
こんにちは。Sun Asterisk クラウド支援サービスチームです。
企業のDX推進やテレワークの普及に伴い、「クラウド」という言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。クラウドとは、インターネット経由でサーバーやストレージなどのITリソースを利用できるサービスの総称です。
コスト削減や業務効率化、BCP対策の強化などさまざまなメリットが期待できる一方で、運用方法によってはコスト増加やシステム障害などのリスクもあります。
本記事では、クラウドの基本的な仕組みから種類、メリット・デメリット、導入の流れまでわかりやすく解説します。
- クラウドの基本的な定義とオンプレミスとの違い
- SaaS、PaaS、IaaSなどクラウドの種類と特徴
- クラウド環境の柔軟性や利便性など5つの主な特徴
- クラウド導入によって得られるメリットと注意すべきデメリット
- クラウド導入を成功させるための4つのステップ
そもそもクラウドとは
ここでは、クラウドの定義と仕組みについて確認しましょう。
クラウドの定義・仕組み
クラウドは、インターネットを介して必要なITリソースを利用できるサービスを指します。近年では、業務システムやファイル共有サービス、オンライン会議ツールをはじめ、多くのクラウドサービスが提供されています。
クラウドサービスは利用した分だけ料金を支払う従量課金制を採用しているケースが多く、システム利用状況に応じて柔軟にリソースを増減できる点が強みです。そのため、初期投資を抑えながら業務環境を整えられます。
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クラウドとオンプレミスとの違い

クラウドと比較されることが多いのが「オンプレミス」です。オンプレミスとは、自社内にサーバーやネットワーク機器を設置し、自社でシステムを構築・運用する形を指します。システム構成を自由に設計できる一方で、設備投資や保守運用の負担が大きいデメリットがあります。
それぞれの主な違いは以下のとおりです。
| 項目 | クラウド | オンプレミス |
|---|---|---|
| 初期費用 | 比較的低い | 高額になりやすい |
| 導入期間 | 短い | 長い |
| 保守・運用 | 事業者が対応 | 自社で対応 |
| 拡張性 | 容易 | 機器追加が必要 |
| カスタマイズ性 | 制限がある場合もある | 高い |
近年は、コスト削減や運用効率化を目的として、オンプレミス環境からクラウドへ移行する企業が増えています。
クラウドの種類
クラウドサービスには代表的に「SaaS」「PaaS」「IaaS」の3種類があります。ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
SaaS
SaaSは、インターネット経由でソフトウェアを利用できるサービスです。従来はパソコンごとにソフトウェアをインストールする必要がありましたが、SaaSではブラウザからサービスへアクセスするだけで利用できます。
SaaSは身近なものだと「Gmail」や「Slack」などが挙げられます。インフラやシステムの管理を行う必要がなく、アカウントを作成するだけで利用を開始でき、導入のハードルが低い点が特徴です。
併せて読みたい:SaaS開発コストの相場は?費用内訳や削減方法まで詳しく解説
PaaS
PaaSは、アプリケーション開発や運用に必要なプラットフォームを提供するサービスです。例として、「Google App Engine(GAE)」「Heroku」が挙げられます。サーバーやOS、データベースなどがあらかじめ用意されているため、利用者はアプリケーションの開発に集中できる点が強みです。
IaaS
IaaSは、サーバーやストレージ、ネットワークなどのインフラ環境を提供するサービスです。「Google Compute Engine」「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2) 」などのサービスが、例として挙げられます。オンプレミスに近い自由度でありながら物理サーバーを保有する必要がないため、柔軟なシステム構築ができる点が特徴です。
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クラウドの特徴
ここでは、クラウドの主な特徴を5つ紹介します。
オンデマンド・セルフサービス
オンデマンド・セルフサービスとは、利用者が必要なときに必要な分だけサービスを利用できる仕組みのことです。クラウドサービスは、サーバー容量の追加やユーザー数の変更などを管理画面から簡単に変更でき、利用状況に応じてシステム環境を構築できます。
さまざまな場所からアクセス可能
クラウドサービスはインターネットを利用するため、オフィスだけでなく自宅や外出先からもアクセスできます。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからもアクセスでき、テレワークとの相性も良好です。在宅ワークを取り入れている企業とクラウドサービスは親和性が高いといえます。
ユーザー間でのリソース共有
クラウドでは、サービス提供事業者が保有するサーバーやネットワークなどのリソースを複数のユーザーで共有しています。そのため、高性能な設備を低コストで利用できるだけでなく、設備管理の手間もかかりません。
システムの拡張や縮小が簡単
クラウドサービスは、利用状況に応じてリソースを柔軟に変更できます。たとえば、アクセス数が増加した場合にはサーバー容量を増やし、利用量が減少した場合には縮小するといった対応が可能です。そのため、事業規模の変化や急な需要増加にもすぐに対応できます。
サービスの利用量が測定可能
クラウドサービスでは、利用した容量やアクセス数などをリアルタイムで確認できます。利用状況を可視化できるため、コスト管理やリソース最適化が簡単です。利用量に応じた従量課金制を採用しているサービスを選べば、無駄なコストの削減にもつながります。
クラウドを使用するメリット
クラウドの導入は、業務効率化やコスト削減などさまざまなメリットをもたらします。ここでは代表的なメリットを解説します。
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セキュリティ対策の負担を軽減できる
クラウドを利用すると、物理設備や基盤部分のをクラウドサービス提供事業者に任せられるため、自社の運用負担を軽減できます。不正アクセス対策やデータ暗号化、脆弱性対応なども継続的に実施されるため、安全性の高い環境で利用できる点がメリットです。
ただし、クラウドを利用すればセキュリティ対策がすべて不要になるわけではありません。利用するサービスに応じて、アカウント管理、アクセス権限、データ保護、OSやアプリケーションの更新などは利用企業側の責任となります。導入時には、事業者と自社の責任範囲を確認し、適切な設定と運用体制を整えることが重要です。
併せて読みたい:クラウドサービスのセキュリティとは?リスクと対策をわかりやすく解説
BCP対策ができる
BCP対策としてもクラウドサービスの利用がおすすめです。クラウドを活用すると、オフィス以外の場所からシステムへアクセスできる環境や、複数の拠点にデータを保管する仕組みを構築しやすくなります。そのため、地震や火災などでオフィスが利用できなくなった場合のBCP対策を強化できます。
ただし、クラウドを導入するだけで業務継続が保証されるわけではありません。バックアップの保存先や取得頻度、システムの冗長化、復旧手順、障害時の連絡体制などをあらかじめ設計し、定期的に復旧テストを行うことが重要です。
業務が効率化できる
クラウドサービスを導入することで、情報共有やデータ管理を効率化できる点も大きなメリットです。複数の拠点や部署が同じデータをリアルタイムで共有できるため、業務の属人化防止やコミュニケーションの活性化が期待できます。また、システム管理の負担も軽減できるため、本来の業務へリソースを集中しやすくなる点も強みです。
併せて読みたい:効率化を実現する業務システム構築|費用から導入・運用までの流れ・注意点を解説
クラウドを使用するデメリット
クラウドには多くのメリットがありますが、導入前にデメリットも把握しておくことが大切です。ここでは、クラウドのデメリットを解説します。
コストがかさむ可能性がある
クラウドサービスは初期費用を抑えやすい一方で、利用方法によってはランニングコストが高くなるケースがあります。多くのクラウドサービスでは月額料金や従量課金制が採用されており、利用するユーザー数やデータ容量、サーバー性能などに応じて費用が増加します。企業規模によっては、オンプレミスよりも費用が膨らむ可能性があるでしょう。
接続障害により業務がストップするリスクがある
クラウドサービスはインターネットを介して利用するため、通信障害やサービス障害が発生すると業務へ影響を及ぼす可能性があります。自社のインターネット回線に障害が発生した場合や、クラウド事業者のシステム障害が起きた場合には、一時的にサービスを利用できなくなる可能性があります。
自社システムとの連携が難しい可能性がある
既存の業務システムを利用している企業では、クラウドサービスとの連携が難しい場合があります。特に古いシステムはクラウドとの互換性が低く、追加開発やシステム改修が必要になるケースも少なくありません。導入前には既存システムとの連携可否や移行方法を十分に確認し、必要に応じて専門業者へ相談することをおすすめします。
クラウド導入の流れ

