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クラウド活用

クラウドリフト&シフトとは?違い・メリット・移行方法を解説

更新日: 2026年8月13日

こんにちは。Sun Asterisk クラウド支援サービスチームです。

クラウドリフト&シフトは、既存システムをほぼそのままクラウド環境へ移行する手法です。迅速かつ低コストで着手しやすい反面、注意すべき落とし穴も存在します。

本記事では、クラウドリフト&シフトの基本的な意味、両者のメリット・デメリット、他の移行パターンとの違いを解説します。クラウド移行を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

✔この記事で分かること/解決できること
  • クラウドリフトとクラウドシフトの基本的な意味と違い
  • それぞれの移行手法が持つメリットとデメリット
  • 自社のシステムに適した移行手法の選び方
  • 移行を成功に導くための具体的な5つのステップ
  • コスト超過やトラブルを防ぐための注意点
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クラウドリフトとクラウドシフトとは

クラウド移行を語るうえで欠かせないのが「クラウドリフト」と「クラウドシフト」という2つの考え方です。まずは、それぞれの基本的な意味を整理し、自社に適した移行戦略を検討するための土台を作りましょう。

併せて読みたい:モダナイゼーション手法一覧|種類や選び方、進め方を解説

クラウドリフト|既存システムをそのまま移行する手法

クラウドリフトとは、オンプレミス環境で稼働しているシステムの構成をほぼ変更せず、そのままクラウド環境へ移設する手法です。アプリケーションやOSに手を加えないため改修コストが小さく、短期間での移行が可能です。

「クラウドリフト&シフト」という言葉自体も、このリフトを第一段階とする移行の流れを指すことが多く、クラウド活用の入り口として位置づけられています。

クラウドシフト|クラウドに最適化して再構築する手法

クラウドシフトは、リフトによって移行したシステムを、クラウドのメリットを最大限に発揮できる構成へ再設計・再構築するプロセスです。サーバーレスやマネージドサービス、オートスケーリングなどクラウドならではの機能を積極的に取り入れ、コスト効率や可用性、拡張性を高めていきます。

単なる「置き場所の変更」であるリフトに対し、シフトはアーキテクチャそのものを見直す、より踏み込んだ工程といえます。

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クラウドリフトとクラウドシフトの違いを比較

クラウドリフトとクラウドシフトは、同じクラウド移行の文脈で語られながらも、目的や実施方法において明確な違いがあります。ここでは、両者の違いを解説します。

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移行対象システムの違い

クラウドリフトは既存システムをそのままの構成で移すため、レガシーシステムや改修が難しい基幹システムにも適用しやすい点が特徴です。一方のクラウドシフトは、クラウドの機能を前提に設計を見直すため、将来的な拡張や頻繁な機能追加が想定されるシステム、または新規開発システムとの相性がよい手法とされています。

移行にかかる時間とコストの差

クラウドリフトは既存資産をほぼそのまま活用できるため、移行にかかる期間やコストを比較的低く抑えられます。反面、クラウドシフトは、アーキテクチャの再設計や新たなサービスへの置き換えが必要となるため、初期段階での工数や費用は大きくなりがちです。

クラウド活用の柔軟性の違い

リフトは既存システムの構成を維持することを優先するため、クラウドが持つスケーラビリティや柔軟性を十分に生かしきれない側面があります。一方でシフトは、需要に応じたリソースの自動拡張やサービス間連携など、クラウドネイティブな仕組みを前提としているため、事業環境の変化にも柔軟に対応可能です。

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クラウドリフトとクラウドシフトのメリット・デメリット

リフトとシフトには、それぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。自社の状況や移行の目的に応じて、どちらの特性が適しているのかを見極めるために、両者の特徴を確認しておきましょう。

クラウドリフトのメリット

クラウドリフトのメリットは以下のとおりです。

短期間・低コストでクラウド化を実現できる

既存のシステム構成をほぼそのまま移行するため、大規模な改修や設計変更が不要です。そのため、他の移行手法と比べて短期間かつ低コストでクラウド環境への移行を実現でき、クラウド活用の第一歩として着手しやすい点が特徴です。

