Windowsの .NET 環境を利用することで高性能な業務アプリケーションを構築できるほか、保守性や汎用性にも優れています。Microsoft製品との連携を行いたいケースや、既存の社内システムとの統合を検討しているケースにも活用されます。

Python

Pythonはシンプルで読みやすい文法を持つ言語で、近年ERP開発での利用が増えています。AI・機械学習・データ分析との連携に強く、高度な機能が必要な開発に適しています。ライブラリやフレームワークが豊富で、開発スピードが早い点も魅力のひとつです。

PHP

PHPは、Webシステム開発で広く利用されている言語です。ブラウザベースで利用するERPや業務システムの開発に適しており、比較的短期間でシステムを構築できます。オープンソースのフレームワークが豊富なため、開発コストを抑えやすい点も強みです。小規模〜中規模のERPを開発したい企業に適しています。

Ruby

Rubyは日本で開発されたプログラミング言語で、シンプルで可読性の高いコードが特徴的です。フレームワークのRuby on Railsを活用することでERPや業務システムを効率的に開発できるため、開発スピードを重視したいスタートアップ企業や新規事業向けシステムで利用されるケースが多くあります。

COBOL

COBOLは1959年に開発された事務処理向けの言語で、長年にわたって金融機関や大企業の基幹システムで利用されてきました。英文に似た可読性の高いコードと、高い安定性が特徴です。現在は新規開発で用いられることはほとんどありませんが、多くのレガシーERPや基幹システムがCOBOLで稼働しています。

ABAP

ABAPは、SAP社が提供するERP製品専用の開発言語です。SAPのパッケージ製品の標準機能では対応できない業務要件に合わせてカスタマイズや追加開発を行う際に利用します。SAP製品を導入する際は、ABAPの利用が必要です。

JavaScript/SuiteScript

JavaScriptは、Webアプリケーション開発で広く使われる言語です。ERP領域では、Oracle NetSuiteのカスタマイズにJavaScriptベースのSuiteScriptが使われるケースがあります。

SuiteScriptでは、NetSuite上で独自の業務処理や入力チェック、ワークフローの自動化を行うことができます。パッケージ型ERPを導入する場合は、製品ごとに利用できる拡張言語やAPIを確認しておくことが重要です。

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ERPで使用する言語の選び方

ERP開発で使用する言語は、必要な機能や要件、リリース後の運用体制によって異なります。開発だけでなく、導入後の保守や拡張も見据えながら言語を選択しましょう。

プロジェクト要件や開発要件から選ぶ

ERPで使用する言語は、プロジェクトの目的や業務要件を基準に選定するのが基本です。たとえば、大規模な基幹システムであればJavaやC#、データ分析やAI活用を重視する場合はPythonが適しています。また、SAPで追加開発・カスタマイズを行う場合はABAPの使用が必須です。システムに必要な機能を把握した上で、最適な言語を選びましょう。

言語の普及率やコミュニティの広さから選ぶ

言語を選ぶ際は、その言語の普及率や利用者数も重要な判断基準となります。なかでもJavaやPythonは利用者が多く、開発人材を確保しやすいといえるでしょう。さらに、普及率の高い言語を選べば、開発中に問題が発生した際も過去のナレッジやコミュニティによって解決しやすいというメリットがあります。

拡張性や保守性から選ぶ

ERPは導入後も継続的な機能の追加や法改正対応が行われることが多く、開発言語の拡張性や保守性も求められます。たとえば、JavaやC#は大規模システムにおける保守実績が豊富で、長期的なシステム運用に適しています。また、モジュール化がしやすい言語であれば、将来的に機能を拡張する際にも柔軟に対応できるでしょう。

開発・運用コストから選ぶ

ERP開発の予算を立てる際は、初期開発費用だけでなく、保守や改修にかかるコストも考慮しなければなりません。たとえば、オープンソース技術を活用しやすいPythonは、比較的コストを抑えやすいといえます。一方で、SAP専用言語であるABAPや、レガシーシステムに多いCOBOLなどは技術者が少なく、対応できる専門技術者が不足しがちなため、将来的な人材確保の難易度や人件費の高騰というリスクがある点に注意が必要です。

併せて読みたい:システム開発費用の妥当性の判断方法は?費用の算出方法・抑え方も解説

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まとめ

ERPの開発や導入では、システムの規模や業務要件、将来的な運用方針に応じて適切な言語や構築方法を選択することが重要です。ERPは長期間にわたって社内の業務を支える基盤となるため、将来的な保守性や拡張性、人材確保のしやすさまでを検討した上で最適な言語を選択しましょう。

株式会社Sun Asteriskでは、ERPや基幹システムを含む業務システム開発を支援しています。ERPの新規構築や改修では、開発言語だけでなく、要件定義、既存システム連携、データ移行、保守運用体制まで踏まえて費用を見積もることが重要です。開発費用の考え方を整理したい方は、ぜひ「システム開発 見積もりガイド」をご活用ください。

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よくある質問

Q ERPと基幹システムの違いは何ですか?
A 基幹システムが販売や会計など部門ごとの個別業務を担うシステムであるのに対し、ERPは複数の基幹システムを統合し、経営資源全体を一元管理できる総合的なシステムであるという違いがあります。

Q ERPの開発言語を選ぶ際、まず何から検討するべきですか?
A まずは「既存ERP製品の拡張・カスタマイズ」を行うのか、「自社専用のシステムをゼロから新規開発(フルスクラッチ)」するのかを分けて考えることが重要です。その上で、プロジェクトの目的や業務要件に合った言語を選定するとよいでしょう。

Q ERPの導入や構築は、どのような方法から選んで進めればよいですか?
A 自社の予算や必要なカスタマイズ性に応じて、自社サーバー環境に構築する「オンプレミス型」かインターネット経由の「クラウド型」を選びます。さらに構築方法として「パッケージ型」「フルスクラッチ型」「オープンソース型」から最適なものを選択して進めます。

Q ERPの開発・運用言語を選ぶ際、気をつけるべき注意点やリスクはありますか?
A 初期の開発費用だけでなく、将来的な保守や機能拡張のしやすさも考慮する必要があります。ABAPやCOBOLのように対応できる専門技術者が少ない言語を選んでしまうと、将来的な人材確保が難しくなり人件費が高騰するリスクがある点に注意が必要です。

Q ERPを導入・構築するには、どれくらいの費用や期間がかかりますか?
A クラウド型や既製品を使うパッケージ型であれば費用や期間を抑えやすく、自社専用に開発するフルスクラッチ型やオンプレミス型は高額・長期間になりやすい傾向があります。具体的な費用や導入期間の目安については要件により異なりますので、お気軽にお問い合わせください。

Q 自社に専門的な知見がない場合、ERPの構築や言語選定を外部に支援してもらうことはできますか?
A はい、実績のある開発パートナーの支援を活用することが可能です。株式会社Sun Asteriskでは、要件定義から開発言語の選定、既存システム連携、保守運用体制までを踏まえた業務システム開発を支援しております。ERPの構築や改修でお悩みの場合はぜひご相談ください。

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