クラウド導入を成功させるためには、事前の準備から運用開始まで計画的に進めることが重要です。ここでは、一般的な導入の流れを4つのステップに分けて解説します。
1. クラウドを導入する目的を明確にする
まずは、クラウドを導入する目的を整理しましょう。「サーバー管理の負担を減らしたい」「テレワークに対応したい」など、目的を明確にすることで、自社に適したサービスを選びやすくなります。また、業務プロセスを整理し、現状の課題や導入後に実現したいことを洗い出しておくと、導入効果を検証しやすくなります。
2. クラウドサービスを選ぶ
クラウドへ移行するサーバーやソフトウェア、データなどのIT資産を洗い出し、自社の要件に適したクラウドサービスを選定しましょう。
たとえば、データベースシステムを移行する場合は、移行後も必要なパフォーマンスを維持できるか、既存システムと問題なく連携できるかを事前に確認しなければいけません。本番環境へ移行する前に検証環境を構築し、数週間から数か月程度のテスト運用を実施することで、移行時のリスクを軽減できます。
3. データの移行とシステム構築を進める
導入するサービスが決まったら、既存システムのデータ移行や環境構築を進めます。データ移行では、データの欠損やシステム停止を防ぐため、事前にバックアップを取得しておくことが欠かせません。また、移行後は動作確認やセキュリティ設定を十分に実施し、問題なく利用できることを確認しましょう。
4. クラウドの運用を開始する
システム構築が完了したら、本格的な運用を開始します。安定稼働のために、セキュリティログのチェックやコスト使用状況を管理し、必要に応じて設定や契約内容を見直しましょう。
まとめ
クラウドとは、インターネットを通じてサーバーやソフトウェアなどのITリソースを利用できるサービスです。オンプレミスと比べて初期費用を抑えやすく、システムの拡張性や運用のしやすさに優れていることから、多くの企業で導入が進んでいます。
一方で、ランニングコストや通信障害のリスク、自社システムとの連携可否といった注意点もあるため、導入前には自社の課題や目的を整理し、最適なサービスを選ぶことが重要です。
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よくある質問
Q クラウドサービスとオンプレミスはどのような点が違いますか?
Q クラウドサービスの導入を検討する際、まず何から手をつけるべきですか?
Q クラウドサービスの導入は、どのような手順・プロセスで進められますか?
Q クラウドサービスを導入・運用する上で、気をつけるべき注意点やリスクは何ですか?
Q クラウドサービスを導入するには、どれくらいの費用がかかりますか?
Q 既存システムとの連携やクラウド移行が自社だけで難しい場合、外部に支援してもらうことはできますか?

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