こんにちは。Sun Asterisk クラウド支援サービスチームです。
近年は、業務システムやデータ管理などのクラウド化が進み、業務効率化や利便性の向上が実現しています。一方で、企業がクラウドサービスを利用する以上、セキュリティ対策は欠かせません。情報漏えいや不正アクセスなどのセキュリティインシデントは後を絶たず、「どのようなリスクがあるのか」「何から対策すべきか分からない」という担当者もいるでしょう。
この記事では、クラウドサービスにおけるおもなセキュリティリスクや必要な対策、安全性の高いサービスを選ぶポイントについて解説します。
- クラウドサービスにおけるセキュリティの定義と重要性
- セキュリティ対策を怠った場合に想定される4つのリスク
- SaaS・PaaS・IaaSなどサービスごとの管理責任の違い
- 多要素認証やアクセス管理など、利用者側に求められる具体的な対策
- 安全性の高いクラウドサービスを選定するための4つのチェックポイント
目次
クラウドサービスのセキュリティとは
クラウドサービスのセキュリティは、クラウドサービス上で扱うシステムやデータ、アカウントなどを保護するための対策全般を指します。近年は、顧客情報の管理やファイル共有、業務システムの運用など、多くの企業がクラウドサービスを活用しています。
一方で、インターネット経由で利用する仕組みである以上、不正アクセスや情報漏えいなどのリスクへの対応も欠かせません。そのため企業には、クラウドサービスを導入するだけでなく、安全に利用するための管理体制やセキュリティ対策が求められます。
クラウドサービスのセキュリティは、重要な情報資産を守りながら事業を継続するための重要な取り組みです。
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クラウドサービスのセキュリティ対策を怠るリスク
クラウドサービスのセキュリティ対策を怠ると、情報漏えいやデータ消失、法令違反などのリスクが高まります。影響はIT部門だけでなく、企業活動全体へ及びかねません。ここでは、おもなリスクについて解説します。
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不正アクセスによる機密情報の漏えい
セキュリティ対策が不十分な状態では、第三者による不正アクセスを受ける可能性があります。顧客情報や営業資料、開発データなどの機密情報が流出した場合、競争優位性の低下や取引先への影響が発生しかねません。
また、一度流出した情報を完全に回収することは難しく、被害が長期化するケースもあります。
システム障害や誤削除によるデータ消失
クラウドサービスは利便性が高い一方で、障害や操作ミスによってデータが失われるリスクがあります。バックアップ体制が整備されていない場合、業務に必要なデータを復旧できない可能性もあるでしょう。重要なデータが消失すると、業務の停止や復旧作業による大きな負担が発生します。
個人情報保護法違反などのコンプライアンス違反
適切なアクセス管理や情報管理を怠ると、顧客や取引先の機密情報が第三者に閲覧される恐れがあります。たとえば、閲覧権限の絞り込み不足によって個人情報が外部へ漏えいした場合、個人情報保護法や業界ガイドラインの違反に問われるでしょう。
その結果、行政指導の対象となり、対応コストの増加や事業活動への影響が生じる可能性があります。
信頼失墜や損害賠償による経営リスク
セキュリティ事故が発生すると、顧客や取引先からの信頼低下は避けられません。さらに、被害者への補償や損害賠償、調査費用、復旧費用などの負担が発生する場合があります。その結果、取引停止や契約解除、新規案件の獲得難航などにつながり、企業経営へ大きな影響を及ぼす可能性があります。
クラウドサービスの種類とセキュリティ

クラウドサービスには複数の種類があり、サービスごとに企業側が担う管理範囲は異なります。そのため、必要なセキュリティ対策も同じではありません。この見出しでは代表的なSaaS、PaaS、IaaSの特徴とセキュリティの考え方を解説します。