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既存の操作性を維持でき、現場の学習コストが低い

システムの操作方法や画面構成が移行前とほとんど変わらないため、現場の従業員が新たに操作を学び直す必要がありません。業務への影響を最小限に抑えながら移行を進められるため、現場の混乱やトラブルを回避しやすい点もメリットのひとつです。

ハードウェア調達が不要になり、運用負荷を軽減できる

オンプレミス環境で必要だったサーバーなどの物理機器を調達する必要がなくなり、老朽化した機器の入れ替えやメンテナンスにかかる手間を軽減できます。ハードウェアの運用管理業務が不要になるため、情報システム部門の負荷軽減も期待できます。

クラウドリフトのデメリット

クラウドリフトのデメリットは以下のとおりです。

クラウドのメリットを十分に生かしきれない

既存の構成をそのまま踏襲するため、クラウド本来の強みであるスケーラビリティや従量課金によるコスト抑制が難しいでしょう。結果として、クラウドに移行したにもかかわらず、オンプレミス時代と近い運用コストがかかり続けてしまうケースもあります。

保守や連携に手間がかかる場合がある

古い設計のまま移行するため、クラウドネイティブなサービスとの連携がスムーズにいかないことがあります。また、レガシーな構成を維持し続けることで、将来的な保守や機能追加の際に、想定以上の工数がかかってしまう可能性もある点に注意が必要です。

クラウドシフトのメリット

クラウドシフトのメリットは以下のとおりです。

クラウドの利点を最大限に活用できる

マネージドサービスやサーバーレスアーキテクチャなど、クラウドが提供する機能を前提に再設計することで、可用性の向上や運用の自動化、コストの最適化を実現できます。クラウドが本来持つポテンシャルを最大限に引き出せる点がクラウドシフトの強みです。

事業の成長やDX推進に合わせた柔軟な拡張が可能

需要の変動に応じてリソースを柔軟に増減できるため、事業の急成長や新規サービスの立ち上げにも迅速に対応できます。DX推進の基盤としても適しており、変化の激しいビジネス環境に対応するためのシステム基盤を構築できます。

クラウドシフトのデメリット

クラウドシフトのデメリットは以下のとおりです。

初期投資が大きくなりやすい

アーキテクチャの再設計や新たなサービスの導入には、専門的な知識を持つ人材の確保や設計・開発の工数が必要となります。そのため、クラウドリフトと比較して初期段階での投資額が大きくなりやすい点は、事前に理解しておくべきポイントです。

一時的にコストと工数が増加する

既存システムの構成を大きく変更するため、移行期間中は旧環境と新環境を並行して運用する必要が生じることもあります。こうした二重運用により、一時的にコストや作業工数が膨らむ点にも注意しましょう。

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クラウドリフト&シフトを進める5つのステップ

クラウドリフト&シフトを進める5つのステップ

実際にクラウドリフト&シフトを進める際には、段階的なアプローチを取ることが成功の鍵となります。ここでは、既存インフラの整備からクラウドネイティブ化まで、一般的に踏まれる5つのステップを順を追って紹介します。

1. 既存インフラの仮想化対応

まずは、移行対象となるオンプレミスシステムの現状を把握し、仮想化に対応した状態を整えます。物理サーバー上で稼働しているシステムを仮想マシンとして扱える形に整備することで、後続のクラウド環境への移行がスムーズに進められるようになります。

2. クラウド環境での動作検証

仮想化したシステムを実際にクラウド環境上へ配置し、正常に動作するかを検証します。ネットワーク設定やセキュリティ要件がオンプレミス時と異なる場合があるため、性能面や互換性に問題がないかのチェックが重要です。

併せて読みたい:クラウドとは|メリット・デメリットと導入の流れを徹底解説

3. 本番環境への移行実施

検証環境での動作確認が完了したら、いよいよ本番環境への移行を実施します。データの移行漏れやダウンタイムの発生を防ぐため、移行手順を事前に細かく計画し、必要に応じて段階的な切り替えやロールバック手順も用意しておくと安心です。

4. 運用開始と業務効率化の推進

本番移行後は、クラウド環境での運用を開始しながら、監視体制やバックアップ体制を整えていきます。その後は自動化ツールなどを取り入れ、運用の効率化や安定稼働に向けた体制を整えましょう。