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SaaS(サーズ)
SaaSは、インターネット経由でソフトウェアを利用するサービスです。メールやオンラインストレージ、グループウェアなどが代表例として挙げられます。サーバー運用はサービス事業者が担当するため、運用負担を抑えられます。
一方で、アカウント管理やアクセス権限の設定は利用者側の責任です。設定ミスが情報漏えいにつながるケースもあるため注意が必要です。
PaaS(パース)
PaaSは、アプリケーション開発や実行に必要な環境を提供するサービスです。OSやミドルウェアの管理をサービス事業者側が担うため、企業は開発業務に集中できます。一方で、開発したアプリケーションのセキュリティ対策は利用者側で行わなければなりません。脆弱性を放置すると攻撃の対象となるため、定期的な更新や管理が重要になります。
IaaS(イアース)
IaaSは、サーバーやストレージ、ネットワークなどのITインフラを提供するサービスです。利用者は自社の要件に合わせて柔軟に環境を構築できるため、幅広い用途で活用されています。ただし、自由度が高い分だけ管理責任の範囲も広がる点に注意が必要です。
OSの設定やアクセス権限の管理を怠ると、深刻なセキュリティリスクを招く原因になりかねません。
併せて読みたい:IaaSとは|メリットやデメリット・導入のポイントを解説
クラウドサービスは利用者側にもセキュリティ対策が求められる
クラウドサービスを導入していると、「セキュリティ対策はサービス事業者が対応しているから問題ない」と考える人もいるかもしれません。しかし、実際には全てのセキュリティ対策をサービス事業者側が担うわけではありません。
たとえば、サーバーやネットワークなどのインフラ保護は事業者側が担当する一方で、アカウント管理やアクセス権限の設定、利用者の管理などは導入企業側の責任となるケースが一般的です。
実際のセキュリティ事故のなかには、システムの脆弱性ではなく、設定ミスや権限管理の不備が原因となるものも少なくありません。
クラウドサービスのセキュリティを強化するおもな対策

クラウドサービスのセキュリティ対策は難しく感じるかもしれません。しかし、基本的な対策でも情報漏えいや不正アクセスのリスクを下げられます。
ここでは、優先して取り組みたい代表的な対策を解説します。
多要素認証(MFA)で不正アクセスを防ぐ
多要素認証(MFA)とは、IDとパスワードに加えて認証アプリやSMS認証などを組み合わせる仕組みです。多くのクラウドサービスでは管理画面から設定でき、利用者ごとに認証アプリの登録などを行うことで導入できます。
仮にパスワードが漏えいしても第三者による不正アクセスを防ぎやすくなるため、優先的に導入したい対策です。
データの暗号化とバックアップで情報資産を守る
重要なデータは暗号化して保管し、万が一に備えて定期的なバックアップを行う必要があります。多くのクラウドサービスには標準機能として備わっているため、管理画面から設定可能です。暗号化を施せば、万が一データを奪取されても内容を不正に読み取られるリスクを低減できます。ただし、暗号鍵の管理やアクセスの設定が不十分だとリスクが残るため、暗号化とあわせて鍵管理や権限管理も適切に行うことが重要です。
さらに、システム障害や操作ミスでデータが消失した際も、バックアップがあれば復旧の選択肢を確保できます。実際に業務を早期再開するためには、バックアップの取得頻度や保管、復旧する場合の手順、テストまで先読みした設計をしておくことも有効です。
従業員教育でヒューマンエラーを防ぐ
セキュリティ事故はシステムの問題だけでなく、人為的なミスによって発生するケースも少なくありません。誤送信やフィッシングメールへの対応ミス、不適切な情報共有などが挙げられます。
定期的な研修やルールの周知を行い、全従業員のセキュリティ意識を高めることが大切です。
不要なアカウントや権限を定期的に見直す
退職者のアカウントや利用していない権限を放置すると、不正利用の原因になる可能性があります。また、業務上必要のない権限を持つ利用者が多いと、情報漏えい時の被害も拡大しやすくなります。
定期的にアカウントや権限を棚卸しし、必要最小限の状態を維持することが重要です。
クラウドサービスのセキュリティ対策はサービスの選定も重要
クラウドサービスのセキュリティを高めるためには、多要素認証やアクセス管理などの日々の対策が欠かせません。しかし、それと同じく重要なのが導入するクラウドサービスの選定です。サービスによってセキュリティ機能や運用体制に差があるため注意が必要です。
たとえば、多要素認証やアクセス権限管理に対応しているものもあれば、機能が限定的なものもあり、障害発生時のサポート体制やデータ管理の仕組みも異なります。
導入後にセキュリティ上の不足が発覚すると、追加対策が必要になる場合もあります。そのため、利便性やコストだけでなく、セキュリティ面も含めて比較・検討することが重要です。
安全性の高いクラウドサービスを選ぶポイント
人気の高いクラウドサービスが、自社にとって最適とは限らず、セキュリティ機能や管理体制はサービスごとに異なります。ここでは、安全性の高いクラウドサービスを選ぶポイントを解説します。
アクセス制御や暗号化機能が充実している
クラウドサービスを選ぶ際は、アクセス制御や暗号化機能を確認しましょう。多要素認証に対応しているか、部署や役職ごとに権限を設定できるかなどがおもなチェックポイントです。あわせて、保存データや通信内容が暗号化されているかも確認しておきましょう。
ISO27001などの第三者認証を取得している
クラウドサービスの安全性を判断する際は、第三者認証の取得状況も参考になります。代表的なものとしてISO27001があり、情報管理体制が一定の基準を満たしているかを判断する材料になります。導入前には、公式サイトなどで認証取得状況を確認しておくと安心です。
データの保管場所や管理体制が明確になっている
クラウドサービスを選ぶ際は、データの保管場所や管理方法を確認しましょう。保管場所や管理体制が不明確なサービスでは、情報漏えい時の対応やコンプライアンス面で問題が生じる可能性があります。
公式サイトや利用規約などで、データセンターの所在地や管理体制が明示されているかを確認しておくことが大切です。
障害時のサポート体制や運用実績が充実している
どれだけ安全性の高いサービスでも、障害が発生する可能性はあります。そのため、問い合わせ窓口や障害発生時の対応体制を確認しておくことが大切です。また、運用年数や導入実績、利用企業数なども信頼性を判断する材料になります。
まとめ
クラウドサービスは業務効率化や柔軟なシステム運用を実現できる一方で、情報漏えいやデータ消失などのリスクも伴います。そのため、多要素認証や権限管理、バックアップといった基本的な対策を実施するとともに、セキュリティ機能や管理体制を踏まえてサービスを選定することが重要です。
実際にクラウド環境の導入や見直しを検討している場合は、 AWSなども選択肢の1つとしてご検討ください。AWSはアクセス管理や暗号化などのセキュリティ機能が充実しており、自社の要件に応じた環境を構築しやすいクラウドサービスです。
「AWS活用事例と導入メリット」では、AWSが選ばれる理由や活用シーン、導入・運用・セキュリティ支援のポイントなどを確認できます。クラウド活用を具体的に検討する際の参考資料としてご活用ください。
よくある質問
Q クラウドサービスを利用する際、セキュリティ対策はサービス事業者に全て任せても問題ないですか?
Q 自社でクラウドサービスのセキュリティ対策を進める際、まず何から着手すべきですか?
Q 安全性の高いクラウドサービスを選定するには、どのような手順や基準で確認すればよいですか?
Q クラウドサービスを安全に運用するうえで、気をつけるべき失敗例や注意点はありますか?
Q セキュリティ対策を考慮してクラウド環境を構築・移行するには、どれくらいの費用や期間がかかりますか?
Q 社内にセキュリティの知見がない場合、クラウド環境の導入や運用を外部に支援してもらうことはできますか?

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