5. クラウドネイティブ基盤の構築

運用が安定した後は、クラウドの機能を最大限に活用できるよう、システムのシフト(再構築)を進めていきます。マネージドサービスの活用やマイクロサービス化を進めることで、真にクラウドネイティブな基盤へと段階的に発展させていきます。

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クラウドリフト&シフトを成功させるための注意点

クラウドリフト&シフトを成功させるための注意点

クラウドリフト&シフトはメリットの多い移行手法ですが、進め方を誤るとコスト超過やトラブルにつながるおそれもあります。最後に、移行を成功に導くために押さえておきたい5つの注意点を紹介します。

移行計画は綿密に立てる

移行対象システムの洗い出しや依存関係の整理、移行スケジュールの設定など、着手前の計画段階を丁寧に進めることが成功の前提条件です。計画が曖昧なまま移行を進めると、想定外のトラブルや手戻りが発生しやすくなるため注意が必要です。

移行にかかる総コストを事前に試算する

初期の移行費用だけでなく、移行後の運用コストやライセンス費用まで含めた総コストを事前に見積もっておくことが重要です。想定していたよりもコストがかさみ、期待していた費用対効果が得られないという事態を避けるためにも、綿密な試算が欠かせません。

本番移行前にテスト環境で十分に検証する

本番環境への切り替え前には、テスト環境で十分な動作検証を行い、性能やセキュリティ、既存システムとの連携に問題がないかを確認します。テスト工程を省略すると、本番稼働後に重大な不具合が発覚するリスクが高まってしまいます。

スモールスタートで段階的に移行する

全てのシステムを一度に移行しようとすると、トラブル発生時の影響範囲が大きくなってしまいます。優先度の低いシステムや影響範囲の限られたシステムから段階的に移行を進めることで、リスクを抑えながらノウハウを蓄積していけます。

セキュリティ対策を並行して強化する

クラウド環境はオンプレミスとは異なるセキュリティリスクを伴うため、アクセス管理や通信の暗号化、脆弱性対策などを移行と並行して強化していく必要があります。移行後のセキュリティ体制を後回しにせず、計画段階から組み込んでおきましょう。

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まとめ

クラウドリフト&シフトは、既存システムを迅速かつ低コストで移行しつつ、段階的にクラウドネイティブな基盤へと発展させていくための有効なアプローチです。成功のためには、「どちらの手法を選ぶか」だけでなく、移行計画の綿密さやセキュリティ対策、段階的な進め方までを見据えて設計することが欠かせません。

株式会社Sun Asteriskでは、クラウド移行戦略の立案から要件定義、システム開発、運用支援までを一気通貫でサポートしています。クラウド移行を単なるインフラ刷新にとどめず、事業成長を支える基盤へと発展させたい企業さまは、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問

Q クラウドリフトとクラウドシフトにはどのような違いがありますか?
A クラウドリフトは既存システムをほぼそのままクラウド環境へ移行する手法で、クラウドシフトはクラウドに最適化して再設計・再構築する手法です。

Q クラウドリフト&シフトを検討する際、まず何から着手すべきですか?
A まずは移行対象となるオンプレミスシステムの現状を把握し、仮想化に対応した状態を整えることから着手します。

Q クラウドリフト&シフトはどのようなステップで進めますか?
A 既存インフラの仮想化対応、クラウド環境での動作検証、本番環境への移行、運用開始と業務効率化、クラウドネイティブ基盤の構築という5つのステップで段階的に進めます。

Q クラウドリフト&シフトでのトラブルやコスト超過を防ぐための注意点は何ですか?
A 綿密な移行計画の策定、総コストの事前試算、テスト環境での十分な検証、スモールスタートによる段階的移行、および並行したセキュリティ対策の強化が重要です。

Q クラウドリフト&シフトにかかる費用や期間の目安はどのくらいですか?
A クラウドリフトは短期間・低コストで移行可能ですが、クラウドシフトは初期投資が大きくなりやすく、具体的な期間や費用はシステム状況により異なるため、詳細はお問い合わせください。

Q クラウド移行を進めるにあたって外部のパートナーに支援を依頼することは可能ですか?
A もちろん可能です。Sun*では、クラウド移行戦略の立案から要件定義、システム開発、運用支援までを一気通貫でサポートしています。お気軽にご相談ください。

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